連続する刹那
嫌われる勇気 No44 点を繋ぐ
最近方々で、目標設定や計画性の重要性についての情報を目にします。
青年もまた、人生には高邁な目標が必要であると考える。
しかし、哲人は言うのです。人生を登山に喩えたとして、目標を重視するなら“山頂に着く”が大事となる。であるなら、「仮にあなたが山頂にたどり着けなかったとしたら、あなたの人生はどうなるのでしょうか?」と。
私なら、どう考えるだろう。道半ばで終わる人生を悔やみ、悲しむかもしれない…。しかし、
「アドラー心理学の立場は違います」と哲人。「人生を登山のように考えている人は、自らの生を線としてとらえています」、そう、誕生から死に向かう線。これは、人生の大半を途上としてとらえる発想。
では、どうとらえるか?
「線としてとらえるのではなく、人生は点の連続なのだと考えてください」と哲人は、言います。「線のように映る生は点の連続であり、すなわち人生とは、連続する刹那なのです」
刹那(せつな、梵: kṣaṇa、巴: khaṇa):仏教の時間の概念の1つで、きわめて短い時間、瞬間、最も短い時間の単位を示す。
この話を聞いて必ず思い出すのは、スティーブジョブスの伝説のスピーチ
禅についても見識のあるジョブズ、少なからず影響を受けているでしょう。
connecting the dots(点を繋ぐ)
明確に述べてます。まさに、連続する刹那
このスピーチをジョブズは、こう締めくくります。
Stay Hungry. Stay Foolish.
いまここで出来る事を全力でやる。点が必ず繋がると信じて。誰がやるかはは問題ではない、自分がやる。