徒然なる食事の備忘録。
葬式があった。
そこに関して詳しく書く気はないが、それ前後の食事が想像以上にしっかり作れた(作れてしまった?)ので書き残しておこうと思う。
葬式ってのはどうしてこうも親族が忙しいのか、一番近くて悲しみが深いのにね。
親族一同各々にできることをやる。さて僕にできること、、、やはり料理である。
こういう時は弁当や外食、中食が多くなる。そりゃそうだよね。
だからこそ料理をしっかり作る。
精神的に辛いのは仕方ないので、せめてメシはしっかり食べる。体調を崩したらいかんからね。
今回は親戚の家での料理、それに食べるのは親族の様々な人。
普段とは少しずつ系統が違うかもしれないけど、それも含めて備忘録です。
・一日目、夕食
知らせを聞いてから親戚の家に行くまで少し時間があったので、傷みそうな野菜や材料を加工したり持って行ったりした。
カブの浅漬け、塩キャベツ、煮卵、春野菜のおひたし。こういう保存のできる副菜があると安心感がある。
この日の夕食は親戚宅にあるものでどうにか。
豆腐の味噌煮の残り、我が家で残ってた半丁、この家にあった新しい木綿豆腐。とかいう混ざり具合。
美味いのでよし。
・二日目、朝食
さて、朝飯。
持参した食材と親戚宅にある食材で立派な食事になった。
消化にいい物をしっかり食べる。
・二日目、昼食
昼は賞味期限がギリギリだった塩焼きそば。
もやしや葉物は傷みやすいので早めに使う。
余っていた甘辛のそぼろをごはんに混ぜおにぎりに、中には味玉をいれる。分かりやすく美味い。
食材が尽きてきたので買い物へ。
小ジャガイモの甘辛煮
小粒の新じゃが芋が安く売っていたので豚バラ肉と甘辛く炊く。
一度下茹でしてから砂糖、醤油、酒、そして豚バラを合わせて煮っ転がす。
土地柄的に甘辛い味なので意識して甘めに作る。
俺がプレゼントしたたまり醤油が残っててよかった。
少しだけ胡椒を効かせるのも大事。豚と合う。
じっくり煮含めて味を染み込ませるのもいいし、少しとろみをつけちゃうのもいい。
こういう煮物なんかは常備菜として優秀なのでまとめて沢山こさえて数日に分けて食べる。
どうしても不規則な食事になるので、サッと出せるメシのおかずや野菜の品があるのは良い。
同時にカボチャのキャラメル醤油煮をたっぷりこさえてこちらも数日かけて食べた。
・二日目、夕食
夕食の写真が残っていない。
冷静でいようと努めたが、僕もそれなりに動揺していたようだ。
つくねにはレンコンや生姜をたっぷりいれてふわっと。
照り焼きにしようかと思ったが豚じゃがが甘辛いので塩味で。
・三日目、朝食
買い物中に出会ってしまったブリのアラ。
こんな時にと思ってもあまりにも美味そうでブリ大根に。
結び昆布も具にして飯が進む。
前日の鶏つくねを味噌汁に、朝からしっかり食べる。
・三日目、昼食
別件のついでにパン屋によってパンを。
想像もしない所に美味いパン屋があるもんだ。
具だくさんでボリューミーなミネストローネを主菜に。
キャロットラペはまとめて作って保存。洋物の保存品も大事。
きんぴら
ジャパニーズ常備菜の覇者であろう。
ごぼう、人参、レンコン、生姜。
どっさりこさえて保存する。
夕食に使う鶏もも肉の端っこの脂や皮をきんぴらの具にいれるのは常套手段。もったいないし、美味いしね。
こういう時に便秘になると困るけんね、食物繊維は意識して多く食べる。
・三日目、夕食
人数が増えてきたので量も品数も増やす。
煮物や常備菜はレンチンで温められて便利。
鶏をフライパンふたつで焼いて、汁物を温めたらコンロは埋まるけんね。
人数が増えると好みもバラバラになるので肉は二種。
王道の照り焼きはもちろん、ハーブを利かせたレモン焼きってのもいいでしょう。甘辛いのばかりじゃ飽きることもある。
ポテサラはもちろんまとめてこさえた。
キュウリが高すぎたので、塩と酢で揉んだ玉ねぎ、茹でたインゲン、角切りのベーコンを使い胡椒を効かせた。
ラぺとポテサラは洋物だけど和に混ぜても違和感のない味だよね。
10数人、年齢も好みもバラバラなので自由に、バイキング的に食べる。
昼のミネストローネの残りとパンを食べる人がいるのもいい。
・四日目、朝食
米を炊き味噌汁をこさえたら食えるので朝はギリギリまで寝て体力を温存。
こっから二日間が特に忙しいので、常備菜の出し方やローテーションをよく考える。
・四日目、昼食
おにぎり大会
人が出たり入ったり、着替えたり着付けたりてんやわんや。
そういう時はおにぎりが一番でしょう。うむ!
おにぎりの具は焼き鮭、焼き明太子、ゴマ&紅ショウガ、梅干し、豚そぼろ&味玉。の5種。
美味いと噂の鮭を焼いてほぐす、明太子は保存がちょっと怖いので焼く、紅ショウガは親戚のおばちゃんの手作りで美味いのよ~
甘辛いそぼろは混ぜご飯にして中に味玉、若い人のウケが良い。
具だくさんで少し小ぶり、忙しくてもパクっと食えるし化粧の邪魔にもなりにくい。
水の綺麗な所はやっぱメシが美味く炊ける、しみじみ実感する。
夕食は無し、通夜でした。
・五日目、朝食
ゆっくり起きて朝昼兼用メシにしようって話してたのに、みんなして空腹で目を覚まして朝食をねだるので急いで朝飯を。
おにぎりは鮭、紅ショウガ、そぼろ味玉、梅干し。
そして新キャラ、干しエビしらす揚げ玉。
この数日で5キロの米を使い切るほど米をよく食べた。
それはそうとおにぎりの形かわいいでしょ?自信あります。
・五日目、昼食
昼飯は昼飯で食べる。
スープはミネストローネのトマト抜きみたいな感じ。
ベーコン、ウインナー、野菜色々、マカロニ、豆、みたいなメンツを柔らかく炊いてコンソメ味。
優しくて色んな具材を食べれる。
玉子サンドはとにかく玉子たっぷり、辛子は淡く効かせる。
レタスとタマネギ、たまにはこういうサンドイッチいいわ~
人参の方は焼いたベーコンとキャロットラペ、千切りキャベツ。
サッパリ酸っぱいラぺと濃い味のベーコンたまらんね。
あさりの炊き込みごはん。あえての洋風。
アサリ、ベーコン、白しめじ、インゲンが具材。
味付けはバター、コンソメ、白ワイン、塩コショウ、醤油。
バターライスやピラフ的な炊き込みごはん、洋食にはこっちのが合う。
でも、大事なのは醤油をいれること。これでしっかり日本的になって受け入れやすくなる。
・五日目、夕食
すべきことはとりあえず一段落。そう思うと一気に空腹感が。
残り物を食べ尽くす意味も込めて食事。
自由気まま、あるものでどうにかするのさ。そぼろの卵とじは丼にするのも良いしそのまま食べてもいい。
予備で買っておいた食材(鶏ひき肉、ちくわ、厚揚げ、鴨のハム)が大活躍する。
鴨のハムは皮目をバチっと焼き直すと美味いのよね~
こういう煮物好きだよ、シンプルでおばんざいっぽくていい。しみじみ美味い。
田舎っぽい味。
これにてある程度完結。
・おまけ、六日目、昼飯
一段落つきまして解散。
で、色々あって少人数の昼飯。
買い物とパン屋さんへと。
美味いパンに具だくさんのスープとサラダがあればご馳走。
トマトのパンとか、人参のパンとかそういうの良いね。好きだ。
・置き土産の料理たっぷり
この日の夕方に帰る予定、それまで少し時間があるので親戚宅への置き土産として料理をいくつか。
しばらくはドタバタだろうからね、こういう品があると便利なのさ。
リクエストにお応えして、冷凍しやすい二品と滋養強壮の長芋料理。
鶏団子の汁はそのまま美味いスープになるのもいいよね。
鶏ひき肉にレンコンと長芋と生姜のすりおろし、刻んだレンコン、干しエビ、ネギ、シイタケなどなど。
ふわっと美味しい鶏つくね、個人的なポイントとしては和出汁の粉や顆粒を肉に混ぜておくこと。出汁香るつくねです。
長芋炒め
長芋って意外に中華に合うんです。
フライパンに黒コショウをたっぷり、ゴマ油でジュクジュク香りを出したら豚肉、火がはいったら長芋、ネギ。
ざざっと炒めて塩と酒。
胡椒の辛みとゴマ油の香り。メシのすすむ美味い炒め物。
長芋のシャキシャキ感と粘りと火の入ったホクホク感が面白く癖になる。
肉巻きおにぎり
はまぁ従兄弟が好きなのでね。めんつゆや醤油やみりんで味付けした豚で巻いて焼くだけ。
薄めのばら肉でやるのが美味いけど、脂が多すぎるのは大変なんでいい塩梅を。美味いよねコレ。
魚介のミックスフライ
更にリクエスト、当日の晩御飯。
エビフライ、鮭フライ、アジフライ、いかフライ。の四種。
ここまで完成してたら最高よね~
もちろんキャベツ千切りとタルタルソースも作っておきました!
えらい!!
ちなみに我が家の晩飯も同じものにしました。
フライ物 まとめて作れば 手間が減る
というわけで、今度こそ完。
・あとがき
人が死んでるのに文章にするのもなんだかとか
こんな時にも料理を楽しいと思える自分がどうだとか
きっと誰よりも考えてます。
なんだか冷静な自分がいるのを分かって嫌悪感があるほどです。
わかんないけどさ、料理で忙しくすることで気を紛らわしてたんじゃないかな。違うかな。
悲しいし虚しい、けどコレってのを実感するのってすぐじゃないんだろうなぁ~
とりあえず、いままでありがとう。
さよなら、またね、ありがとう。
ちょっと辛気臭いというか、こんな文章を読ませて気分が落ち込まないか心配。
けど生きてることを文にするなら死んだことも文にしていいよね、それも生活。多分。
とにかく読んでくれてありがとう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 どこまでも美味しい料理の為に使わせてもらいます。 リクエストあればぜひ!