#12-紡ぎ出すということ。小さな火花。
秋ごろから、ぽつりぽつりと小さな爆発が起こり始めた。小さいから、線香花火のようなほんとに小さな火花。それはそれはちっこいけど次から次に。いろいろと真っ白になった自分、まっさらなキャンバスに、小さいけどその火花たちはとても強烈で色鮮やかで。まっさらに、すっからかんになったスポンジ状態の自分のこころには、おもいっきりストレートにその鮮やかさは刺さっていった。いろいろ吸い込んでいくように。乾いた肌が化粧水で気持ちよく潤っていくように、こころの明るいパワーが少しずつ、でも確実に着実に