見出し画像

昔の仕事を再び…。

翌日の14:00に合わせて、先輩の職場に伺いました。

直接会うのは十数年振りなんで少しドキドキしましたが、会ってみれば

「お互い年相応になったなぁ~」

といった感じでした。

先輩は、私がタクシーの仕事をしているのは知っていましたので、病気で仕事辞めてから今までの近況をザーッと話しました。

「おーそうやったんや。お前も色々あったんやなぁ~」。

いつも元気だった私のイメージがあるのか、

「へぇ~お前がそんな病気になるとは意外やったわ」。

といった顔で見ていました。

「私も人の子だから、壊れるときもあるんですよ。」

と、答えました。

「所で用件は何だったんですか?」

私の方から切り出してみました。

「おーそうだった。実は急なんやけど職員に欠員が出て、お前この仕事経験者だから今仕事していないならここで働かないか?」

私の中では急展開の出来事が舞い込んできました。

私がなぜ寄宿舎指導員の講師の仕事を辞めたかと言うと、正規の寄宿舎指導員の採用試験が10年位は無いというのが何となくわかってしまったからです。
(結果、十数年採用試験はありませんでした。)

それを確信した時、歳は33になっていました。30代なら、まだ民間企業に転職しても雇ってくれる所はあるなと考えたからです。

仮に、後10年講師を続けて採用試験があればよいですが、なかったらおそらく講師の立ち位置のまま仕事を続けないといけないという恐れがあったのと、10年後だと43歳。それから転職するのとリスクを考えたら今しかないと当時の私は思い転職したのでありました…。

「今は、そんなこんなで仕事していないので私でよければお受けしますが…でも、私より若い人の方がよいのではないですか?」

私は心の中で「あらまラッキー」とか思いながらも、現在、病気ニートの私でも大丈夫なんだろうかという一抹の不安があり、確認の意味も含めて聞いてみました。

先輩から、
「実はこっちも急な欠員で、何も知らない人より経験者の方が良いんよ。あちこち探していたらお前の事思い出して取り急ぎ連絡したんよ。」

あーなるほどね。

先輩の返事から職場自体が急ぎで人を探しているのが感じ取れました。

「私でよければよろしくお願いいたします。」

「じゃあ、面接の連絡あるから電話来たら必ず取るように。」

「はい、わかりました。」

「それと病気のことは、今は落ち着いていますって言うたらいいから。」

「はい、そうします。」

そんなこんなで話も終わり、私は帰路につきました。

帰りながら、バタバタではあるが仕事が決まりそうなこと、病気は完治していないので大丈夫だろうか?など喜びと不安が入り混じりながら考えて帰宅の途につきました。

いいなと思ったら応援しよう!