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S先輩との関わり(その三)

S先輩との関わりで一番しんどかったのは、

「人をいじるのが好き」

な事でした。

とにかく毎日面白おかしく
「いじられ」
ました。

私は多少のいじりなら笑っても済ませるキャパは持っていますが、度が過ぎるとイライラや怒りの感情が出てきます。

しかし、そこで


「もう、やめてください」


なんて言おうもんなら、正論を武器に十倍、百倍になって返ってきました。

S先輩は、常に自分の勝てる土俵でしか勝負しない人でした。
と言うか、相手を自分の勝てる土俵に言葉巧みに誘導し載せてしまう才能を持っていました。

私もいじられながら、

「あれは才能やなぁ~スゲーなぁ~」

といつも感心していました。

S先輩は、根は悪い方ではないのですがマインドが強く、本人もたまに言っていましたが、

「友達や仲間はお互い気心がわかっているからいじりもコミュニケーションの一つやろ。いじめや、ハラスメントとは違うの相手も解っているから」。

と言うマイルール持っていました。

ただし、歳上の人にはそのような接し方はしませんでした。

その辺りは、

「年功序列・終身雇用」

の公務員の世界で生きて学んだ才なんだろうなぁ~と思いました。

そんなこんなで在職した約二年間は職場ではずっと耐えながら働いていました。

たまったストレスは、自分の本当の休みの時に好きな釣りに行って発散?していました。

それでも、私の心身は次第に無意識下でジワジワと蝕まれて行っていたのです。


そして、二年目の時にある出来事があり、私はとんでもない選択をしてしまうのです。

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