【読書メモ】今週読んだ4冊
『テスカトリポカ』佐藤 究
・とっても治安が悪い小説。麻薬カルテルが牛耳るメキシコの街から始まり、日本のヤクザ、半グレ、殺人犯など修羅の道で生きる人々ばかりが登場する。血と暴力の匂いが立ち込める作品が読みたい人にオススメ。ただし、かなりエグい暴力描写があるので注意。具体的には、腕を文字通り何の比喩でもなく「砕かれる」拷問シーンなど。
・文章は三人称多視点で書かれる。複数の登場人物の視点が縦糸と横糸を織りなして編んでいき、一枚の巨大な絵を描く壮大な構成。これ、プロットを組む