きな粉の健康効果

2021年5月6日 15:53

きな粉には健康効果があると聞き、調べてきました。きな粉とは、大豆を乾燥させ粉末状にしたものです。

私は、きな粉と言えば、お餅につける黄色い甘い粉というイメージしかありませんでしたが、砂糖の入っていないきな粉だけなら、甘くなく、豆の味がするだけです。

今回はそんなきな粉には、一体どのような健康効果があるのか、そしてきな粉のおすすめの食べ方をご紹介します。どうぞ最後までご覧ください。それではまずはきな粉に含まれる様々な成分を見ていきましょう。

タンパク質

きな粉には大豆タンパク質が非常に多く含まれています。なんと茹でた大豆よりも多く含まれています。

きな粉には大さじ一杯辺り5.5gの大豆タンパク質が含まれています。大豆タンパク質は、ヒトの体内では合成できない「必須アミノ酸」をバランス良く含んでいる良質なタンパク質です。

ゆで卵１個で約6gのタンパク質ですので、きな粉大さじ一杯は、ゆで卵１個とほぼ同じ量のタンパク質ですね。卵は動物性タンパク質で、きな粉は植物性タンパク質なので、単純な比較はできないかもしれませんが、量という点ではほぼ同じです。

ちなみに、一食で20gのタンパク質を摂取するように推奨されています。つまり1日合計では60グラムのタンパク質は摂りましょう、ということですね。タンパク質が不足している自覚のある方はきな粉でお手軽にタンパク質を補給しましょう。

食物繊維とオリゴ糖

きな粉は大豆製品の中で、最も食物繊維が多いと言われています。具体的にはきな粉大さじ一杯辺り２.7gの食物繊維です。量が多いだけではありません。嬉しいことに、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランスよく含まれています。

さらに、きな粉の食物繊維にはセカンドミール効果があります。セカンドミール効果とは、朝食にきな粉を食べると、次の食事（昼食）でも糖の吸収が穏やかになり、血糖値のコントロールが持続する。という効果のことです。

きな粉の食物繊維は胃や小腸で吸収されず、大腸まで届き、大腸内で善玉菌を増やす働きがあります。また、きな粉にはオリゴ糖も含まれています。オリゴ糖は善玉菌の餌になり、腸内環境を整えてくれます。

大豆イソフラボン

きな粉には大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、コラーゲンの生成を助けて、美肌へと導く効果があったり、更年期障害を軽減する効果があったり、糖尿病と動脈硬化の予防にもなります。

大豆イソフラボンには強力な抗酸化作用があるため、肌の老化の原因となるシミやシワを防ぐ効果があります。

サポニン

きな粉にはサポニンという成分が含まれています。耳馴染みのない言葉ですが、サポニンは血流を良くする働きがあり、抗酸化作用もあるので、活性酸素を除去し脂肪の酸化を防いでくれます。そしてサポニンは基礎代謝を向上させて、脂肪の分解を促す効果もありますので、痩せやすい体にしてくれます。更に、サポニンは中性脂肪の蓄積を防ぐ効果まであります。

レシチン、その他

きな粉はレシチンという物質も含んでいます。レシチンは血管内に付着したコレステロールを溶かし、血流を良くする働きがあり、ドロドロの血液をサラサラにしてくれます。きな粉は他にも、カルシウム、ビタミンB群、鉄などを含んでいます。

まとめ

きな粉は様々な病気の予防や、ダイエット効果がありました。私が今回一番伝えたいのは、きな粉の健康効果は【老化予防効果】だということです。
老化の二大原因は糖化と酸化です。いわゆる『コゲとサビ』ですね。

コゲとは糖化のことですが、糖化は血糖値の急激な上昇や、食品中のAGE（最終糖化産物）が主な原因です。
ここまで見てきたように、きな粉には抗糖化作用があります。きな粉を食べると、食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果がある上に、セカンドミール効果もあるので、次にする食事の血糖値の急激な上昇も抑えてくれます。更に血中コレステロールを減らし生活習慣病の予防にもなります。

サビの方はどうでしょうか。サビとは酸化のことです。これまで見てきたように、きな粉の大豆イソフラボンとサポニンには抗酸化作用があります。そして、きな粉の抗酸化作用をもっと高めるために、これからおすすめする食べ方を実践してみてください。