休むことを教えてくれた経営者
学級委員ぽい、とよく言われてきた。自分ではあまり自覚はないけれど、確かに、宿題は必ず終わらせるし、時間に遅れること(誰かを待たせたり、遅れて会議に参加したりetc)をかなり嫌がるし、やってはいけないことは、絶対にやらない方だ。
学生のときは、この性格に助けられていた。
与えられた課題を期日までに終わらせ、決められた時間に授業に出る。やるべきことがクリアだったし、きちんとこなしていくことで評価された。夏休みの最終日に、終わらない課題に絶望する、というシチュエーションにも無縁だった。
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就職活動が始まってからも、真面目な学生気質は続いた。こうあるべき、という気持ちが強く、ときに自分の首を絞めて、しんどさを感じるときがあった。
就活3か月目で受け始めた就活講座。ここで出会った1人の経営者から、就活をする上で、上手く息抜きをするマインドセット(というと少し大げさかもしれないけれど)を教わった。
就活講座を受けた経緯や感想などを
こちらの記事に書いています。
気になったら覗いてみてください。
https://note.com/19990919/n/n3b8562d46ece
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その経営者は、私の8歳上の男性だった。都会的で自信に満ち溢れているその人は、多忙な仕事にスマートに対応し、出張も多かった。まさに、東京で働く無敵の経営者という感じ。
ある日、その人から就活相談を受けてもらう機会があった。どんな話が聞けるのだろうと、ワクワクしながら家を出たところで、1通のラインがきた。
「今日はラクーアというスパ施設に集合にしましょう。」
突然の提案に拍子抜けしつつも、承知いたしました、とだけ返信し東京ドーム併設のラクーアに行った。
就活中に、スパ施設でまったりしてていいのかな・・この時間中に他の人たちに差をつけられるんじゃないかな・・と、落ち着かない私に、その人はこう話してくれた。
「やることやってるんだから、たまには息抜きも必要でしょ?僕が就活生のころは、週に一回は就活のことを全く考えずに休む日を設けていたよ。もちろん、その日以外は就活に時間をかけていたけどさ。そうやって、たまには息抜きしないと、長く就活できないでしょ。」
意外だった。この無敵経営者も、就活の時毎日就活していたわけではないんだ。就活やりたくないとか思ってたんだ。こうやって、スパにいって休んでたんだ。と思ったら、少し安心して気持ちが軽くなった。
スパに入った後、私は何事もなかったかのように就活相談を受けた。
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また別の日。
17時からバイトがあるなか、まだ15時を過ぎた頃だった。特に予定もなかったし、16時半には家を出るつもりでいた。すると経営者から1通ラインがきた。
「今からマンダリン・オリエンタルのスイートルームに来れる方連絡ください」
バイトに行くのは少し面倒だったし、5つ星ホテルのスイートルームなんてめったに行けることはない、とバイトを休んで行った。おしゃれでラグジュアリーなホテルに入り、併設のラウンジで一服しているときに、経営者はこう話してくれた。
「こうやって、普段体験できないことを体験しておくのも、広い意味で就活に生かせるでしょ。とりあえずバイトに行って、ちょっと作業するより、いい時間の使い方だと思うんだよね。だから、就活で自己分析するときも、家でやらなきゃって思わなくていいからね。これも就活のうちって思って、いろんな場所で就活してみたらいいよ。そうやって、上手く息抜きもしてね」
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この経営者とのかかわりは、私には斬新だった。みんな、いろんな形で、上手く息抜きをして、バランスを保っている。
少しの息抜きは、そのあと、気持ちよく就活するための大事な時間。
そう思ったら、休むのは悪いことじゃない。というか、私が休みだと思っていたことは、そうじゃない。
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経営者からこのマインドを学べたことは、その後、社会人生活を送っていくなかで、本当に大きいのではないかと思っています。
私もこの経営者ように、上手く息抜きしながら、心に余裕がある、しなやかな人でいたい。
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ふと、以前の体験を思い出して、思わず書いたnoteでした。
ちなみに僕がその経営者と出会えたのが
この就活講座なので載せときますね。
難関企業攻略講座”実践編”
https://visioncreator.jp/lp/front-seminar