心に刻み込まれた上司の言葉 トップ3(コンサル編)
前職のコンサルタント時代、たくさんの個性的な先輩・上司に囲まれて育ちました。
皆さん共通していたのは、「絶対に一流のコンサルタントとして成長させる」と強い思いを持っていたことです。
そんな彼らから言われ、心に刻み込まれた言葉トップ3を紹介しようと思います。
言われたことがまさに自分の仕事の仕方、姿勢を形作っており、一流のコンサルタントにはなれなかったですが、現職で評価をいただいている理由の一つだと考えています。
では、さっそくトップ3を3位から見ていきます!
3位 俺のインタビュー中に勝手に頷くな
コンサルタントは調査開始前や、調査中に多数のインタビューを行うのですが、初めてのインタビューで上司と同席した際に言われたひとことです。
インタビューを受ける人は普段しゃべり慣れていない人が多いこともあり、インタビューする人の顔色を見ながら受け答えをします。(外部からきたコンサルタントが相手であれば尚更です。)
そこでメインのインタビュアーではないコンサルタントが頷いてしまうと、インタビューを受ける人は回答を途中で打ち切ってしまう、メインインタビュアーの意図しない方向に進んでしまうのです。
特に経営陣へのインタビューは時間も機会も限られていることが多く、一回限りの真剣勝負になることが多いです。
その中で新人が求められていることは、微動だにせず表情にも出さず、ひたすらメモを取り続けることでした。
場が盛り上がってないとか、話しにくそうとか、新人・若手としては思ってしまいますが、上司・先輩は意図的にその空気を作っているみたいでした。
ちなみに、現職の事業会社でも経営陣へのヒアリングを行うことがあるのですが、その際は無表情で何考えているかわからないと言われることもあり、事業会社の仲間内の空気感では、少し違う場面もありそうです。
インタビューの機会があれば、メインインタビュアーの方と事前に方針をすり合わせるのがおすすめです。(というか必須です)
2位 魂は細部にやどる(ホチキスをとめながら)
コンサルタントとして、プロフェッショナルであることを新卒で入社したときから、先輩・上司に求められてきました。
コンサルタントあるあるだとは思うのですが、クライアントへの報告書を直前まで練って、急いで印刷ということが度々あります。(もちろん全部やり直しとかでなく、要点の1スライドをギリギリまで練るイメージです)
メンバー・上司で、この内容でいこうと決めて、新人だった私が急いで印刷することになりました。時間もなかったので、ホチキス留めが少し曲がってしまったものがありました。
上司は私が焦って印刷機前に行った状況も知っているので、その様子を見に来ていました。
一つ目のホチキス留めが終わったタイミングで声をかけられ、「それは君のね。」と言われました。
「報告書はアウトプットで、唯一クライアントに残るものなのだから、プロフェッショナルとしてホチキス留め一つでも妥協しちゃダメだよ。」
と理由まで説明してもらえました。
プロフェッショナルであるとは、内容がいくら素晴らしくても十分ではなく、一つ一つの所作、アウトプットまとめて、完璧を追求することだと教わりました。
noteだとまだプロフェッショナルとして、記事を作れているわけではない(読み返すと誤字もありますし…)ですが、気合いを入れて仕事に臨む時は常に意識しています。
番外編 その知識は自分で使えるの?
過去記事で先輩から言われた印象に残ったことに触れていたので、番外編としてランクインです。
何か考える、ひらめきを得るためには、なんでも紙にメモする、PC・タブレット上でメモするだけでは不十分で、頭の中に全部入れるということが不可欠なのだと思う。
私の場合、どうしても頭に入り切らない場合には、A4用紙にごちゃごちゃに書き出して、それぞれを丸で囲ったり、矢印を引いたりすることで、整理することがあります。A4以上の紙では自分の頭では処理できず良いひらめきが浮かんだことがありません。
1位 新卒は自分で考えることができなくなっているのが当然だ。必死になって意識して脳を使え。
コンサルティング会社に入社して、最初に言われた衝撃的な言葉です。
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「君たちは、自分の頭で考えるという点において、死んでいるも同然です。子どもの頃は色々なことを不思議に思って自分で調べていたと思う。でも、小学・中学・高校・大学と進んでいくに連れ、知識をどんどん教え込まれてきた。
そして、その知識をそのまま、もしくは決められた問題に対して決められた枠組みで解決できるよう、出力する訓練をされてきた。
いつのまにか何が不思議なのか(問題なのか)、枠組みなく考えることができなくなってしまっている。もしくは勝手に枠組みを決めてしまう人もいる。
そういった意味で、君たちは考える点で死人と同様だ。だから、意識して脳を回して、生き返ってほしい」
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少し脚色してますが、熱意はもっと高く語られました。
コンサルタントになる人たちは高学歴でプライドがかなり高い人が多く、なんだこれと受け入れていない人もいましたが、私には響きました。
社会人になりたてで、コンサルタントが何するか分からず、そのまま受け入れようと思っていた個人の気質が大きいかもしれません。
受験勉強の時も、あまりプライドなく、受け入れていたのできっと気質なのでしょう。(過去記事で書いた通り、大学受験ではプライドを捨てたのが功を奏したと思っています)
いまでも何をするにしても、一から学ばせてもらう気持ちで関係者とやりとりしています。
むしろ、なんでも吸収できる余地があって、伸び代しかないと考えるようにしています。
まとめ
コンサルタント時代に自身の仕事に向き合う姿勢、考え方を叩き込んでくれた、上司・先輩の言葉を3つピックアップしてみました。
他にもたくさん身に染みる意見ももらっているので、何らかの機会でまた紹介させていただこうと思います。
何かしらみなさまのご参考になれば!
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