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旅の記録 【武生】大河ドラマ館&紫式部公園

福井の旅日記、続きます。
越前は紫式部が生涯で唯一、都以外で暮らした場所として紫式部ゆかりの地と言われています。
『光る君へ』にハマり、もっと源氏物語や紫式部の世界に浸るべく武生市へ。

福井市内で『光る君へ』バージョンの路面電車を見つけました。
乗ってみたかった。


ハピラインで武生駅へ向かい、運良く1日数本の路線バスに乗ることができました。

大河ドラマ館

すぐ横の武生中央公園では菊人形祭りで盛り上がっていて、『光る君へ』をイメージした菊人形も飾られていました。
近付くと菊の香りがしました。


中の展示では、全国巡回展にもあった、まひろや道長の等身大パネルがありました。
スタッフの方が親切に一人一人記念写真を撮ってくださいました。
まひろと道長の間に入っちゃった。


越前編 まひろの衣装
もう懐かしい 周明の衣装

『最愛』が好きだったので、越前編の吉高由里子さんと松下洸平さんの共演が嬉しかったです。


映像展示では、紫式部が越前の雪を詠んだ歌の紹介がされていました。

ここにかく 日野の杉むら うずむ雪
小塩おしおの松に 
けふきょうやまがへる

現代語訳
日野山の杉の木を埋めるように降る雪
京の小塩山の松の木にも今日は雪が振り乱れているのでしょうか

越前の雪に影響を受けて詠んだ歌とのことでしたが、わざわざ京に触れているあたり、都が恋しかったのではないかなと個人的には思います。

ほかにも、越前和紙や和歌、出演者のサインなどの展示がありました。


展示室からお土産売り場への通路には、源氏物語が展示されていました。
当時はこれ全部手書きだったんだなと思うと、書き残してくれた昔の人たちに感謝。


お土産売り場に香り袋のガチャガチャがありました。
2回目で紫式部が出せてよかったです。


光る君へのお香。
源氏物語に登場する女性をイメージした香りだそう。
明石の君を見つけてテンション上がりました。


大河ドラマ館から紫式部公園までは徒歩で20分ほどです。
武生中央公園を通って行こうとしたら、大道芸人のパフォーマンスを見ることができました。


紫式部公園

紫式部公園は、3000坪という広大な敷地に、平安時代の庭園を再現した全国で唯一の寝殿造庭園だそうです。


ムラサキシキブという植物を見つけました


釣殿
中に上がると当時の物書き気分を味わえる場所があります。
趣があってお気に入りの場所。
紫式部もこんな場所で源氏物語を書いたのかな。


畳に座るとこんな景色
文机の上には、先程紹介した「ここにかく〜」の歌

公園内を散歩。
葉が色づき始めているところもあってきれいでした。

鯉を眺めていたら、知らないおじさんに「鯉って何年生きるんだろうね」って話しかけられてびっくりしました。

金色の紫式部像
視線の先には日野山があるそう
紫式部像の左側
敦成親王の五十祝で歌を読む場面
紫式部像の右側
国司として武生に向かう父の為時と紫式部
貴重?な後ろ姿


遣水やりみず
水の流れる音に癒されます


歩いてみて、広い庭園をきれいに維持するのは大変そうだなと思いました。
そういう点も当時の貴族の権力や財力の見せ所だったのかもしれません。
この日は天気もよくて散歩するのに心地よい気候でした。



紫ゆかりの館

紫式部が越前で過ごした日々の紹介などがされています。

紫式部公園のすぐ横


越前和紙で作られた人形
御簾越しで見る女性はこんな感じだったんだ


源氏物語に登場する女性たちのなかで、あなたはどの姫君タイプ?という診断があったのでやってみることに。
結果は藤壺タイプでした。
藤壺といえば、光源氏の最愛の女性で、非の打ち所がない完璧な人というイメージ。なぜでしょう。
途中、「協調性があるか」と聞かれてすごく迷ったのですが、どちらで答えても同じ結果でした。



見たいものは見たから、さあ帰ろう、と思ったものの、紫式部公園から駅までの交通手段がない...。周りにもなにもない...。
駅まで30分ほど歩くことに。



「ちひろの生まれた家」記念館

ただ30分歩くのもつまらないので、ちょっと寄り道してみました。

絵本画家いわさきちひろさんの生家

受付の女性が「どこから来たの?」と聞いてくれたり、とても親切な方でした。

優しい雰囲気の絵に癒されました


中庭のフォトスポット


別館のライブラリーでは、いわさきちひろさんの絵本を自由に読むことができます。
家で本を読んでいるみたいにくつろげました。
せっかくなので『おやゆびひめ』を読んでみることに。おやゆびひめが王子様と結婚して幸せになるお話です。

子ども向けの本だと、かっこいい王子様と結ばれて幸せになる終わり方が定番ですよね。
現実はそこからが大変なんじゃないかなって思いました。
そういえば、源氏物語で結婚しないで幸せになった女性っているのかな。
まだまだ知りたいことがいっぱいあります。
きょう一日、源氏物語や光る君への世界に浸っていただけあって気になりました。



今までドラマにハマることはあっても、聖地巡りまでしたのは初めてです。
あまり熱心な学生ではなかったけど、昔勉強した源氏物語や紫式部のことが世の中で話題になっているのが嬉しいです。
だから、もっと知りたい、学び直したいってワクワクしています。
紫式部ゆかりの地を旅して、これからも自分の好きなことを深めていこうと思いました。



福井の旅日記、敦賀編はこちら




源氏物語の記事はこちら



次回の旅日記は永平寺編です。


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