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紡ぎ出すということ。2021年2月の朝。
朝起きて、もう過ぎ去ってしまい、戻ってくることのない大好きなあの人がいた時間やあったさを思ってしくしく泣いた。それは、夢の中に不意打ちで大好きなあの人が出てきたから。でもすっかり変わっていて、夢の中でその人は怖かった。その変わりようも悲しかったのかもしれない。
しくしくと泣いて悲しめる過去があることは幸せなのかもしれない。もう戻ってこないけれど、あのときに過ごした幸せという名の栄養はぎゅっと私の
#17-紡ぎ出すということ。前を向いて突き進む。
幸せだった時間、楽しかった時間、あったかかった時間はしっかりと自分の中に残っていて、もし記憶として蘇らなくなっていっても、いまの自分の血となり肉となりしっかり自分に根付いている。だから、安心して過去はあの日において、いま前に進むことができる。確かにあったあの日々は、置いてきても私の栄養となっている。あったかい血となって私をめぐっている。それで、うん、十分なんだ。
This is my life、
#16-紡ぎ出すということ。未来の光景。
しっかりピリオドを打ったあの日、それまで心身ぼろぼろになっていたけど、前に進む準備は万端にできていたことに気づいたのは、年の瀬あたり。とても適当なタイミングで適当な人に出会って、良い化学反応が起こっているし、これから起きる予感しかない、としっかりこころの中でそう感じることができた。
新しいチャレンジの舞台として選んだNYへ、リサーチという名の1歩を踏み出しにいった。久しぶりのアメリカ。夕方に
#15-紡ぎ出すということ。手放すということ。
手放すことで、得られたもの。でも、そもそももう私の手の中には、何もなかった。私は、空虚なものをつかんでいて、実際には、手の中になにもないことをきちんと知って理解して、それと向き合い、前に進むためのいろんなこころの調整をすること、が手放すことだった。そう、手放したのは、立ち止まってカチコチになっていた自分という存在かもしれない。それを手放すことで、とっても呼吸がしやすくなり、空気がおいしいと感じら
もっとみる#14-紡ぎ出すということ。魔法のコトバ
魔法のコトバで始まった私たちの世界は、その魔法が解けてしまって、また再び、お互いがいない現実の世界へと戻っていった。でも、大きなものを失った、とは思わない感覚が残る。だって、確かにこの8年間には、幸せなパワー、幸せな時間、それをパワーに乗り越えてきたこと、できた経験、人としての成長がたくさんあって、それらがしっかり自分の中に残ってる、これからの肥やしにきちんとなってる感覚がしっかりあるから。大好
もっとみる#13-紡ぎ出すということ。目線。
沖縄の小さいけどきらきらした離島との出逢い。体のメンテナンスに行った先のサロンの素敵な女性オーナーさんと思わぬプロジェクトをご一緒することになった出逢い。ずっと大好きなプロ野球チームの選手みんなの心に刺さってくるプレイの数々と、その年に日本で開催されたラグビーワールドカップの各チームの熱い闘い、そんなスポーツからもらった勇気や元気やパワー。いろいろな映画からも新しい世界のパワーをもらい。音楽から
もっとみる#12-紡ぎ出すということ。小さな火花。
秋ごろから、ぽつりぽつりと小さな爆発が起こり始めた。小さいから、線香花火のようなほんとに小さな火花。それはそれはちっこいけど次から次に。いろいろと真っ白になった自分、まっさらなキャンバスに、小さいけどその火花たちはとても強烈で色鮮やかで。まっさらに、すっからかんになったスポンジ状態の自分のこころには、おもいっきりストレートにその鮮やかさは刺さっていった。いろいろ吸い込んでいくように。乾いた肌が化粧
もっとみる#11-紡ぎ出すということ。私を豊かにしてくれた時間。
大好きだったあの人は、昇華した。だから、「やり直す」という言葉が当てはまるような事象はもう起こり得ないのだ。
9月のあの日。大きなはピリオドをしっかりと打てた、そうあの日。それから、さまざまなもの・こと・ひと・経験と出逢った。それらはとても美しく、私のこころに1ミリも屈曲せずにまっすぐに突き刺さってきた。そんな美しいものたちに触れたこと、それらがこころにまっすぐに響いてくれたこと、そしてそれが少
#10-紡ぎ出すということ。呼吸。
大好きだった人。でも、いま思えば、大好き過ぎて、呼吸が合わなかった。いろいろなことに対する体感温度も、呼吸があわなくて、苦しかったり、だるかったり。いまは、好きに思いっきり、生きてるって幸せ、って思える、自分の呼吸が、自分の好きなリズムでできている。自分の好きな体感で、好きなことを好きなタイミングで、好きなスピードでできている。大切にしたい体感は大切にしながら、大切にしようと努めながら。当たり前
もっとみる#09-紡ぎ出すということ。陽の当たる世界で。
あれから1か月と2週間くらいたった、ある日、あぁ、あの人は、あの人的に私よりもずっと“よい”人に出会ったんだな、よかったやん、ってやや達観して思えるようになった。あの人が、私的に越えて欲しくなかった境界線を越えていったことばかりに目が、気が、いっていたけど、少し、その先で出逢った相手にも気が向くようになった。でも、そのことは、私としては受け入れられない価値観の世界、そんな世界で出逢った人が自分より
もっとみる#08-紡ぎ出すということ。2度目の人生のよう。
「いま人生楽しい?」その人が聞く。
うん、とても。違う人生を2度楽しんでいる気がする。1度目、運命の人に出会えて、奇跡的に両想いになれて、共に人生を歩むことができた。短かったけれども。でも、本当に楽しくて幸せな日常や、旅行や旅や、海外生活ならではの体験があった。そして、その中で、とっても幸せな人生の終わりまでを本当に信じて夢見ることができていて、その人生をやりきった感で満載だ。だから、その人生は
#07-紡ぎ出すということ。少し先の未来。
人は、どんなんであれ、少し先の未来の約束や楽しみや目標や展望がないと元気に生きていけないんじゃないかな、と思う。苦しかった日々、あの日まで、そしてあの日から少し経つまでは、わかっていても、未来が、ザーと放映を終わったテレビみたいにモザイクがかかって見えなくて、それもつらかった。少し先の未来さえも楽しみにできる元気がなくて。でもいまはもう大丈夫だと感じる。ごはんもおいしく、前よりも食べられるし。
#06-紡ぎ出すということ。神無月。
十月になった。漆黒のピリオドが克明にそして丁寧に打たれたあの日があった九月が、長かったようで、あっという間に過ぎ去ったような九月が終わり、月があらたまった。神無月。その最初の夜、いままで夜になると、眠りにつこうとすると、こころに頭の中に降りてきていた過去の嫌な残像やイメージが、もやもやが、なんかこれまでほど降りてこなくて、その日の夜に申し込んだ絵画教室楽しみだなぁ、どんなものを描こうかなぁ、とかち
もっとみる#05-紡ぎ出すということ。流れに身を。
三十四歳は、ずっとずっと苦しい一人の時間を、日々を、たくさん過ごしてきたけれど、あの日を境にして、一人だけで誰とも話さずに過ごす日は、なくなった。家族がいて、友達がいて。とても恵まれている。ちょうどいいタイミングだったのかな。両親が仕事でいない日も妹がいる。夜にだらだら起きていても、お昼まで寝ていても、罪悪感を感じないでいい、そんな存在。心強い。私は、こんな家族、こんな妹がいて、別になにか特別なわ
もっとみる#04-紡ぎ出すということ。五感。
この季節、秋、も必然。毎晩お風呂上りに、涼みに玄関から庭に出る。晴れている日は綺麗な強い光を放つ月(自ら放っているわけではないけれど)と、きらきらと小粒のダイヤモンドみたいに光るかわいい星たち。どこからともなく聞こえてくる、この季節の虫の音の合唱。それぞれが自分の出番、自分のパートをしっかりわかっているかのように、こころにじわっとしみてくる音色でひとつの合唱を優しく繰り広げている。そして、気まぐ
もっとみる#03-紡ぎ出すということ。真っ白なキャンバス。
本当にすべては必然で起きているんだなぁって感じる瞬間が多い。今回の出来事は人生で一番残念で哀しいこと、そんな結果になったけれども。三十四歳はいままでで一番最悪の一年になったけれども、きっと私の人生はこういう運命だったんだと、素直に受け入れられる自分もいる。このタイミングで友達カップルがあの小さな南の離島にいく計画を立てていたこと、そしてこころよく誘ってくれたこと。このタイミングでラグビーワールド
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