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私歴24年、やっと自分と向き合ってみる

うつ病になってから、自分と向き合うことが増えました。というか時間があるので考えたくなくても考えちゃうんですよね。小学校〜中学校のことか、なんなら幼稚園のこととか。ザーッと人生振り返り。いらんことまで思い出してしんどくなったり、これからのこととかも考えちゃったり。

人生まだまだこれからの24歳が自分の話ばかりで恐縮ですが、自己紹介だと思って読んでいただければ幸いです。


見栄っ張りな私

instagramとかtwitterとか、色々SNSをやっているんですがありがたいことに少しだけ多くの人に見てもらっています。しかも私の考えやセンスが好きだと言ってくれる方もいるんです。えへへ。

それはすごく嬉しいことなんですが、どうしても、見栄ばかり張って素直になれませんでした。フォロワーが増えるたびにみんなの期待に応えなきゃとか、どこかでネタにされてるからこんなに増えるのかとか、変に外側ばかりを気にして好きなことを呟けなかったり、呟いては消してを繰り返したり。

でもそれは今に始まったことじゃなくて、小さい頃から見栄っ張りだったと思います。あまり詳しいことは覚えていないけれど、心のどこかで「自分は才能のある人間なんだ」と。

背が高くて色素が薄いので単純に見た目で目立っていたっていうのもあるんですけど、勉強も運動も、音楽とか絵画とかも、とにかくいろんなことを満遍なく、普通よりちょっと上手くできていた。だからなんとなく、このまま何もしなくても人生うまく行くと。


特別だった私

友達にも、先生にも、みんなに頼られる。市の陸上大会の選手にも選ばれるし、得意な絵は必ず県大会以上で賞をもらえる。私は特別なのかもしれない、って。いいえ、田舎だからです。いまならセルフツッコミできるけど、当時はめちゃめちゃ嬉しかったし、とにかく認められたいとばかり思ってました。

ただ、びっくりなことに、その気持ちを表に出すことはほとんどしませんでした。理由はもうわからないけど、おそらく母に喜んでもらうためだったのかな。母には「他の子から嫌われるから自慢しちゃだめよ、普通にしていなさい。全ての人に愛されるようにしなさい。」そんな風に言われていました。母に誉められたい、そう考えていた私はいつの間にか自信を持つこと=悪いことだと思うようになりました。

でもその「特別」は偶然そうだっただけで、自分の努力で作ったものではない。私はそこに気づかないまま大人になりました。

そうしたら見栄っ張り人間が出来上がりました。

泥臭い努力は私らしくないからしない、でも周りの期待には応えなきゃと、ずっとずっとつまらない見栄だけを張って生きてきた。過程がなければ自信もつかないから、高校や大学、広い世界に出るたびに自分に何もないことがすごく恥ずかしくて。しかも努力してこなかったせいで、この恥ずかしさを拭う術も知らない。

べつに特別でもよかった。自信を持ってよかった。天狗になるのがいけないだけで、認めてくれる周りの人に感謝をしながら自分の得意なことを伸ばしていくのって超素敵じゃん。そんな風に思えるようになったのはつい最近でした。


新しい物好きで飽きっぽい私

そんな私は小さい頃からインターネットの住民だったため、大人になった今でもSNSひっつき虫です。特に大学生の頃なんて、時間がたっぷりある。フォロワーを増やすためには?いいねの数を増やすためには?流行りのものを取り入れなきゃ、有益な情報を発信しなきゃって。

そうなってくると、新商品とか限定品とか物に頼りがちになるんですね。とにかく新しいものを購入し、写真を撮り、何度も何度も通知をチェックする。そしてまた次のネタを探す。

数回しか使わなかったコスメや付録目当てで買った雑誌、すぐ着れなくなった安い服、そんな物ばかりがどっさり。思い切って断捨離をしたら、びっくりするくらい部屋が片付いた上に、空きスペースまでできちゃった。

星の王子さまを読んだ私

そうそう、ついこの前、初めて『星の王子さま』を読んだんです。主人公の星の王子さまはいろいろな人と出会い、その度にいろいろなことを考え、学んでいくのですが、私が一番好きな話は1本のバラについてのエピソードでした。

地球を訪れた王子さまは5千本ものバラに出会います。自分の星にはたった1本しかなかったバラが目の前に大量に咲いていることに衝撃を受ける王子さまですが、それと同時にその1本に対してたくさんの時間や愛情をかけてきたことを思い出します。そうして1本のバラがいかに特別なものか気づくのです。

そして王子さまと同じくハッとしていたのは読んでる私。あー私、今まで「限定品だから」とか「また買えばいい」とか「安いから」とかそんな買い物ばっかりしてきたな、と。

なんで急に『星の王子さま』の話をしたかって、断捨離のきっかけをお話ししたかったからなんですね。これまでの衝動的な買い物を反省し、本当に必要で大切にしているものだけを残しました。びっくりするくらい心が豊かになったので断捨離についてはまた別の回で詳しく書きますね。

★ちなみに『星の王子さま』は全大人の読みものです。なんでここまで人気なのか理由がやっとわかりました。”大人”になってしまった皆さん、ぜひ読んでください。


いまの私とこれからの私

さて、いまの私は絶賛うつ病闘病中なわけで。15:00〜の通院をやだなと思いながらこれを書いているわけで。うつ病って治るものなのか、というか、そもそも何を持って治ったと言うのか。正直、一生付き合わなきゃいけないのかなとは思っています。

それでもこうやって自分と向き合うことで、少しずつ自分を大切にできるようになってきました。

自分を愛せない理由を、過去から探す。そうすると漠然としていた理由の正体がわかる。受け入れるところは受け入れて、改めるところは改める。

病気になってから何度も”モヤモヤした何か”と戦ってきましたが、大体はこんなことかと簡単に片付けられるものばかりでした。小さなモヤモヤだってたくさんあれば地獄。他の人から見れば鼻で笑ってしまうような、くだらないことなのに、なぜか怖くて触れられない。実際私も彼に打ち明けたとき、「…それだけで悩んでたの?」と言われました。そうなのよ、でも当人にとっては大きなトラウマだったりするのよ。曖昧さは時に自分の首を絞める。これからはモヤモヤを増やさないように生きていこう、そう思いました。

自分と向き合うことも努力のひとつなのかもしれない。こうやって色々考えて、文字にすることも努力のひとつなのかもしれない。過去の私をいっぱい慰めて、認めて、今ここにいる私を愛して、これからの私に幸せだと思ってもらおう。


追伸:ここまで読んでくれたあなたへ

ここまで読んでくださってありがとうございます。

共感してくれる人がいたら嬉しいなと思ったり、辛い思いをしてここに辿り着いたなら少しでも励みになればいいなと思ったり。

それと『星の王子さま』についてお話ししましたが、私的に衝撃を受けた作品の1つになりました。というか人生のバイブル。そして、みんなそれぞれの人生を歩んでいるけれど、どこかでつながりがあるのならそのつながりを大切にしようと思うようになりました。SNS上だってそう。もし、もし同じような状況に苦しんでこのブログを読んでいる人がいたら。もし、いま涙が出ているのであれば。私でよければよかったらお話ししませんか?コメントでもDMでも、楽な方法で。いつでも待ってます。


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