戦略的天真爛漫最強説
珍しく画数の多い漢字を並べてみました。うまく生きているなと思う友人について。
いつでも元気で天真爛漫な可愛らしい友人がいる。彼女は相手が誰であろうと本心がどうあれど、可愛い自分であり続ける強かな女性。それでいて自分に正直だから、腹立たしいことがあったら信頼できる友達に愚痴を言い、愚痴を聞いてくれたことに対してちゃんと感謝できる。一見してぶりっ子ではあるのに、裏がありそうだと思わせないさっぱりとした不思議な人。帰国子女が多い高校に通っていた影響もあるのかもしれない。常に人一倍明るく楽しいことやイベント事が好きなので友達が多い。人を上手く頼り、要領よく生きている。決して頭脳明晰というタイプではないながら、同期の中で一番出世したし、欲しい物を手に入れ続けている強者。という印象。
私も彼女のファンのひとり。彼女といると単純に楽しい。彼女がいるとその場がパッと明るくなる。彼女がいないと始まらない感すらある。友達でいられて誇らしいとさえ思う。
彼女はいつも意識的に天真爛漫な自分であろうとしているようだった。可愛らしい言動をすることが彼女のテンションを高め、楽しい気分にさせているらしかった。それが伝染していき、その場にいる皆が楽しい気分になるのだ。彼女はいつも楽しいことを考える。本心はひとまず置いておいて、どうしたら楽しいか。どう行動すれば楽しいことに近づくか。
みんなでいるときはその場を盛り上げようと行動する。誰と話していてもご機嫌でいる。心置きなく遊べるようにやらないといけないことは後回しせずにさっさと片づける。自分で解決できそうにないことは早めに人を頼る。隙間時間をぼーっと過ごさず、今年誕生日プレゼントをあげる人達をリストアップして何をあげるのか考えスケジュール帳にメモする。旅行にいくときには現地で評判のレストランを調べ上げGooglemapにピンを立てておく。要領がいいのも、楽しむことに対して一切妥協しないから。
彼女に影響されることかれこれ10年、同じようになることは到底無理だし、私らしくもないということは悟ったけど、ロールモデルとして今でも一番に思い出すのは彼女だ。第一印象でしっかり者に思われがちな私が、可愛らしい言動をすると良い意味でギャップがあるらしく、それがきっかけで打ち解けることもあった。天真爛漫な言動が老若男女問わずコミュニケーションを円滑にし、しかも自分の機嫌も良くなるんだから、一石二鳥だ。だから私は人に気に入られるためじゃなく、自分のためにかわい子ぶる。徐々に自分のスタイルを確立していった。
すっかり自分の人格に刷り込まれたようで、ここ数年は意識することすら忘れてしまっていたが、「機嫌よく生きるためにどういう思考をすればよいか」と考えていて、改めて彼女のことを思い出した。だから、明日から、とは言わないが、また意識的に自分がご機嫌になる自分であろうとしてみたいと思う。職場復帰をして人と接する機会も増えたし、楽しくコミュニケーションをとろうとするのは良いことだろう。あぁ、早くオリジナルに会いたいな。
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