小堀隆司

週刊文春やNumberで記事を書いています。 山が好き、城が好き、本が好き、スポーツが…

小堀隆司

週刊文春やNumberで記事を書いています。 山が好き、城が好き、本が好き、スポーツが好き。 書くこと以上に人に話を聞くことが好きなライターです。 現在、文春の巻末カラーグラビア「おいしい!私の取り寄せ便」企画を隔週で執筆中。 愛犬はトイプーのゆづ。「4回転半跳びたいワン!」

最近の記事

 閑話休題、というには重い話。親がオレオレ詐欺被害に遭ってしまった……。

 オレオレ詐欺の平均被害額をご存じだろうか。  政府の広報オンラインによると、いわゆる振り込め詐欺(オレオレ詐欺や還付金詐欺)の1件当たりの被害額は約220万! オレオレ詐欺に限ると、もっと被害額は大きくなるようだ。  なぜ、こんなことを書くのかと言えば、先日、親がオレオレ詐欺に引っかかったからだ。  闇バイトからの勧誘、アポ電強盗などが世間を騒がせている今、ちょっと話題が古いように思えるけれど、この昔からの詐欺に手を染めるものもいまだに後を絶たないらしい。 事件の発端は

    • サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯7どうすれば文章が上手くなるのかと悩み、答えを探していたあの頃。通い詰めていた図書館で、一つの解を得た。

       今回こそはなるべく早く続きを書こうと思っていたのに、またもや間が空いてしまったのは、ちょっとしたアクシデントに見舞われたからで、それは何かと言えばメガネを落としたのである。  よりによってちょっと遠くのスーパーまで自転車で出かけたところ、シャツの胸ポケットからスイといなくなったようで、どこで落としたのか見当もつかない。まだ買って1年しか経っていなかったからそう簡単には諦めきれず、道中を行ったり来たり。スーパーのサービスカウンターや最寄りの交番にも紛失届けをだしたが、10日

      • サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯6会社を辞め、いざライターを目指したものの、僕は途方に暮れてしまう。

         さて。  どうしてこのnoteは続かないのだろう。  自分語りが好きではないのか、過去を振り返るのが辛いのか、あるいはその両方とも言えなくはないが、悩むより、思い立ったときに無理やりにでも書いてみるのが先決だ。  28歳で会社を辞め、ライターを目指す決意をしたことまでは以前に述べた。だがその時点で、ゴールまでの道筋が見えていたわけではない。  そもそもライターにはどうやったらなれるのか。どんな勉強をすれば良いのか。周りにつてはなく、自分の中にもこれといった予備知識はなかっ

        •  昨年と比べて時間を持てあまし気味の夏、オリンピック中継を夢中で見ている。そんな中でも、活字に目を向けさせたのが次の2冊。「アルプス席の母」(早見和真)と「笑う森」(萩原浩)。 スポーツの魅力も凄いが、エンタメとしての本の力もまだまだ捨てたものではないと思う。幸せな寝不足だー。

         閑話休題、というには重い話。親がオレオレ詐欺被害に遭ってしまった……。

        • サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯7どうすれば文章が上手くなるのかと悩み、答えを探していたあの頃。通い詰めていた図書館で、一つの解を得た。

        • サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯6会社を辞め、いざライターを目指したものの、僕は途方に暮れてしまう。

        •  昨年と比べて時間を持てあまし気味の夏、オリンピック中継を夢中で見ている。そんな中でも、活字に目を向けさせたのが次の2冊。「アルプス席の母」(早見和真)と「笑う森」(萩原浩)。 スポーツの魅力も凄いが、エンタメとしての本の力もまだまだ捨てたものではないと思う。幸せな寝不足だー。

          佐々涼子さんの『夜明けを待つ』を読む。 作中のある言葉を引用し、「同感!」。心が揺さぶられるエッセイ集だったと呟こうとしていたところ、後書きを読んでひっくり返った。 こんなに優れた書き手に今、命の危機が迫っていようとは。 とにかく伝えたいのは、読んで良かった。心から、ありがとう。

          佐々涼子さんの『夜明けを待つ』を読む。 作中のある言葉を引用し、「同感!」。心が揺さぶられるエッセイ集だったと呟こうとしていたところ、後書きを読んでひっくり返った。 こんなに優れた書き手に今、命の危機が迫っていようとは。 とにかく伝えたいのは、読んで良かった。心から、ありがとう。

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯4言葉のたすきを届けた秋

           くる、こない、くる、こない、くる、こなーい……。  いつだって、待っているのは仕事の依頼だ。  時間を持てあまし気味のフリーランスの心境は、ときに花びらをつまむ乙女のように女々しい。  一方で、仕事が重なって嬉しい悲鳴を上げることもたまにあり、それがまさに昨年6月のことだった。  青学大の原晋駅伝監督の本の執筆を引き受けたのとほぼ同時期に、今度は文藝春秋さんから書籍の企画が舞い込んだ。  箱根駅伝を毎年生中継している日本テレビさんが、名物企画の一つである箱根駅伝「今昔物語

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯4言葉のたすきを届けた秋

          そうか、人に薦めたい本はここに書けば良いのか。 『まいまいつぶろ』(幻冬舎) すでにして話題作だが、本当に面白い。 これほど清々しい涙を流したのは久しぶりだった。 作中の言葉を用いて「さすがは、嵐」、と作者に感謝の気持ちを伝えたくなる。 人が皆こうであれば諍いもなくなるだろうに。

          そうか、人に薦めたい本はここに書けば良いのか。 『まいまいつぶろ』(幻冬舎) すでにして話題作だが、本当に面白い。 これほど清々しい涙を流したのは久しぶりだった。 作中の言葉を用いて「さすがは、嵐」、と作者に感謝の気持ちを伝えたくなる。 人が皆こうであれば諍いもなくなるだろうに。

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯3名物監督の本音に迫った昨夏のこと

           つづきから。  SNSをしていない私のもとに、どうして見ず知らずの編集者からメールが届いたのか。不思議に思う方もいるだろう。  じつは出版業界にはこのような慣例がある。  ある記事を読んで、その記事を書いたライターに連絡が取りたいと思った編集者は、まずその記事が掲載されている媒体(出版社)にコンタクトを取る。そして、担当編集者に連絡先を聞き、メールが送られてくるというわけだ。  もちろん今の時代、本人の意向を確認せずに連絡先を教えることはできないから、担当編集者からは事

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯3名物監督の本音に迫った昨夏のこと

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯2捨てる神あれば拾う神あり

           会社を辞めてから、書く習慣を身につけようと始めた日記はもう20年以上になる。  ためしに昨年の今ごろを読み返すと、ちょうど思案に暮れていた時期だった。  書籍の企画書を書き上げ、文藝春秋さんに持ち込んだものの、あえなく撃沈。他社さんの意向も伺ってみては、と勧められたものの、知り合いは皆無……。さて、どうしよう、というのが前回の話である。  残された道は2つだ。諦めるか、否か。  当然、諦めたくない私は後者を選んだ。  普段、ネット上でスポーツものが読みたくなったときはNu

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯2捨てる神あれば拾う神あり

          3年ほど前に書いた記事がこうしてまた読まれるのは嬉しい。瀬古昴さんのことを思い出していただければ幸いです。 https://number.bunshun.jp/articles/-/861294

          3年ほど前に書いた記事がこうしてまた読まれるのは嬉しい。瀬古昴さんのことを思い出していただければ幸いです。 https://number.bunshun.jp/articles/-/861294

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯1再開しても良いかな?いいともー。

           アイヤー!(©「八月の御所グラウンド」万城目学・著)  この現状を見て、中国人留学生のシャオさんなら間違いなくそう嘆くだろう。  野球でいえば、試合放棄と見なされても仕方がない。前回の投稿から間が空くこと1年以上……。どうしてこうなったのか……。  理由を挙げれば、いくつかある。  犬を飼いだしたこと。世話が大変なこと。その犬がかわいくて仕方ないこと……。  それ以上の要因は、本の執筆依頼をいただいたことだった。しかも、同時に2冊!  昨年の5月以降はその仕事にかかりきりに

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書き、やがて本を書くまで。♯1再開しても良いかな?いいともー。

          閑話休題

           あわわわわわわっ。  気づけばもう年の瀬じゃないか。  noteに書こうと思ったことはまったく綴れず、あたふたしているうちに季節がさっさと移ろいゆく。  歳を取ると時間が過ぎるのが早く感じられると言うけど、ほんとだね。  というわけで、今回も閑話休題。  現在発売中のNumber(1065号)で駒澤大の駅伝記事を、そして週刊文春(12月29日号)では相撲界のニューヒロインたちについて記事を書いています。  どちらも手間ひまをふんだんにかけておりますので、機会があればぜひご笑

          閑話休題

           箱根駅伝を取材するようになってもう十数年が経つ。この時期になるとわちゃわちゃと身辺が忙しくなり、過去の自分(note)と向き合う余裕がなくなってしまう。  だからどうでもいいことを書きまーす、というふうにもならなくて、noteは綴られないままの状態が続いてしまう。  犬を散歩させたり、犬の足を踏んで獣医さんに診てもらったり、そこでレントゲンを撮られて一万円以上の請求が来てあたふたしたり、毎日は本当にどうでもいいようなことの繰り返しだ。  でも、毎日を一生懸命生きないと、愛犬

          閑話休題

           昔書いた原稿が、改めて公開されている。(https://number.bunshun.jp/articles/-/854891)  ノリックと聞いて、反応が返ってくるのはある程度歳を重ねた読者だろう。  90年代、モータースポーツは今とは比べ物にならないくらい人気があり、鈴鹿(サーキットがあるのです、念のため)市の隣町で育った私は、その熱狂をより身近で感じてきた。  今はもう時効だからいうけれど(時効だよね)、私が津西高に通っていた頃、鈴鹿サーキットには秘密の抜け穴が

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯5 マラソンのゴールがスタートだった。

           ずいぶん久しぶりのnoteになってしまった……。  つくづく自分というやつは、〆切りがないと原稿が書けないんだなと思う。書くことが嫌いなわけではないが、書くことに執着がないのだ。困ったことに。  まあ、とにもかくにも続きを書きたい。 (この間、目に留めていただき、読んでいただいた皆さまへ。どうもありがとう!)(現在発売中の週刊文春10月6日号に、シニアYouTuber4名のグラビア記事を書いています。機会があればご拝読ください) 人生初のフルマラソンは散々な結果だった

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯5 マラソンのゴールがスタートだった。

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯4 勢い転じてフルマラソン。

           転職をする人と、一つの会社で添い遂げる人、今はどちらの方が主流なのだろう。昔と今とでは、転職に対する心の持ちようも微妙に変わってきているのだろうか。 続けるのか、辞めるのか、それが問題だった  僕が会社を辞めたのは平成10年の年の瀬だった。  年齢で言えば28歳。すでにセカンドキャリアを歩むにはギリギリという認識だった。  就職時は買い手市場だったこともあり、せっかく入れた会社を手放して良いのかという不安も少なからず持っていたはずだ。しかも自分の場合は転職ではなく、とり

          サラリーマンだった私が、「文春」や「Number」で記事を書くようになるまで。♯4 勢い転じてフルマラソン。