頑張り時
頑張り時であり、踏ん張り時。
生きている間は、死ぬまで頑張り時で踏ん張り時なんだろうと思う。
ここで、カジュアルに死ぬと決めてこの世から離れられたらどれだけ楽だろう。
希死念慮くんが、
「皆が待ってるよ、楽だよ。向こうの世界に行こう」
と囁いてくる。
その囁きは、わたしが疲れている時やメンタルがどーんと落ちた時に強くなる。
希死念慮くんが増殖するというか、たくさんの希死念慮くんに囁かれ続ける。
でも、それができずに頑張り続けている。
何故だろう?
わたしは、死にたいという気持ちが消えていないし、楽に死ねるならそうしたいと常に思う。
けれど、もう一人のわたしが
「もう少しだけ死ぬの待ってみない?まだ見たことのない世界を知れるかもしれないよ」
と引き止める。
だから、ここまでズルズルと生きるという選択をしている。
そして、今は、わたしの中では最大級に頑張り時であり踏ん張り時。
きっと、人として、女として誰からも愛されなくても、必要とされなくてもわたしが希望している業種の仕事だけやりたいのかもしれない。
その為に、今を、頑張る。
独りで構わない。
誰からも愛されなくていい。
そんな価値なんかない。
そう割り切って生きられると、きっと楽に生きることができるのだろうか。