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『年末の気配と、「全国コロナ感染者、再び減少」』。2024.11.30。

 寒い。
 天気はいい。
 空が青い。


自転車

 午前9時前に家を出る。

 道路を歩くと、空が明るいのがわかる。

 人通りは少ない。

 前から自転車がやってきた。
 高校生女子が運転している。

改札

 駅に向かって、歩く。

 短い時間で髪をカットする店も、カット&カラーの店の前にも、誰も並んでいない。

 牛丼屋の店のガラスには太陽が反射して、中が見えにくくなっているけれど、どうやら二人は客がいるのが見えた。

 駅に近づく

 踏切を渡って、改札に入ろうとすると、その前に、4人家族と思える人たちが先に改札に向かっている。

 小さな女の子が、歩きながら「16、17、18」と数を数えている。

 そして、そのあと、急に「20」と言いながら、ポスターを指さして、「のるるん」と叫んだ。

 この鉄道会社の「ゆるキャラ」のようなもののはずだけど、名前を知っていることに、ちょっと驚く気持ちになる。

揚げ物

 改札を入って、スロープを歩いてホームに向かう。

 途中でホームに立っている人を下から見上げるようになる場所がある。

 そこに立っていた若い女性が、手元に持っている小さい袋の上部を破いて、口に持って行った。

 コンビニかどこかで買ったコロッケか、チキンかはっきりと分からなかったけれど、薄い茶色なのは見えた。

 ホームに上がって、少し遠くからその女性が食べている姿が見えた。

 寒い季節になってきたし、おいしそうだった。

冬の色

 ホームには、まだ10人くらいしか人がいないから、いつもの土曜日よりも人が少ないようだった。

 電車の発車時刻が近づいてくると、さらに人が増えてきたが、すでにコートやジャンパーを着る人が多く、それも黒や茶色などダークカラーに統一されているようだった。

 すっかり冬の色になった。

 マスクをしている人は、見える範囲で2〜3人くらいだった。

外国人

 電車が来て、電車に乗る。

 車両の中は空いている。

 次の駅に着いたら、人がかなり降りて、それで空席が増えて、座っても、左側にいくつも空間が空いている状態だった。

 乗り込んできた外国人と思われる3人が、座る。

 年齢は30代から40代くらい。

 私の左隣から、男性、女性、男性の順番で腰を下ろす。

言語

 電車は駅を出発し、次の駅に着き、乗客の乗り降りがあって、また次の駅へ進む。

 その繰り返しで、いくつも駅を過ぎていったのだけど、今日は、あまり人が多くなっていかない。

 その間、隣の外国人の3人が会話を続けている。

 男性と男性がしゃべる時は、お互いに乗り出して、耳慣れない言語で、控えめな音量で、柔らかく、きれいなメロディーにのせるようにして、会話をしている。

 ちょっと子守唄のようだった。

乗り換え

 この路線の終点に着く。

 人が一斉に降りていく。

 隣にいた3人の外国人は、男性2人が先に降りて、女性が続く。

 どこかで、レディーファーストなのでは、と勝手に思っていたことに気づく。

カップル

 乗客は、一斉に改札へ向けて歩いて、改札を出る。

 そこから、次の改札へ向かう人と、この駅で降りる人たちで、流れが分かれる。

 私は、改札へ入って、階段を降りて、ホームに着く。

 あちこちで人が列をつくっている。

 どこかの列に並ばないと、と思って、いちばん後ろに並ぶ。

 その例は、4列か5列くらいの短い列だったのだけど、いちばん前にカップルがいた。

 男性は髪を短く刈り込んだ60代くらい。赤いニットが似合う女性が40代に見える。

 二人の距離は近く、顔を寄せ合せ、見つめ合うように話をして、笑う。
 ホームにいる間、ずっとそれが続いている。

 電車が来て、電車に乗る。

 乗り込んだ車両は、やや空いていた。

 そのカップルは座席に並んで座り、また顔を見合わせながら話を続け、楽しそうに笑っている。

 電車が走り出しても、次の駅に着いて、また走り出しても、その二人は、同じように楽しそうで、それはあまり見られない幸せな光景のように思えた。

文庫本 

 さらに電車は進む。

 ドアのそばに立ち、走り始めると、寄りかかるようにしてカバーをかけた文庫本を読んでいる中年男性がいた。

 次の駅に着いて、人が乗り降りしていく中で、その男性を見失ったので、降りていった、と思った。

 そうしたら、そこから少し距離のある長い座席の真ん中くらいに、座っていて、文庫本を読み続けていた。

 その向かいあたりに座っていた、ずっと会話が続きそうだったカップルは、お互いに見つめ合う時間ではなくなっていた。女性がスマホを触っていて、どうやらゲームをしていたようだ。

 男性は、少し居どころに戸惑うような表情で正面を見ている。

ロングコート

 車両の中に2人の女性が、くっつくように立っていた。

 どちらもオフホワイトのようなロングコートを着ている。

 二人ともロングヘアーで、どうやら50代くらいの母親と、20代の娘のように見える。

 年長の女性が移動すると、ぴったりと追いかけるように若い女性が動いていくようだ。

 その移動の途中で目があったのだけど、若い女性の目には不安が宿っているように思えた。

 そのうちに、その親子に思える母親らしき年長の女性は座席に座り、若い女性は、その前に立っていた。

 すぐそばの座席から、くしゃみの声が聞こえる。

切符

 目的の駅に着いて、電車から降りる。

 ホームを歩いて、階段を上って、改札に向かう。

 床に「きっぷ」という大きな文字があったのだけど、それは、特定の改札口へ誘導するもので、自分でさえ「PASMO」を使っていたから、気がついていなかったのだけど、今は、切符を使える改札が限られているのだった。

静か

 改札を出ても、今日は待ち合わせの人たちは少なく見える。

 静かだった。

 駅の構内を出て、空中通路のような場所から階段を降りて、線路際の道路に向かって歩く。

 イチョウの木々は、すっかり黄色く色づいている。

 ずっと静かなままだった。

 近くの工事現場にも、少し遠くのビルにもクレーン車がある。

 工事はずっと続いていて、終わる感じはしないけれど、今日は土曜日のせいか、工事の音は聞こえなかった。

金髪

 人通りは少なかったが、途中で女性とすれ違った。

 金髪にピンクのメッシュを入れた髪で目を引くけれど、ずっとこの時間に見かけていたのに、ここ何週間が見なかったので、今日、歩く姿で、勝手にちょっとホッとした。

 早足で真っ直ぐ前を見て、歩いていた。


全国コロナ感染者、再び減少

 厚生労働省は29日、全国に約5千ある定点医療機関に18~24日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計8948人で、1定点あたり1.81人だったと発表した。前週(1.90人)の約0・95倍で、増加に転じた前週から、再び減少した。

(『朝日新聞デジタル』より)

 毎週、「コロナ 感染 ニュース」で検索し、あまり大きく報道されなくなった新型コロナウイルスの感染状況を確認している。

 ただ、先週も同じように検索をしたのだけど、コロナ感染拡大の情報には、自分の能力不足はあったとしてもたどり着かなかった。今週のように「減少傾向」だと割とすぐに表示された。

 その前は、「11週連続減少」だったので、1週間とはいえ、増加傾向を示した、ということは、やはり、さらに寒くなると、感染拡大するのではないか。と思ってしまうが、そのことについては、「朝日新聞デジタル」での無料記事の範囲内では、こうした変化の意味は、よくわからないままだった。

 重症化リスクを持っている人や、その家族にとっては、これまでずっと感染予防について継続してきたものの、おそらく、また冬の感染拡大を予想して、さらに気をつけるだけだろう。

 すでに、この感染の増加や減少の意味について、詳細に報道してくれるところは、ほとんどなくなったような気がする。


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夕方

 午後4時過ぎに用事が終わる。

 朝降りた駅に再び向かう。

 すでに夕方の気配が強く、空は少しだいだい色になってきている。

電話

 今日は行きたいギャラリーがあったのだけど、ちょっと疲れていたし、何より東京駅には人がたくさんいる印象を思い出すと、やや行く気が減っていく。

 駅のそばの公衆電話で家の固定電話にかける。

 携帯もスマホも所持したことがないから、今もテレフォンカードを持ち歩いている。

 妻が電話に出てくれて、ギャラリーに行くのを迷っているのを話したら、妻は今日は出かけて、地元といっていいケーキ屋さんで、ケーキを買ってきていることを伝えてくれて、それで、今日は帰ろうと思った。

発車

 駅の改札を入って、階段を降りる。

 人の動きで、電車の発車間際かどうかが、なんとなく伝わってくるので、まだしばらく来ないのではないか、という感じで、階段を降り切ったら、自分が乗りたい電車が止まっていた。

 ドアは閉まっている。

 なんだか時間が止まるような、静かな数秒が流れ、そして電車が出発していった。

 もう少し急げば、この電車に乗れたのに、と思うけれど、どんどん電車が遠ざかっていく。

 なんだかすごく残念だった。悔しい気持ちもあった。

 次の電車は5分後に来る。

荷物

 しばらく経ったら、電車が来る。

 その電車は、車両の中の一人は少なかった。

 空席が多い。

 いくつめかの大きい駅で人がたくさん降りて、少し空いて、また人が乗ってくる。

 空席ができた時に座ったら、大きく重そうな段ボール箱の荷物を持った若い女性が乗り込んできて、隣の座席の床にその箱を置いた。そのまま立つのかと思ったら、足でそのダンボールを押して、座席の下に押し込むように動かした。

 それから、その荷物をまたぐように座席に座る。

 すごく合理的な動きだった。

会話

 電車は進む。

 車両の中は静かだったけれど、少し遠いところから、男性同士が低い声で会話する声が聞こえてくる。

 それがどの人たちなのかわからないまま、さらに駅を過ぎていって、目的の駅に着く。

 電車を降りる。階段を上ったり、改札を出たり、また入ったりしたけれど、かなりスムーズに別の路線に乗り換えられたように思う。

 この時間で、いつもよりも人が多いように感じる。

 11月30日。もう年末といっていい時期になっている。

ノートパソコン

 次の路線のホームは、ターミナル駅になっているせいもあって、あちこちのスペースが広い。

 その隅に、学生が5人、輪になって、何かを話している。
 たぶん、高校生。
 男子4人、女子1人。

 その中の一人がノートパソコンを持ち、立ったまま、何か操作をしながら、さらに会話をしている。

 その姿を見ただけで、勝手に頭がいい集団に思えてしまう。

夕暮れ

 駅には、電車が止まっている。

 出発まであと3分くらい。

 乗り込むと、人がそれなりにいて、そして、車両の中にいると、さらに人が乗ってくる。

 そのうちにドアが閉まって、電車は走り出す。

 駅を過ぎるたびに、電車の窓から見える空は、どんどん暗くなっていく。





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おちまこと
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