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子どもを動かす言葉のチカラ

 子育てを始めてから、「言葉」の重要性を強く感じるようになった。
 同じ内容でも、少しの言い回しや伝え方によって、子どもの動きが大きく違うからだ。

 例えば、スーパーで子供が走ってしまう場面。
 「走らない!」
 「歩くよ!」
 「忍者みたいにそろーり歩ける?」
 「ここは走ってもいいところ?」
 「走るとどうなっちゃうんだっけか?」
 などなど、いろいろな伝え方がある。

 どうすれば、子どもが動いてくれるのか。
 どんな言葉をかければいいのか。
 常に考えているのが子育てだと思う。

『教室を動かす言葉のチカラ
-その「紡ぎ方」と「磨き方」-』(著:渡辺道治)

 基本的には学校の先生に向けて、書かれている本だが、子供と関わる人にとっても、おすすめの本だと感じた。
 簡単にまとめると、

【言葉を研ぐスモールステップ】
 誰に届けるのかという、明確な「ターゲット」の決定。
 ターゲットに思いを馳せる「チューニング」の練習。
 なぜ届けるのかという「目的確認」。
 何を届けるのかという「内容吟味」。
 最上のツールを決める「方法選択」。

 これらの書くトレーニングを積むことによって言葉の引き出しが増え、言葉を紡ぐ速度が上がり、思いや考えが相手に届く確率が上がっていく。
 その研ぎ上げた言葉の力を最大限に引き出すために、声、目線、表情、立ち姿、環境を磨く必要がある。

 これを今の私に当てはめて考えていくと、

 「ターゲット」の1番は将来の自分。次に読んでくれる人達。でも、これでは広すぎてよくない。絞り込むとするなら、おうち英語やDWEを始めている人達、または始めたい人達。さらに言うなら、少しゆるーくやりたい我が家と同じような人達。

 「チューニング」の練習。特に大切とされていたのは「困っている・悩んでいること」「認められたい・褒められたいこと」の2つ。
 特に私を含めてターゲットの「困っている・悩んでいること」の1番は、「DWEは、値段相応の価値があるのか。効果があるのか。」ではないか。安い買い物ではないため、そこに悩む人が多いと思う。3歳時点での効果はある程度感じているが、「本当に英語が流暢に話せるようになるのか。」「他文化に興味がでるようになるのか。」など、気になることを記録に残していきたい。

 「目的の確認」。私の1番の目的は、「私が子どもを見る目を鍛えて、文章力を高める」こと。日々の何気ない子どもの姿の中にある成長や変化をキャッチできるようになりたい。そうすれば、同じ子どもの姿を見ていても考えること、思うこと、かける言葉が変わってくると信じている。
 二つ目の目的は、「DWEの仲間が増えること」。仲間が増えることによって、アウトプットの機会が増えると考えている。静岡にはABC Clubが少ないと感じている。ABC ClubとはWFクラブ会員限定の英会話サークル。DWEの英語をDWEユーザーの仲間と毎週アウトプットするのが目的の場である。あわよくば、静岡に増えてくれれば我が子も参加できるのにと思っている。


 「内容の吟味」。目的を達成するためには、何を届けていくのがいいのか。その書き方について大きな型を持っているとよい。
 ①描写的に書く。
 ②子どもの姿をそのまま書く。
 ③私の思いや考えを書く。
 ④子どもの作品を残す。
 ⑤双方向性をもたせる。

 最後の「方法の選択」に関しては、noteに文章で残すと決めている。

 情報を受け取った人は、その情報に対して、次の四つの順序「認知→理解→納得→共感」で思考が進んでいく。できるだけ、「DWEって効果あるんだな(納得)」「やってみようかな(共感)」という段階に近づくことができるような発信を心がけたい。

 最後に、筆者はこんな言葉を残している。

 前線で多用するのは、基本的に話し言葉。その話し言葉の力を磨く基礎トレーニングとして、書くことの練習を日々続けよう。

 本書で紹介されている「メラビアンの法則」。
 
 言語情報:7%(話の内容)
 聴覚情報:38%(声量、シャープさ、抑揚、緩急)
 視覚情報:55%(表情、視線、立ち姿)

 話の内容は、相手に与える情報の影響力としては、たったの「7%」。
 その言葉を磨くために、まずはnoteでの記録、発信を続けていきたい。

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