【アニメーション】手の表現 グーとパーについての動きと形
こんにちは、3Dアニメーターらいはん です。
今回は、手をぎゅっと握る動きとパッと開く解説です。
グーとパーですね。
手をアップに映したりといった演出は多くあり、感情を表現する第2の表情です(勝手にそう思っている、言っている)
よく【観察】する事が大切になります。
また、3Dアニメーターの場合は、モデルの形状にも影響するため、事前にモデラーさんと形や骨の位置などやり取りと必要になるかもしれません。
そのためにも、手がどういった動きをするか理解しておくと役立つでしょう。
手をグーパーする際の指の入ってくる順番
手をグーに握る際は、小指から先に内側に入ってきます。
手を開くパーにする際は、親指から開きます。
指は、斜めに入ってきます。
3Dモデルの場合、真っすぐ骨が入っている場合がありますが、こちらは3Dアニメーター側で動かして斜めに動くように自然に動かす必要がでます。
スローと解説付きです。
グーは小指から、パーは親指から。
親指以外は、爪が見えないくらい内側に巻き込まれます。
動きの観察すると、色々と見えてきますね!
第3関節の曲がる箇所
他に3Dアニメーター、モデラー向けとして、
手の形や骨を入れる位置を間違えないよう注意した方が良いです。
拳の形
指を曲げて拳を作った際に、手首に対して斜めの形になります。
真四角ようにはなりません。
全力でぎゅっと握る
グーから更にりきんで、全力で握った手の動きです。
親指が内側により動き、全体的に他の指も内側に巻き込む動きをします。
更に、薬指や小指の手の甲の骨も動きます。
そして、指と指の間の隙間も無くなります。
より真ん中に集約する感じになります。
▼まだ少し緩い拳から、更にぎゅっと握った拳の画像(下記)
3Dモデルの骨について、手の甲の中で親指はもちろんのこと、上記の動きを再現するならば、薬指と小指にも骨を入れた方が良いです。
全力でパーに開く動き
軽いパーと、全力で開くパーはだいぶ違います。
手の平の延長線上より、更に開き、指が反り上がります。
指は、それぞれの斜め外に動きます。
人差し指と小指の角度は90度ほどまで開きます。
私の親指の反りは、前職の元リーダーも同じく反りすぎ問題がありました。
これは部活動でのトレーニングの影響のようです。元リーダーは空手部で拳立て伏せで親指が曲がるような弊害(?)で、私はバレー部での指立て伏せによる弊害(?)のようです。
実際に、ディレクターに「こんなに反らなくない?🤨」と言われて、2人はその時に気付きました💦
(周りの男女含めた社員に確認しまくりました)
手は身近なためバイアスがかかっている
手はよく見るため、よりバイアス(思い込み)がかかっています。
そのため、アニメーションをさせる際には、より意識的に観察する事が大切です。
戦闘アクション、緊張、怒りなどでグーやパーの手の表現をすることがあります。
その際に、上記の解説が少しでも役立つと良いかなと思いました。
ただ、あくまでここも動画や写真は参考程度と思っています。
やはりその場に合った絶妙な匙加減の表現を求めて観察して落とし込み、最高の表現をしてもらえたら思います。