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叱ること・叱らないこと/しくじりマネジメント
不定期で発信するしくじりマネジメント。
シリーズ終了したのですが、やっぱりまだまだ失敗することがたくさんあるので、今日も備忘録として、記事を書こうと思います。反面教師になり、読んでいただいた方の学びになれば幸いです。
さて、今回のしくじりとは。
それは、叱ること・叱らないことについて、考えさせられる出来事でした。
私が担当する組織での連絡会議でのことです。
ある若手メンバーからの状況共有の中で、
「最近、商談準備がちゃんとできていないけど、どうにかなっています(テヘ)」
という発言があったり。
また別のメンバーのタスク漏れに対して、何でやれてないの?と聞くと、
「いやー、忘れていました。自分のことしか考えていませんでした」という反応があったり。
どちらも、本来的には「仕方ない」で済ませてはいけない内容です。
前者は、一歩間違えれば、お客様にご迷惑をおかけしていたかもしれないヒヤリハットですし、後者は、忘れていて困るのが自分だけなら構いませんが、人にも影響があり、迷惑をかけるような話です。
さて、皆さんは、10名弱が集まるような会議で上記のような発言があった際に、どのように反応されますか?
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ちなみに、僕はその場では強く𠮟ることはなく、
「結果的に大丈夫なだけで、OKということではないから、今後気をつけようね」
「分かってるんだったら、ちゃんとやってよね。次から、ちゃんと考えろよー」
くらいの反応で終わりました。
かるー-い注意というくらいなイメージです。
なぜ、そうしたかというと、
・個別に会話している場面では、厳しめに言っていた
・大勢の前で吊し上げる必要はないと思った
というが主な理由です。
会話の流れもあり、そのままさらっと進めてしまったんですよね。
ですが、これが失敗でした。
何が失敗だったのでしょう?
それは、周りで聞いているメンバーの影響を考えられていなかったことです。
具体的には、あるメンバーから、先ほどの発言は「許されていいのですか?」という声がありました。
そのメンバーも状況は分かってくれているので、不満というよりは、心配に思って、言ってくれたので良かったのですが、ともすると、他のメンバーの不満にも繋がりかねません。
先ほどの発言も背景があってのことだったり、個別には会話していたりするので、「強く叱れば良かった」という単純な話ではありませんが、少なくとも他者への影響があることを考えながら、行動ができていなかったことが僕の反省です。
組織のリーダーは意思決定場面で「YES/NO」を判断するだけではなく、知らず知らずのうちにたくさんの意思決定をしています。メンバーがリーダーを見て、信頼できるかどうかを判断するにあたっては、むしろこの無意識な意思決定の中から行っていると言っても過言ではありません。
例えば、オフィスでちょっと声をかけること。
これも小さな意思決定です。特定の人ばかりに声をかけている。とみられるかもしれません。
もちろん、常に周りからどう見られるかを意識しながら、仕事をするなんてことは不可能ですし、そんなことを考える必要はありません。
ただ、シンボリックな存在として、組織のリーダーは知らず知らずのうちに影響を与えてしまうことを自覚して、行動することが大事なんだと思います。
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