少し未来の優しい世界を色々思う1冊。
マンガ大好き49歳です。
以前トミヤマユキコさんの少女マンガ講座で紹介されていたプリンセス・メゾンを読んでから大好きな作家さん。
大きな事件があるわけではないのだけれど、登場人物にとっては人生を左右するような出来事が小さく強い光を放つ。そんな作品が多い。
今回のこちらは少し未来の世界。
社会的にも静かに深く問題になっているような事が重くなく軽くなく、適した重み、適した温もりで淡々と描かれている。
あくまで平熱な感じに描くのが上手だなぁ…っておもいます。
いい意味で希望を持たない物語。
みんながみんな大それた希望を持っているわけではないんだよね。
割とつましい希望をみんな大切にしているんじゃないかと思う初老でした。
たまたま同時期に読み返していたライチ光クラブのライチもAIっちゃAIだよなぁ…なんて思ったり。