手湿疹で、指紋認証ができなくなった。
毎年、寒い季節になるとアカギレができやすくなる。
台所で食器洗いの担当のせいもあるかもしれないけれど、それよりも若い時は肌に関して何も気にしなくても大丈夫だったのに、年齢を重ねたせいもあって、肌が弱くなってきたのかもしれない。
指先だけではなく、顔まで冬になるとカサカサになってきた、と妻に言われて、それでニベアは塗るようになった。
手のひらがかゆい
食器洗いをしたあとなど、比較的まめに手にニベアを塗るようになり、少し状況はよくなったと思う。それでも、アカギレが全くできないわけでもないから、あの刺すような痛みはあって、バンドエイド的なもの(本物のバンドエイドはうちにとっては高額なので、もっと安いのものを使っている)を貼っては、はがれて、また貼ってを繰り返すことになる。
指先だと、傷テープは貼りにくく、はがれやすい。
そんなことを毎年行うようになっていたのだけど、今年度は、その始まりが少し早かった。
とても暑い夏がなかなか終わらずに、10月になっても秋の気配が薄い頃から、手のひらが荒れ出した。皮膚がカサカサになるというか、小さく皮がはがれていくような感じになり、ニベアを塗り始めるのも早かったが、それで少しは良くなったものの、それから、さらに少し経つと、今度は、夜になると手のひらがかゆく、眠れないときもあった。
それで辛くて、皮膚科に行こうと思っても、次の日は、それほどひどくなくなっていて、行くのを忘れてしまう。
そんな繰り返しを1ヶ月くらいしていた。
あるとき、外出し、老眼鏡をかけて電車内で本を読んでいて、その視界の中に自分の人差し指が入ってきた。
その指は、肌がただれていた、といってもいいような状態だった。皮が小さくめくれていて、かなりひどい状態だった。その時は、トイレに行って手を洗ったら、少し落ち着いたから、自分が思っているほど重い状態ではなかったのかもしれないが、それまであまり皮膚トラブルもなく過ごせてきたので、やっぱり、ちょっとショックだった。
それで、皮膚科に行こうと思った。
皮膚科
自分の住んでいる街には、皮膚科があって、今はスーパーのそばになったので、通院するときは帰りに買い物をしてくることが多かったが、まだスーパーができる前は、自分よりも、妻と二人で在宅で介護をしていた義母(妻のお母さん)を皮膚科に連れていくことがほとんどだった。
義母は春先になると肌があれることがあり、それはやはり気になるようで、通って、薬をもらって、妻が塗ったりしていると、しばらく経つと、治っていた。さらには、寒い季節になると乾燥がひどくなるせいか、体のあちこちがかゆいと訴えるので、やはり皮膚科に妻と車イスに乗せて、二人で連れて行き、入り口の数段の階段には苦戦しながらも、みてもらって、処方せんをもらって薬を妻が塗って、の繰り返しだった。
私はたまにお世話になって、そして薬をもらって気になるところに塗ることをしていた。帯状疱疹の時は、すぐに診断してもらって、薬をもらったし、頭皮にぶつぶつが増えた気がしたときも、病院へ行った。
そして、自分の時は、だいたいが1回、多くても2回ほどで、なんとなく症状が改善すると、そこの部分を気にしていたことすら忘れてしまうことが多かった。
そういう意味では、患者は薄情というか、健康のときは何も気にしなくていい、という幸運な状態であることを、症状が悪くなってから初めて知る、という、ある意味で愚かなことも繰り返していたのだった。
そして、今回も、手のひらの状態が悪くなり、家にあるニベアだけではなく、もう少し治療的なクリームもあって、それを塗ったのだけど、よくなる感じがしなかったので、それで初めて皮膚科に行こうと決めた。
皮膚科の薬
自分にとっては、皮膚の状態が、これまでとは違って不安だったし、だれかにうつすような症状だったら、早めになんとかしないと(と思いつつ、それほど素早く病院に行ったわけではないが)、と思って、ヘルメットをかぶって自転車に乗って、皮膚科に行った。
待合室で少し待って、呼ばれて、診察室に入る。今は亡き義母の頃からお世話になっている女性の医師が座っている。
自分の状態を説明して、手をみせる。
少しみて、手湿疹ですね、といった言葉が聞こえたような気がした。
どちらにしても、とても深刻な状況ではないようだったし、人にうつらないことは確認できた。
それから、何か植物などかわったものに触れたかどうか、といったことを聞かれたものの、いつもと同じように過ごしていて、それで、今回は症状が悪いような気がしていて、それで、不安になっているのですが---そんなようなことを伝えたら、薬を出します、それで2週間経っても、変わらないようでしたら、また来てください、と言われる。
ちょっと安心する。
薬局へ行き、薬をもらった。お薬手帳は忘れてしまった。
薬は2種類。
1日に何度か塗るのが、ヘパリン類似、という文字が見えるクリーム。
「薬のはたらき」には、「感想を防ぎ、患部の血行をよくします。血液の流れをよくし、痛みを和らげる薬です。ケロイドの症状を改善する薬です。皮膚の水分を保ち、保湿する薬です」と書いてあって、すごく効くような気がした。
もう一種類が、ベタメゾンという言葉がある軟膏。
「薬のはたらき」には、「ただれ、かゆみなどの皮膚症状を改善する薬です。ステロイド剤です」とあり、ステロイドという文字を見て、反射的に気持ちが構えてしまうが、それは自分が無知なせいもあるから、何しろ、薬を塗ることにする。
毎日数回、軟膏を塗り、寝る前にステロイド剤を塗る。そうしたら、少し良くなったように思った。
2度目の皮膚科
それまでは、アカギレが指と手のひらにまで知らないうちにできていて、手をどこかへ差し伸べるような仕草をすること自体も痛みを感じて、ためらっていた。
それが薬を塗るようになって、アカギレの発生する箇所と、頻度は減った気がして、楽にはなった。
ただ、手の状態がよくなくなってから、ノート型のコンピュータは、人差し指の指紋認証でパスワードなどを扱えていたのだけど、それができなくなり、パスワードの細長い四角に何度も震えられることになり、キーボードで打ち込む日が続いていた。
3週間くらいが経ち、塗る薬がなくなってきて、そうしたら、また明らかに症状が戻ってきたように思えた。
だから、また皮膚科に行った。
前回と同じような会話を診察室でしてから、また同じ薬を処方された。違うのは、その分量が増量されていたことだ。
また塗り始める。
悪くはならないけれど、劇的に改善されるわけでもない。
そんな日々が続いているし、指紋認証はまだできない。
でも、この認証機能は、アカギレや肌の荒れによって変化した状態を正確にわかっている、ということなので、普段は感じないけれど、やはりちゃんとした機能なのだと改めて思った。
どのくらい経ったら、また指紋認証ができるのだろう、というような漠然とした不安はずっと続いている。
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