◆1円の価値もないアート
自分が見たことのない景色を、
ただ、描いていく。
自分が知らない景色を、
手に握るマウスが描いていく。
始めからこれを描こうと考えて描いているわけではない。
何も考えずに、
勝手に描かれていく。
既成概念、
固定概念、
そういうものに縛られずに、
誰もが言わないことを言い、
「誰もがしないことをすると酷評されたり批判されたりする」
そういう風潮が今でも色濃く社会に残っているのは、
偏に、
未来が見えないからである。
前例のないことに恐れ慄き、
過去を基準に正論を語ることこそが、
賛同を集めるにはお手軽であると思い込んでいる。
別の惑星に移住するということを、
非現実視してしまいがちなのは、
おそらく、
想像が及ばないからである。
別の惑星に移り住むことが実現した時、
地球でのあらゆる概念がほとんど通用しないところから生活が始まるだろう。
でも、
それでも人は、
生きていくために何をすべきかを考えるのかもしれない。
本当の意味での思考の原点回帰、
それは、
この世界には何も無いのだと認識するところにあるのかもしれない。
正しいとは何か。
正義とは何か。
善とは・・・悪とは・・・
権利とは・・・義務とは・・・
自分の頭で考えることも、
科学的根拠と同じくらいに重要なこと。
時に、
間違えることがあったとしても、
それを学習し、
糧にしていくことが社会には求められる。
批判しっぱなしの主張は議論でも何でもない。
頭の中を空っぽの状態にして物事と向き合うこと、
未知の領域に足を踏み入れて右も左もわからない状態で模索すること、
おそらく、
そういうことを、
アートは教えてくれるのかもしれない。
今日も、
明日も、
私の右手は何かを描くだろう。
1円の価値もないものを・・・。
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