「ダイバーシティに取り組む」への違和感
「ダイバーシティ」と聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
ジェンダーの多様性、女性が活躍できる社会、「ダイバーシティ経営」、生物多様性…。「ダイバーシティ」は日本語で言うと「多様性」。多様性を感じたり、もっと多様性が必要だ!とそれぞれが思ういろいろな場面や、分野を思い浮かべると思います。
そんななかで、よく目にするのが「ダイバーシティに取り組む」と言う表現。「ダイバーシティに取り組む」ってなんだ?違和感ありませんか?私はすごく気になります。
そもそも「ダイバーシティ」って?
言葉のことは、プロに学ぶ!ということで、こちらがとってもわかりやすいです。
特に印象に残ったのはここ!
ちなみに、diversityの語源を見てみると、
とあり、やはり「そもそも存在する違い」を指すことがわかります。
こうやって語源や意味を今一度見ていくと、「ダイバーシティに取り組む」と言う表現に改めて疑問が湧いてきませんか?
ダイバーシティを「知る」「想像する」「尊重する」?
そもそも「ダイバーシティ」が前提とする「違い」とは、具体的には性別・年齢・国籍・人種・宗教・性的指向・障害の有無など、もともと私たちの日々の生活の中に、当たり前に転がっているものです。
当たり前すぎて、あえて目を向けなければ気づかないこともたくさんあるかもしれません。一緒に住んでいる家族でも、違いや知らないことがたくさんあります。そういう意味で、「多様性」の中に私たちは生きていて、「取り組む」ものではないのではないでしょうか。
それでは、「ダイバーシティ」を表現する時に、どのような言葉を使うか?
それは、一人一人の「ダイバーシティ」への姿勢が現れる部分だと思います。
ダイバーシティを「知る」「想像する」「尊重する」「考える」「認め合う」「理解する」「感じる」…。
そして、その先の「ダイバーシティ経営に取り組む」「ダイバーシティに配慮した環境作りに取り組む」…。
自分にとっての、ダイバーシティに続く表現はなにか。組織にとっての、ダイバーシティに続く表現はなにか。環境や状況によっても変化するものだと思います。
よく聞く言葉だからこそ、今一度、自分にとっての「ダイバーシティ」とはなにか、立ち止まって考えてみませんか?
==================================
最後に「多様性」を考える上で、最近話題でおすすめの本を一冊、ご紹介!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。重くない一冊なので、ぜひ。
==================================
私もコミュニケーション担当として参画している
「違いに優しい社会を創る」株式会社An-Nahalのマガジンでは、
ダイバーシティ&インクルージョンに関する記事などを
メンバーがそれぞれ更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?