「感情」について考える
いつのまにか2018年も終わろうとしているので、自分が考えていたことなどを簡単にまとめておこうと思います。
基本的にこのnoteは自分の思考を整理することを主目的に書くので、ほとんどが僕の妄想です。笑
軽い気持ちで読んでいただき、各々が改めて考えて、議論するきっかけになれば嬉しいです。
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感情について考える理由
日々仕事をしていると、人の感情を知ろうとする場面が多々あります。
例えば、デザインするものの対象者の体験における感情を知ろうとしたり、一緒に働くメンバーとのチームビルディングで各々の感情を知ろうとしたり。
また、自分の感情を知り、コントロールしなければいけない場面も多々あります。
やる気が起きないときにどうやったらやる気が起きるのか、議論するときや決断するときに如何に冷静でいられるか、ミーティングやワークショップをする際に如何に盛り上がるように気分をあげられるか、など。
これらは、仕事以外でも多く経験します。
親しい人にサプライズをするときに何をしたら喜んでくれるかを考えたり、家族や恋人と喧嘩したときになぜ相手が怒っているかを考えたり、やらなきゃいけないことがあるときにネットサーフィンやゲームをしないように感情をコントロールしたり。
なぜこんなにも生活の中で「感情」を扱うことがあるのでしょうか。
その1つの理由は、人の行動は主に感情によって動機づけられて引き起こされているからだと思います。
親友とランチに行く。
相性が悪い人から離れる。
好きな人に告白する。
カフェで勉強する。
noteを書く。
家でゴロゴロする。
人と喧嘩をする。
新しい仕事にチャレンジする。
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いろんな行動の理由を掘り下げてみると、思考によってある程度コントロールされたものだったとしても、必ず「楽しみ」「嫌気」「悲しみ」「恐れ」「怒り」などの感情が重要な要素として入ってきます。
故に、人の行動を起こさせる(or変える)ためには主に感情を変えなければいけないということになります。
そして、日々自分で行動したり、誰かに行動を起こさせたりする僕たちは、「感情」を必然的に扱わなければいけないのです。
そう考えると「感情とはなんなのか」「感情はどこから生まれて何にどう作用するのか」など感情について紐解き理解しようとすることは、仕事において、ひいては人生においてとても重要なミッションであるように感じます。
感情とは
そもそも感情とは、なんなのでしょうか。
僕は今のところ「なにかしらの事象や行動に対する心的な反応」と定義しています。そして、その心的な反応は理想と現実のギャップから生まれると考えています。
また、前述したように感情は行動を起こさせる主要素であり、思考や価値観などとも親密な関係があると考えています。
感情に関する僕の今の考えを整理すると以下のような図になります。
①まず、現実として、事象や行動の結果があります。
②それに対して、その人が持っている理想としての期待があります。
③結果(現実)と期待(理想)のギャップとして、感情が芽生えます。
④その感情を(価値観に影響された)思考が整理・捉え直します。
⑤成形された感情(と思考)は価値観を育てます。
⑥そして、感情や思考によって次の期待や行動を生み出します。
※ 感情についていろんな研究が行われていますし、いろんな説があるようなんですが、一旦僕の中では上の図の流れが理解しやすい状態です。
(「プルチックの感情の輪的には"期待"も感情だろ!」みたいなツッコミなどいろいろあると思いますが、ご容赦ください🙇)
例
※ 上の①〜⑥の手順で紹介
例1:テスト勉強したAくん
①勉強をしてテストで90点とった。
②80点くらいしかとれないと思っていた。
③期待以上でとてもうれしかった。
④でもテストで100点とるのは当たり前だなと思い、恥ずかしい気持ちになった。
⑤「完璧じゃないと恥ずかしい」という価値観がより強まった。
⑥もう恥ずかしい思いをしたくないので、次回から絶対に100点取ろうと思った。
例2:テスト勉強したBくん
①勉強をしてテストで90点とった。
②80点くらいしかとれないと思っていた。
③期待以上でとてもうれしかった。
④90点とれればA評価をもらえるので本当にうれしい。
⑤「見え方がそこそこ良ければ完璧じゃなくてもいい」という価値観ができた。
⑥またうれしい経験をしたいので、次回もA評価を狙おうと思った。
例3:勉強会に参加したCさん
①勉強会にいって、効率的な開発の進め方を学んだ。
②期待としては、効率的な開発をするための環境づくりを知りたかった。
③「時間を無駄にしてしまった」と悲しい気持ちになった。
④「まあ、でも効率的な開発の進め方がわかれば、自分で最適な環境づくりを考えるヒントになるのでよかった」とポジティブにリフレームした。
⑤「いろんな経験や知識が結びついてくるので、なんでもチャレンジしよう」という価値観が強まり、より一層ポジティブになれた。
⑥もっと周辺知識をつけられる本を読んだり勉強会に参加した。
例4:勉強会に参加したDさん
①勉強会にいって、効率的な開発の進め方を学んだ。
②期待としては、効率的な開発をするための環境づくりを知りたかった。
③「時間を無駄にしてしまった」と悲しい気持ちになった。
④時間の無駄は本当に嫌いなので、少し怒りを覚えた。
⑤時間は何よりも大事であるという価値観がより強くなった。
⑥本当に時間をかけてまで参加していいと思える内容の明確な勉強会以外に参加するのはやめた。
特徴1:現実と理想の正のギャップと負のギャップ
人は生活する中で無意識的にも先の結果を予想して行動しています。
ドアを開けたらどんな部屋があるか。
トマトを食べたらどんな味がするのか。
明日の仕事はなんだろう。
このボタンを押したらどうなるだろう。
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それが上記で説明した「期待(理想)」をつくりあげます。(例では説明しやすさ的に①と②をあえて逆にしてますが時系列的には②が先)
その「理想」と実際の行動や事象である「現実」のギャップに感情が生まれると考えています。
そして、このギャップは、以下の2種類に分けられます。
正のギャップ|結果(現実)>期待(理想)=ポジティブな感情が芽生えやすい
例1と2は特にこれに当てはまります。
結果が期待を大きく上回ればその分ポジティブな感情は生まれやすくなります。
負のギャップ|結果(現実)<期待(理想)=ネガティブな感情が芽生えやすい
例3と4は特にこれに当てはまります。
こちらもそのギャップが大きければネガティブな感情は生まれやすくなります。
また、ギャップがなければ特に大きな感情も生まれません。
特別なことがない限り、日常で使ってるPCの電源ボタンを押してPCが立ち上がっても「うれしい」とか「悲しい」などの感情は生まれないはずです。
特徴2:思考(考え方)によって感情をコントロールする
1つ目の図の狙いとしてあるのは、④のプロセスをあえて入れていることで、感情は思考によって感じ方を変えられるということです。
例1と3では特に思考で感情を変化させていることがわかります。
④のステップでやっていることは、言ってしまえば①と②の「結果」と「期待」の切り口(評価軸)を変えて、意図したギャップを自らつくりだしているような状態です。
もし柔軟な思考を持っていれば、④のステップで意図したギャップから意図した感情を自らつくりだし、自分の価値観を自由に育てることができるかもしれません。(それが良い意味でも悪い意味でも)
そして、新たな価値観はその人の新たな思考や行動を生み出すので、新たな結果を得られるかもしれないです。
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最後に
今回、自分なりに「感情」について考えていることをまとめてみました。
だいぶ荒いまとめになったのですが、一旦今の考えがアウトプットできてよかったです。
もしブラッシュアップするためのご意見などありましたら、ぜひお願いします。🙇(「スキ」ボタン押してくれるだけでも励みになります!)
今後さらに信頼性のある情報をインプットし、経験を通して考えを醸成できたら、また、まとめてみようと思います。
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今回のnoteは僕が運営として関わっているInHouseDesignersというデザインコミュニティのアドベントカレンダーの9日目の投稿です。
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