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「使用価値」と「価値」は、ハッキリ分けると「生き方」が変わります‼

2021年、売れまくった斎藤浩平さんの著書 ”人新世の「資本論」”

そこに

「使用価値」
「価値」

という考え方が出てきます。

 マルクスの用語を使えば、「富」とは、「使用価値」のことである。

「使用価値」とは、空気や水などがもつ、人々の欲求を満たす性質である。
これは資本主義の成立よりもずっと前から存在している。

人新世の「資本論」P247

 それに対して、「財産」は貨幣で測られる。それは、商品の「価値」の合計である。「価値」は市場経済においてしか存在しない。

人新世の「資本論」P247

ちょっと難しい表現ですよね。ここではそんな「使用価値」と「価値」の違いを、分かりやすくご紹介します。


「使用価値」と「価値」の違い

最も大きな違いが、それをはかる「単位」です。

使用価値:「あり」「なし」が単位
価値:金額が単位


たとえば、水。

これは「ウチの水道水」。10年以上使ったグラス入りです。

生きるために必要なので「使用価値」はあります。

けれども、値段をつけると、果てしなく「0円」。つまり、「価値」≒0円です。


けれども、もしこれが「ウォーターサーバーの水」だったら?

「水」には変わりありません。「使用価値」はあります。

「価値」は?ウォーターサーバーを取り扱う会社のHPをいくつか見ました。水だけだと、200mLで30円前後みたいです。

これに加えて「電気代」「メンテナンス料 」「送料」……各社いろんな追加料金が必要です。


同じ「使用価値」ですが、「価値」=値段が違うのです。

詳しくは、はこちらをご参照ください。


「差別化」は「価値」を飾り付ける行為

今、日本はモノであふれています。そんな中で売り上げを確保するためには「差別化」が大切です。

けれども、その「差別化」とは何でしょう。よくよく観察すると、生きるために必要のないモノを付加するだけの行為になっていませんか?

「使用価値」のないモノを買ってもらうために、見栄えをよくしているだけではありませんか?

「使用価値」も「価値」もない、気候変動に加担するだけのモノになっていませんか?


「お金で買える」でいいのか?

「ミネラルウォーター」「ブランド水」お金を出せば買えます。

検査結果も教えてもらえます。法律上問題ありません。そういわれるでしょう。

けれども「法律上問題ない」が「長期的に見て環境に悪影響を与えない」ではないし、「長い間使用しても大丈夫」でもありません。

法律上問題なかったのに、後になって大問題になり、補償されてきた例が たくさんあります。



環境破壊は、こうやって起きたのでは?

今、「気候危機」「環境破壊」が進み、地球に人間が住めなくなるのでは?と言われています。

その原因は、「今だけ」「金だけ」「自分だけ」よければいい、という考えに基づいた生活ではないでしょうか。

いや、そんなことはない!と思う方も多いでしょう。

けれども、残念ながら、大量生産大量消費の拝金主義がはびこる現代日本に生きる我々は、注意深く生きなければ、簡単に加害者になってしまうのです。

「価値」「使用価値」という考え方が、私たちの「価値観」を分かりやすくあぶり出してくれます。

この考え方を、自分の生活に取り入れてみてください。目からうろこが落ちますよ!


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43企画:味覚と知識を駆使して「旨くて安全な食べ物」を探す環境計量士
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