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ごぼうサラダについて語ろうと思う。

幼い頃、母は市販のパックのごぼうサラダにキュウリやわかめを混ぜて出してくれた。
それは市販品の味が濃かったのもあるし、嵩増し的な面もあったのだろうけど、それ以上に腎臓が弱かった僕の事を考えてくれていたのだと今になって思う。

そして僕は幼い頃にあのごぼうサラダが好きだった。
少し甘いマヨネーズの味わいにゴリゴリしたゴボウ、そしてワカメのぬめりと磯の香り、今思うと渋い子供だったのかもしれない。


いつからだろう、ごぼうサラダを忘れて日々が続いていた。
市販品を買う機会も減り、自作することも無かった。
ゴボウを刻んだらきんぴらにばかりしていた。

それが数年前、思い出したように食べたくなって作ったら、まぁ美味い事!!
なんでコレを忘れていたのか、自分でも驚き。
そうよ!私はコレが好きだったのよ!(記憶喪失が題材の映画みたいな再会)


でね、そっからはポテサラと同じくらい作っている。
かなりの頻度よ。
生姜焼きや照り焼きなどの甘辛い醤油味の肉魚がメインの日にはマヨネーズ味の物を合わせるのが好きなのだ。

今日はそんなごぼうサラダの話。
レシピを聞かれることも多い品、そして意外にもバリエーションの豊かなごぼうサラダの世界を一緒に掘り進めてみましょう。


・まずは基本の作り方を。

まずはごぼうサラダの作り方から説明していこう。

細切りにしたゴボウを水にさらす、適度に茹でて水に上げてよく絞る。
ハムやツナなどの動物性食品、キュウリや人参などの副材料を混ぜ、マヨネーズや胡麻、辛子と和えて完成。

これが基本の”キ”でしょう。多分メイビーそう。

ゴボウの切り方は斜めに薄切りにして並べて細切りにするのが楽だけど、スライサーやピーラーを使うのも良いし、ささがきにするのも良いし、すでに細切りになってるのを買うのも良い。

人参を一緒に茹でても良いし、キュウリは塩もみで搾って混ぜるのも良い。

・王道のごぼうサラダ

やっぱりごぼうサラダと言えばマヨネーズと胡麻の味だよね。

ってことで、これはゴボウ2:人参1くらいの比率。
細切りのハムを加えて、マヨネーズ20g、練りゴマ5g、味噌5g、辛子すこし。で和えて仕上げにすりゴマ。

一般的なごぼうサラダだったら味噌は入らないかもだけど、僕は必須。
味噌マヨ辛子ゴマ味がいいんです。

とりあえずこれが僕の基本です。

なぜか写真が小さい

ハムをツナにするのもオススメ。美味いよ。
練りゴマはそれなりに重たいので、サッパリしたい時は抜きで摺りゴマを適量いれるのも良い。

こちらは練りゴマ抜きでマヨと味噌と辛子にすりゴマ。
それなりにサッパリしている。

季節にもよるがあるならキュウリを刻んで塩もみして搾って混ぜるのが好き。
人参はあっても無くても良いけど、僕は好きだ、色合い的にも香りとしてもいて欲しい。

ゴボウだけの潔いのも美味いのだけど、あれだとゴリゴリでアゴが疲れるしね。

この日はマヨネーズ、練りゴマ、味噌、辛子、薄口醬油、レモン汁、胡椒、ゴマ。と盛り沢山。
胡椒を効かせるのもなかなかいい。
あとマヨネーズに更にレモンで酸味を足すとサッパリと食える。

・キャベツの茎を混ぜても、、?

キャベツ、レタスを一枚ずつ剥くと出てくる真ん中の固く太い茎の部分。
あれさ、ごぼうサラダに混ぜるのがオススメです。
というのも、細切りにして混ぜると違和感ないし、意外と味が似てて気づかないし、ゴボウ単体のサラダよりずいぶんと食べやすくなる!!

いつぞやのレタス茎まとめ。

これなんかゴボウの比率がかなり少ない。
ゴボウ、人参、キャベツ茎、茹で鶏胸、どれも同じくらいずつ。
味付けはマヨ味噌辛子すりゴマ。

胸肉と辛子はよく合うので多めに効かせる。

この日はゴボウとキャベツ茎が同じくらい。
でもね!家族だれも気付かなかったの!!
分からんもんよ。

確か、前日にコロッケかフライかでキャベツの千切りをたくさんこさえて、それで残した茎を混ぜたんだよなぁ~
この日は胡椒を効かせたのもあってキャベツの青臭さがかなり消えてた。

そしてコレ。更に上です。
ゴボウ1本にキャベツ茎1玉分。比率だとゴボウ1:キャベツ茎2くらい。
もはやキャベツ茎サラダなんだけど、これはこれで美味いのよ。

ゴボウサラダの話をしてたのに気づいたらキャベツ茎サラダになってるな。ってくらい美味い。
キャベツ特有の土っぽさが良い感じに生かされる。お試しあれ。

・サッパリ路線

さて、キャベツ茎の話はおしまい。
次はマヨネーズってコッテリなのよね~って悩みを持つアナタ!へのレシピです。

ポン酢系のいわゆる醤油+酢/柑橘、という味わいのごぼうサラダの登場です!

これはマヨ系からポン酢系に進化する途中のごぼうサラダ
マヨ味噌すりゴマ辛子という王道にポン酢とゴマ油を加えた。
この日は沖縄土産の豚舌ハムを混ぜたのもあってポン酢をいれたのだが、これ美味かったなぁ~

細切りのハムと角切りをハムをいれることで美味しさが二段階になった。

この日はレタスの茎がたっぷり混ざっている。

そしてここでポン酢系のごぼうサラダが誕生!

この日は具材は同じで味付けを変えて二種類にした。
半分をマヨと練りゴマの濃厚系、もう半分をポン酢ゴマ油レモン汁というさっぱり系に!

これ、良かったなぁ。転換点。
和え物に近いんだけど、ゴマ油のおかげでナムルっぽいというか、ごぼうサラダなんだなぁ。

そんでポン酢味にしたおかげで発展。
ゴボウとピーマンだけという特殊なごぼうサラダが生まれた。
どちらも土っぽい特性を持つから合う。

この日はポン酢も使わず、醤油、シークワーサー、ゴマ油。
そこに摺りゴマと鰹節。

紹興酒や泡盛、日本酒の古酒にあうごぼうサラダ。

これまでの事をおさらいするようなごぼうサラダ。
ゴボウとキャベツ茎。茹で鶏と人参とキュウリ。
味付けはレモン汁と醤油とゴマ油と黒胡椒。
サッパリ美味い。

・ポン酢の搾りカスはごぼうサラダに最適?!

そして、今回このnoteを書くキッカケになったのがこのレシピだ。
いつぞやにポン酢を搾ったあとの鰹節について書いたことがあったっが、あれの延長線。

ポン酢を作って残された味の抜けた鰹節をどう使うかという一生の課題のひとつのアイデアがこちら。
ポン酢カスのごぼうサラダ!!

その名の通り、ごぼうサラダにポン酢カスを混ぜるのだ。
しかも鰹節だけじゃなく昆布も混ぜる。
ゴボウは歯ごたえや香りがしっかり強いので混ぜることで違和感が和らぐし、味わいとしても合う。

この日はゴボウ人参にエリンギを加え、肉類は焼き豚、ポン酢カスを中心にすりゴマ、辛子、味噌、レモン汁、醤油で和えた。
良い塩梅。ポン酢カスはいくら混ぜても酸っぱくて濃いのは変わらないので、あえてムラのある仕立てにする。
こういう雑多なのを楽しむのも大事。

本当に大事。


これ以外にも

オリーブオイルと柑橘と塩
練りゴマと豆板醤
わさびと醤油と刻み胡桃
ローズマリーと塩とオリーブオイル
梅干しと鰹節とゴマ油

とかとか、いろんな味付けができる。
ゴボウは癖が強めなのだが、だからこそ合う物はズバッと合う。

・おわりに、最近行ったライブ小話

この数週間、noteを書いてないうちに三度もライブを見た。
鶴川団地秋祭り、Pre.reflection(吉祥寺warp)、中央線文化祭(荻窪にて)。

吉祥寺のライブは湯冷めラジオという大好きなバンドを見に聴きに行った。
それがもう、すんごくよかった!
ヒメウズも、さかな日記も、cat meowsもよかったなぁ~
コレに関しては書きすぎてしまうので、またいつか。

湯冷めラジオの曲をのせたいけど、こないだ載せたので今回は鶴川団地と中央線文化祭で聴いた井上園子というミュージシャンの曲を記そうと思う。


点描の唄の井上苑子さんとは別人です。
ブルーグラスやカントリー、フォークの系統のミュージシャンです。

最初のキッカケは友人に教えられて。
聞いていくうちに彼女が高田渡 生活の柄 をカバーしているのを聴いて一気に引き込まれた。

そりゃそうさ。同じ世代が高田渡をカバーしてるんだぜ?!?そりゃ好きやろ!!
はっぴいえんどや中島みゆきフォークルなんかのカバーでもキュンとするが、高田渡はもうね、グッとくるわよね。

そんでね、そのカバーがなんとも奇妙に惹かれるんです、語尾の切り方が独特なのかな。癖になる。
気付けばハマって、鶴川団地秋祭りで生で聴いて更にハマって、その日に新百合ヶ丘のバーでCDを買って深くハマって、荻窪まで聴きに行く事になったんだ。


では、井上園子で カウボウイの口癖

ヨロレイヒ~~

また。

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マツダミキヲ 料理人
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