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『回復の12ステップ』は依存症患者以外の人にも役に立つはず

アルコール依存症者自助会のことを調べている時に、ふと気がついた。

『回復の12ステップ』は、⚪︎⚪︎依存症の人以外にも、有効なんじゃないかな。


12のステップは20世紀最大の奇跡であると言われています。12のステップが掲載されているビッグブック(『アルコホーリクス・アノニマス』の通称)は今では57ヶ国(2008年現在)の言語に翻訳されています。

ビッグブック、そしてそのエッセンスである12のステップによって、どれほど多くの人々の人生が救われたか計り知れません。

12のステップの魅力はそれが私たちに生き方を教えているところにあります。ひとたび人生の意味と原理がわかると、そのあとはさまざまな問題をうまく解決できるようになりますし、それだけでなく、下手をすればかかえ込んでいたかもしれない、他のたくさんの問題を回避できるようになります。

いまの社会には、生き方の原理をほかの人に伝える能力と意欲をもつ人はそうはいません。家庭や教会、教育機関などもずいぶん前からこうした原理を教えることをやめ、その代わりにルールづくりを始めたと私は思っています。原理を教えるよりルールを与えるほうが簡単だからです。しかし、原理が周知されていなければ、ルールは破られるしかありません――実際、ルールが根こそぎ破られてしまうこともあります。本来原理が周知徹底されていればルールは不要です。12ステップがすばらしいのはまさにこの点です。12のステップはルールではなく、何をなすべきかについてのガイドラインであり、人生の指針なのです。

本の紹介より




12のステップ

これら「12のステップ」は、AAメンバーと同じく、依存症者の家族や友人にとっても、生き方となりうる。

1.私達はアルコールに対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。

2.私達は自分より偉大な力が、私達を正気に戻してくれると信じるようになった。

3.私達の意志と生命の方向を変え、自分で理解している神、ハイヤーパワーの配慮の下に置く決心をした。

4.探し求め、恐れることなく、生きてきたことの棚卸表を作った。

5.神に対し、自分自身に対し、いま一人の人間に対し、自分の誤りの正確な本質を認めた。

6.これらの性格上の欠点をすべて取り除くことを、神にゆだねる心の準備が完全にできた。

7.自分の短所を変えて下さい、と謙虚に神に求めた。

8.私達が傷つけたすべての人の表を作り、そのすべての人達に埋め合わせをする気持ちになった。

9.その人達、または他の人々を傷つけない限り、機会あるたびに直接埋め合わせをした。

10.自分の生き方の棚卸を実行し続け、誤った時はただちに認めた。

11.自分で理解している神との意識的触れ合いを深めるために、神の意志を知り、それだけを行っていく力を祈りと黙想によって求めた。

12.これらのステップを経た結果、霊的に目覚め、この話を他の人達に伝え、また自分のあらゆることに、この原理を実践するように努力した。



私が『回復の12ステップ』を読んで、気がついたこと。

① 視点と意識の拡大

これは意識の主眼を、自分という小さい枠から
大きな枠に、リフレーミングする。

② 委ねて、心身の力を抜く。執着を手放す

老荘思想の道(タオ)に通じるものがある。

③ 自分を知る。人生の棚卸し

大人の視点で、子供の頃からの自分を今一度見つめ直す。
これはインナーチャイルドワークの基礎でもある。

④ 正しく反省をする

⑤ 反省をしたら、その後は手放し、自分を赦す

⑥ 他責思考をやめ、自責の視点に立つ

⑦ 利他的な行動を心がけ、日々実践する

⑧ 自分の経験を、社会に還元し続ける

 
noteでの発信は、ここに含まれるかな。



この生き方を心がけたほうが、下手な自己啓発やポジティブシンキング、おまじないのような開運アクションを実践するよりも、着実に人生が好転するのではないかと思う。


根底に哲学のある実践は、自分個人のみならず、歴史や世界にも影響を与えうる。


不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。