地味滋味な炒め煮の底力-きんぴら・ひじき・切り干し大根-
あると嬉しい名副菜。
炒め物も、煮物も慣れるまでちょっと難しいけど、炒め煮は比較的簡単。
鍋にひっついた!とか焦げそう!!ってなったら煮ちゃえばいいし
煮物みたいに中まで火が入ってない事も少ない。
今回は年中作る家庭の炒め煮の巨匠。
きんぴら、ひじき、切り干し大根。を紹介しますね。
・炒め煮の基礎。
炒め煮は色々あるけど、今回は日本の家庭的な物を。
決してインスタ映えしないけど、懐かしくてほっこりする料理。
基本は、炒め半分、煮る半分。
そんなに煮ないでできるように、刻んだり、火の入りが早いようにするのが吉。
ザッと炒めて、サッと煮る。
火は弱火から中火、焼き目をつける必要は無し。
固い順で炒める
↓
砂糖を入れて溶けるまで炒める
↓
酒を入れて煮詰める
↓
出汁や醤油や塩を入れて味を含ませる
↓
煮詰めて仕上げにみりん
この順序が基本。
材料は、基本は野菜。
旨味のある物を入れると豪華になるし、簡単に美味しくなる。
ただし、入れすぎるのはNG
旨味系は一種で十分。
肉:細切れ牛や豚、鶏の挽肉など
魚介:あさりなどの貝、ツナ、さきいかなど
練り物:ちくわ、さつま揚げ、など
コレを把握したら、アレンジは自由。
・使う調味料達
今回の料理で使うのは砂糖、塩、醤油、酒、出汁、油。
あったらみりんと薄口醤油があると良い。
最近はみりんを置いてないお家もありますよね。
砂糖でよくない?ってのも分からなくは無い。
薄口醤油を家に常備してる人は少ないけど、これがあるとめっちゃ便利なんですよ!!
・みりんと薄口醤油
みりんは砂糖と酒で代用できなくは無いが、あった方が楽。
薄口醤油は塩と醤油で代用できなくは無いが、あった方が楽。
とにかく、あると楽なのだ。
・みりん
砂糖は先に入れないと甘さが上手く染みないのだが、みりんなら後入れでも美味いし、仕上げに入れると良い照りがでる。
酒の仲間で、旨味もたっぷり含まれているので砂糖の甘さとは違う複雑な甘さ。
・薄口醤油
薄口醤油はあっさり系の味に仕立てるのに良い。
塩と醤油でやっても良いけど、バランスが難しいので、薄口で決めるのはアリ。
ヒガシマルのうどんスープみたいな味を作る時には薄口が良いねん(伝わるかな)
・きんぴら
まずは王道の王道。
キングオブ惣菜。
ごぼう、人参、レンコン、などの根菜はじめ
春菊、キャベツ、レタス、などの芯や茎
大根や人参や芋の皮
さきいか、ちくわ、肉などの旨味
コンニャクや椎茸を入れることもある。
野菜は歯応えのある物がオススメ。
キャベツの芯と軸のきんぴら美味いよ。
・きんぴらの作り方
材料は好きな物を。
旨味系(肉やちくわなど)は重ねない方が良い。
無ければ、鰹粉や粉末出汁を入れても良い。
色をつけないように弱火で炒めて、砂糖、酒、醤油、みりんの順でいれて、水分を飛ばしたら完成。
好みでゴマや唐辛子を使うのも良い。
砂糖1:酒2:醤油2:みりん1の比率が良い感じ。
ゴボウとかのサイズがデカかったり、火が入りにくそうなら少し水分を入れて煮ると良い。
ただし、味付けは好みによるから、あくまで目安で。
味見しながら自分の好みを探ってみてください。
・ひじきの煮物
個人的にお弁当に入ってると嬉しい惣菜ランク上位。
市販のはちょっと甘くて濃くて沢山食べれないけど、自分でやればアッサリした味で作れる。
ひじきと旨味系一種が基本。
俺はいつも、人参、コンニャク、大豆水煮もいれる。
旨味系は、細切れ肉、ちくわ、さつま揚げ、ムキあさり、などから一種か二種。
きんぴらには旨味系無くても良いけど、ひじきはあった方が良い。
・ひじきの煮物の作り方
ひじきは水で1時間弱戻して、よく水をきる。
材料を10分ほど炒めて、砂糖、酒、出汁、醤油で味付けし10分ほど煮る。
ある程度煮詰まったら、みりんで仕上げ、足んなかったら醤油や塩で調整。
出汁4:酒1:砂糖1:醤油2:みりん1
あれば薄口醤油でやるのがオススメ。
無ければ、塩と醤油でもOK
薄めに仕立てるとたっぷり食べれる。
保存したい場合は、濃いめに作ると吉。
・切り干し大根
地味だけどあるとテンションのあがる小鉢。
コレに関しては、特に市販との差が出やすいと思う。
市販の惣菜で美味しい切り干し大根は出会った記憶は少ない。
切り干し大根は独特の香りがあるので、それをいかに活かすかが鍵。
表面をしっかり洗うのと、生姜などをいれると良い。
切り干し大根、油揚げ、人参、が基本。
俺はいつも、干し椎茸と生姜もいれる。
旨味は油揚げと椎茸、細切れの肉を入れても良い。
・切り干し大根の作り方
まず大事なのは、切り干し大根を戻すこと。
2~3回洗って、臭みや汚れを落とす。
それから30分以上水につけて戻す。
この戻し汁は旨味たっぷりなんで煮るときに使う。
けど、しっかり洗わないと臭みが残るので注意。
干し椎茸も一緒に戻すと良い。
んで、戻せたらしっかり絞る。
他の野菜も刻んでおく。
肉も野菜も順序はそんなに関係なし。
ザーッと炒めて、水分を飛ばす。
砂糖をいれて溶けてから、酒、戻し汁、出汁、醤油(半量)をいれて煮る。
煮詰まってきたら、みりんと醤油をいれて仕上げ。
醤油は薄口が良い。
無ければ塩と醤油で味付けすると良い。
比率で言うと
酒1:出汁10:醤油1:砂糖1:みりん1
出汁と戻し汁合わせた量で10。
粉末出汁や顆粒だしならば、戻し汁に溶かせば良い。
・炒め煮の魅力
以上3種。
味付けはそんなに変わらないけど、比率がちょっと変わる。
けど、あくまで目安なんで好みの濃さに調整してください。
塩や薄口醤油系とみりんで作るとアッサリ
濃口醤油と砂糖で作るとコッテリ仕上がる。
アッサリは、出汁の旨味を効かせると良い。
煮物って注意しないと、煮崩れたり、中まで火が入らなかったりする事があるけど、今日紹介した三品は煮崩れの心配も無いし、炒めるから早く火が入る。
料理を初めて最初はメインや汁物から始めると思うけど、慣れてきたら副菜にチャレンジするのも良いよね。
何度かやれば慣れるし、この三品ができると手慣れてる感じがする。
全品、冷凍もできるから、まとめて作って、冷凍して弁当とかにするのも良いしさ。
あ、でも冷凍する場合は芋やコンニャクは入れないで!!
あれは冷凍すると変な食感になるんです。
以上!!
おしまい!!
毎日料理を作るのは大変だし、市販の出来合いので良いじゃん。
って済ませるのも分かります。
けど、たまーにでいいから、気が向いたら作って欲しいな。
自分の為にも、食べ手の為にも、日本の食文化の為にも。
余談だけど、俺はこーゆー煮物を祖母に教わりました。
俺は結婚も子供も予定は無いけど、レシピや味はどうにか残していきたいなぁ。。。
とか、言ってみる。
今度こそ、おしまい!
いつもありがとうございます。
次回もお楽しみに。