
深い関与は援助行動を生み出す
深い関与はいざという時に人を動かすという趣旨の論文があったのでメモ(1)。
これまでの研究を見てみると,周りからの目線を感じるような場面ではt者に利益があるような利他的な行動を取る傾向があることが分かっています。具体的な例を挙げると以下のような研究があります。
・神様の存在を意識すると利他的になる(2)
・学校にお化けがいることを知るとカンニングが減る(3)
・周りからの目線を感じるときちんと飲み物のお金を払う(4)
しかし人間にはいざという時に,助けを求めている人を目撃しているにもかかわらず,援助行動が取れないことがあります。
これを「傍観者効果(Bystander Effect)」と言います(5)。
よく「傍観者効果」で引き合いに出されるのは1964年にニューヨークで起きたキティ・ジェノヴィーズ事件です(6)。これは真夜中に自宅のアパートの前で暴行を受け叫び声を上げていた声を近隣の住民の耳に入っていたにも関わらず,誰1人として警察に通報しなかったという事件です。
今回紹介する論文は目撃者の積極的な関わりが援助行動を引き起こすことを教えてくれます。
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