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健康?orがん? 世界を惑わす『コーヒー』の真実を解説(前編)

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。



コーヒーについて


以前から、アルコール飲料、牛乳、砂糖や人工甘味料入りのジュースなどを『がん』のキケン性が指摘される飲みものだと書いてきましたが、

今回は、いちばん健康評価がむずかしいと言える『コーヒー』について書きたいとおもいます。

というのも、世界にはコーヒーに関してはカラダに
『良い』も『悪い』も両方の研究結果ともに多く、白黒はっきりしない飲みものだからです。

シロか?クロか?


コーヒーはカラダに良い?


まず、コーヒーがカラダに良いと主張されている研究は世界中にたくさんあるという事実。

本も多く出ていて、 

コーヒーは『シロ』だと言いきっている本のうちの1つ、


ハーバード大学といえば、世界的なランキングでも、われらが東大のはるか上を行く大学。

そこの医学教授が出した本ということで、とりあえず信憑性がある、となるのではないでしょうか?

この本の中で、著者は
『医師として断言できる究極の飲みもの』
『コーヒーの健康効果に疑いの余地はない』

とまで言いきっていて、

●コーヒーを飲む人は自殺率が低い
●1日4杯飲む人の死亡率が16%低かった
●肝細胞がんリスクの50%以上の低下が示唆された
●アルコール性肝硬変のリスクを下げる
●メタアナリシスでも糖尿病予防効果を確認
●3〜5杯でアルツハイマー病のリスクが65%低かった
●認知機能向上の効果が多くの研究で示されている
●心臓発作、脳卒中のリスクも下がる
●筋持久力が優位に向上
●脳や心臓、歯にまで良い
●動物実験で白内障への効果を確認

その他にも、とにかくめちゃくちゃ良いことが書かれています。

このことから、この本は多くの著名人や専門家も紹介している本なので、これをもとにこれまたいろんな方が

『コーヒーの健康効果はスゴい!!』

と情報発信しているのを見かけます。

そんなこんなで『コーヒーは健康に良いんだ!』と信じている方も多いのではないでしょうか??

コーヒーには健康に良いという研究結果が多くある。


ダイエットにもコーヒーは良い?


コーヒーに含まれる『カフェイン』には、脂肪を『分解』する効果があります。

『分解』とは、中性脂肪としてカラダに蓄えられていた脂肪が、『遊離脂肪酸』として血中に出ていくことです。

コーヒーのカフェインが交感神経を興奮させ、ノルアドレナリンを分泌させることにより、この『分解』を助けます。

ただし、脂肪がなくなるためには、
分解➜細胞への運搬➜燃焼までが必要ですので、
カフェインでの中性脂肪の分解だけで、脂肪が燃焼できるわけではありません。

あくまでも最初のスタートを助けるもの。

実際に運動をしなければ効果は期待できないでしょう。

またカフェインは、『褐色脂肪細胞』を活性化させ、基礎代謝を上げるとされます。

基礎代謝が上がればカロリーをより消費しやすくなるということです。

しかしデメリットもあり、カフェインには、
●中毒になる
●イライラや頻脈
●興奮状態
●不眠
●ひどい胸焼け
●強い骨をつくるのに欠かせないカルシウムの吸収を妨げる
●1日4、5杯のコーヒーは心不全のリスクが増大

のキケン性もあると、上記の本でも紹介されているので、ダイエット効果を狙う場合も注意が必要となります。

カフェインの効果は、脂肪の『分解』まで。


『国際がん研究機関』の評価は?


しかし、健康効果としては注目すべき事実があります。

先ほど、『肝細胞がんリスクの50%以上の低下が示唆された』という研究結果があると書きましたが、

反対に、世界でもっとも権威のあるがんの研究機関の評価としては、がん全体に関しては注意を促しているからです。

『国際がん研究機関(IARC)』

この機関は、がんに関する世界中のあらゆる有力な研究結果をまとめあげて評価している、がんに関しては世界一の機関です。

その機関が、コーヒーに含まれる
『コーヒー酸』を発がんとの相関関係、

『グループ2B』➜発がんの恐れがある
にランク付けしています。

このグループは他に、
『鉛』『ニッケル』『電磁波』『クロロホルム』『ガソリンの排ガス』
などがランキングされています。

上記のクロロホルムとは、ドラマなどの気絶させるシーンで使われるもの。

そのクロロホルムと同じくらいコーヒー酸にはがんとの相関関係がありますよ、と言ってるわけですね。

一瞬で気絶するクロロホルムと同ランク?!

次回、
『飲みものとしてのコーヒーは?』
へつづきます。

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