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2ミリ
2023年8月31日 17:59
わたしが送った夕暮れのなみだと-15℃のリボンあなたがわたしに送った葉脈のため息月だけ知ってて「8月の朝 踊るシジミ蝶 季節はずれの春がきらきら 輪を囲んで ああ まぶしいです」緑の香り碧に染まる二つの石-山中電車-がらんがらんの空席がしばらく目を瞑り気配を消す吊り革に体を半分預けて景色を眺めるあなたとドアにもたれながら
2023年8月31日 13:28
地球の嘘は毎朝窓辺を飛んでるすずめがよく知ってる「不器用なほど角がでててね器用な嘘ほど爪でひっかくんだよ」「そうなの?」「悲しいときはしばらく悲しんでいいんだというか悲しめムカつけ」「うん」「嘘ついてもいいじゃないの」「うん‥」「だってさ こんな角だって隠したい時あるよ」「うん‥ 」「攻撃しないための嘘はついてもいいじゃない 」「んん
2023年8月4日 08:39
水面に映る雨上がりの雲の隙間差し込む光砂利とくっつき虫クリーム色のため息をつく睡魔が皮からはみでるはみでた月はシュークリームまどろみの裾に揺れてよれよれの叫びの中もう聞こえてはこない彼らの声月のなかの小さなウサギっxa)u ))聞こえましたか小さなくしゃみ愛をもって出発の合図 うちゅうより
2023年8月16日 22:54
まっすぐな速度でそれは手と手の間をすり抜ける口という口を閉ざしてあっという間にすり抜けていくああ″さようなら″ちくわの中もあなたの襟の間も笑わない頬の上もすんなりすり抜けてぼくの袖を引っ張りここがバス停だという一通の神聖な手紙が来る頃にはすでに過去の出来事に記録されぼくの指先は1分後に皿回しの神経を整えていく
2023年8月10日 18:29
とうふを月にあげた月の手首にピンクの布とうふをつつむためのふろしき月はとうふをきゅっとしぼり私の恋人の畑からほうれん草とにんじんをそっと抜き白和えにしてしろうさぎの口に入れたしろうさぎはそれから家と家をつなぐチャイムになった