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弟がいっぱい。

とか言いつつ、厳密には1人。
けれど私のことを「ねぇちゃん」と呼ぶ人間は弟以外にも結構いる。
特に、弟の友達はこぞって私のことを「ねぇちゃん」と呼ぶ。

我が家は、結構ウェルカム風度が強い家なので、私の友達も弟の友達もよく遊びに来る家である。引越してしまって今は違うが、私が学生時代は駅近ということもあり、帰り際にちょろっと寄るのに抜群な立地であった。
そして、お互い様ということもあり私は弟の友達が家に来るのを嫌がらなかったし、弟も私の友達が家に来ることを嫌がることはなかった。

なので、ここは民宿か!?と思うこともしばしば。
仕事が終わってヘトヘトで帰宅すると、「ねぇちゃんお帰りー」と重なる声音に、玄関にあふれるデカい靴。何人家族だよ?と思う玄関に苦笑をしつつ、私は、私でご飯を食べて、お風呂に入って、堂々とスッピンを晒す。そしてたいてい、桃鉄とか、いたストとか、マリカーを一緒に嗜む。

そんな感じなので、別に「ねぇちゃん」と呼ばれることになんの違和感も感じていなかった。だが、先日街中でたまたま弟の友達に会ったときに、端から聴いていたらなんとも訳のわからない会話をしていることに気がついた。

その日私は電車に乗っていた。
そこに弟の友達、仮の名を「パルム」としよう(なぜなら、パルムをよく手土産に持ってくるから)、パルムが乗ってきた。私に気付いいたパルムは、「あっ、ねぇちゃん!!」と叫び、私の横に並ぶ。
※以下会話(ク▶︎クレコ、パ▶︎パルム(弟の友達)、ブー▶︎弟)

パ 「ねぇちゃん、今帰り?」
ク 「そうだよ。ってかパルム痩せた?ちゃんと食べてるの?」
パ 「あー、痩せたかもしんね。ってかブーは?今日家いる?」
ク 「いや、知らんけど。聞いてみたらいいじゃん。え?今日家来るの?したらパルムの分のご飯確保できるかママンに聞こうか?」
パ 「いや、行きたいけど今日ねぇちゃん家行かなきゃなんだよね」
ク 「あれ?ねぇちゃんこっち住んでたっけ?」
パ 「いや、最近こっち引越してきた。子供産んだから実家の近くにしたらしい。あ、俺ここで降りるわ。ねぇちゃんまた飯食い行くわ」
ク「はいはい。ねぇちゃんによろしく。じゃ体調に気をつけて」
パ「ねぇちゃんもな、じゃっ」

・・・お前が「ねぇちゃん」じゃないんかい!?

私がこの会話を聴いていたら、そんなツッコミを入れたくなるな。と、パルムと別れた後、1人電車の中で思った。
だからといって今更名前で呼ばれるとかは、ちょっと鳥肌が立ちそうというか(失礼)、ムズムズして落ち着かなさそうだから、やはりあの子達には変わらず「ねぇちゃん」と呼んで欲しかったりする。

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