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最弱にして最強!? 黒ネコ伝説 496-96(クロ)ちゃん
「にゃ~」を、忘れた 猫⁉
クロちゃんは 弱っちい( ^ω^)・・・
樹々の葉も舞い落ち、寒さが増す頃・・・
その黒ネコは、ふらり、と現れた。
時々、現れてはただ、彷徨い歩く・・・、
一匹のネコ科、ネコ属
年齢も、性別も不明だ。
ガリガリに瘦せてはいないが、毛並みも悪く、栄養状態が悪そうな黒ネコ。
ただ、その発するオーラが半端じゃない!
トボトボと歩きながら、やや腰高にシッポを中の上段に構え
ゆったりと弧を描くように廻す。
「お腹、空いた、にゃ~」
「何か、食べ物ないか、にゃ~」
とでも言いたげにシッポの先から
秘拳『にゃにゃん波6』を繰り出すのである。
「貴方は、私を助けたくなる~」
「貴方は、ご飯をあげたくなる~」
蜃気楼・・・⁉
催眠術///・・・⁉
時空に歪みを生じさせるほどの強力な念波である。
猫 好き///・・・?
それとも
犬 好き///・・・⁉
🍷ワイナリー の夫婦は 犬好き。
断然、犬派である。
特に黒ネコに対しては
化け猫///・・・
黒猫が横切ると不吉な予兆…
などのネガティブなイメージを抱いていたのである。
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これまでもたくさんの猫がワイナリーに
訪ねてきたが
食べ物をあげることはなかったのである。
「また、来たか・・・」
困惑した夫妻の思いに
黒ネコから秘拳 『にゃにゃん波』が照射される!
ワイナリー敷地内への不法侵入が片手では余るほどになった時、
夫妻は黒猫の放つ
オーラに
敗れた( ^ω^)・・・のである。
戦績 1戦1勝0敗 決まり手 秘拳 『にゃにゃん波』 第6の拳 洗脳
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ちょと、息子の僕、8 が解説するニャ~!
正式名称 秘拳 猫徒肉球正拳(にゃんとにくきゅうせいけん)
通称『にゃにゃん波6』の拳は「猫徒肉球正拳秘伝書」 第6巻に記された
1つ目の完全数(パーフェクトナンバー)6に由来する秘拳だニャ。
6という数は、重要な数字なんだニャ~!
その昔、神様は6日間で天地を創造して、1日休んだそうだニャ。
6+1
そうして、みんなが使う1週間の単位が生まれたそうだニャ。
ただ、当時は働き方改革されてなかったんだニャ~。
神様もちょと働きすぎだニャ。
ちなみに僕は完全週休3日制、3食、昼寝とオヤツ付きだニャ( ^ω^)・・・。
自慢の鼻の潤いを失わないように、1日16時間以上は寝るように心掛けているニャ~。
「寝るのが仕事」僕は猫としての使命を全うしてしているんだニャ。
完全数とは、ある数自身を除く約数の和となる自然数だニャ。
6(1+2+3)
28(1+2+4+7+14)
496(1+2+4+8+16+31+62+124+248)
8128(難しくて頭痛がしちゃうから割愛させてもらうニャ( ^ω^)・・・)
おーっと、賢明な君は早くも気づいてしまったかニャ。496に///・・・。
因みに2つ目の完全数28に由来する『にゃにゃん波28』猫徒肉球正拳 秘伝書の第28巻に記された秘拳は、招福の「招き猫」の拳として有名だニャ。
その拳はお馴染みの猫座りから繰り出される秘拳だニャ。
正対する相手に向け両眼は大きく見開き、耳は大きく立て、シッポは前に巻き気味にするニャ。そして片方どちらかの前脚を中段に構え、リズミカルに手首のスナップを利かせ 幸運を招き寄せる秘拳だニャ。
この時、背筋は伸ばさずにゆったりと滑らかな猫背の姿勢を保持する事がポイントだニャ。小手先でなくて背骨を意識して行って欲しいニャ。
それと、準備運動としてネコのポーズのストレッチも入念に行って欲しいニャ。
ただね、実は僕、『にゃにゃん波28(招福の招き猫)』の拳を
まだ完全には 会得できていないんだニャ~。
召使い(ボス)に、知られたら広報担当重役を解任されちゃうから、皆さん内緒にして欲しいニャ・・・。
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脱線し過ぎたので 物語に戻るニャ~。
探偵物語
黒ネコは警戒を怠らない。
「キャトフードあげるから待っていてね」と、
取りに戻る、僅かな隙にも姿を消す。
辺りに黒ネコの気配はないが、
夫婦は仕方なく、封を開けてしまった、
キャットフードをお皿に置くのである。
夫妻は暫し、壁に隠れ、気配を消す。
観ては隠れ( ^ω^)・・・、観ては隠れ( ^ω^)・・・
探偵さながら、
張り込みがつづくのである///・・・。
低い姿勢を保ちながら、辺りを伺い
半歩、そして、また半歩、
慎重に、慎重に
歩みを進めて現れる黒猫。
その歩み、
伊賀か? 甲賀?? はたまた
信州 真田のクサか?
「お主、できるな!」
どうやら、この黒猫、
卓越した忍びの術を身につけているらしい・・・。
「ゥー」と、唸る
忍びとの 静な攻防が日々、繰り返される。
日を追うごとに 少しずつ、そして、少しずつ
互いの間合いを詰める。
「ゥー」「ゥー」
(「これ以上は、近づくな!」)
との口を閉じたままの唸り声が
間合いの限界点となる。
「にゃ~」を、忘れた 猫
黒ネコは、鳴かない
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野良猫は、辛い・・・。
「にゃ~」と、
鳴いても、食べ物を貰えない過酷な環境で生きていく、
流浪の一匹猫は、「にゃ~」と、鳴くことを忘れるのである。
たとえ「にゃ~」は、忘れても、
「シャー!」は忘れない!
黒ネコは、けっこう、気が短い⁉
パーソナル スペースに侵入すると、
容赦なく、
一発、「シャー!」と威嚇する!
「にゃ~」は忘れても、
「シャー!」は、忘れない。
猫の矜持である。
黒ネコ、襲われる!
野良に生きる猫の縄張り争いは 熾烈を極める‼
倍ほどの大きな体格を誇る グレーのシマ シマ模様
威風堂々、ここら辺の縄張りを仕切る その名も『シマ治郎』が
低い姿勢を維持しながら、
1歩、1歩、そしてまた、1歩
黒ネコへ忍び寄る・・・!
黒ネコが全身の毛を、逆立て、
両手、両足、シッポを突っ張り、
全力で応戦するも、
『シマ治郎』はまるで意に介さない・・・
間合い、1メートルにまで詰められた、
その時、
黒ネコは きびすを返し
巣穴へ逃げ込む。
人間にはいたって強気な黒ネコだが、
実は、凄っごーく、弱っちい~❣
慌てて、ワイナリーを飛び出し
「ガァ~‼」「ガァ~‼」
と、奇声を発し 黒ネコの助太刀をする夫妻。
暫くすると、
恐る 恐る
巣穴から少しだけ、そっと
顔を覗かせる
黒ネコは実に臆病だ。
もちろん、
当の黒ネコは助けられたことなど露ほども知らないのである。
いつも、「シャー」ばかりでなく
ときには
「ありがとう にゃ~」と、
言ってあげれば 良いものを( ^ω^)・・・。
戦績 2戦1勝1敗
決まり手 敵前逃亡( ^ω^)・・・
これで晴れて 正統な決闘証つきネコの仲間入りである。
宵闇に響く 悲鳴!
黒ネコを襲う敵は多い。
「ギャー !」
「何事か・・・⁉」
黒ネコの姿はない。
懐中電灯に照らし出される
足先だけ白
まるで靴下を履いたような茶毛の猫が悠然と去っていく・・・
どうやら、黒ネコは、
また、襲われたのである。
黒ネコは連敗したのである///・・・。
戦績 3戦1勝2敗
決まり手 「闇夜の悲鳴」判定材料不足・・・不明 ( ^ω^)・・・
実は、黒ネコ、腹黒い・・・⁉
「ガン、つけてんじゃねえよ・・・‼」
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黒毛で覆われた、黒ネコは、お腹も、腹黒、まっ黒だ! ( ^ω^)・・・
悪魔の化身///・・・
漆黒の黒ネコ⁉
けれど、ネコは見かけによらない( ^ω^)・・・?!
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実は とってーも、純真だ。
けなげに、無言で、
ただ、ひたすら、お皿の前で、
待ち続ける・・・。
その、ひたむきな姿に、
なすすべはないのである。
湯タンポにも慣れた
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過酷な環境下、野良猫として生きる 黒ネコ
「にゃ~」と、鳴けなくたって、
奥義 秘拳『 にゃにゃん波496』
「クゥ~ン」(^^~♪
波動拳がある!
「クゥ~ン」(^^~♪
の親愛波動エネルギー値は、
「にゃ~」の数億万倍の威力を秘める。
『にゃにゃん波496』 猫徒肉球正拳 秘伝書 第496巻に記された
究極の奥義である。
「クゥ~ン」(^^~♪
「クゥ~ン」(^^~♪
その必殺の波動拳は、
自然体に座して、
左脚をやや前に
自慢の肉球は地面につけたまま、
口を閉じ、
一旦、鋭い眼力👀ビームを照射し、
半眼から、
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さらに眼を閉じながら、
心眼より
解き放たれる究極の秘拳である‼
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「クゥ~ン」(^^~♪波動は、
耳を澄ましていなければ、聴き取れないほどに微細な音の波である。
しかし、その威力は絶大な必殺技である。
ネコ好き人類、有史の時より
秘拳 猫徒肉球正拳 奥義を極めた
この『にゃにゃん波496』
究極の波動砲を破った者は、いない///・・・。
つづく・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかがだったかニャ・・・⁇
今回は趣向を変えて本邦初公開
僕のママ(496の96ちゃん)の物語だニャ。
まだまだ続くから皆さんお楽しみにニャー!
【 お知らせ 】
僕 8とママの96は、リモートで勤務しておりワイナリーに在勤しておりませんので誤解しないでニャ~。
ワイン醸造所も食品加工場だからニャ~。