シェア
福元早夫(作家)
2024年8月21日 06:24
太宰治(だざいおさむ・1909-1948)は、青森県金木村(現・五所川原市金木町)の生れで、本名は津島修治である。東大仏文科を中退した。 在学中に、非合法運動に関係するが、脱落する。酒場の女性と、鎌倉の小動崎で心中をはかって、ひとり助かる。 1935(昭和10)年に、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年に、第一創作集『晩年』を刊行する。 この頃に、パビナール中毒に悩む。1939
うみと はるか
2024年5月30日 18:40
もう、タイトルそのままのことを感じた。出尽くした感想かもしれないけど、太宰治の、読者に語りかける書き方が、私はとても好きみたい。壮大なことでなくとも、ただ、自分の書いた小説について書いたことも、なぜか魅力的に感じる。「『晩年』に就いて」も、太宰が出した最初の小説集について、文庫本でいうと2ページだけさらっと書かれたものだ。これだけ読んでも、ああ、やっぱり太宰っていいなと思う。いや、