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星の かけら

夜空を見上げた。

漆黒の闇に、無限と思われるほどに

散りばめられた星々。

ずっと見つめていると

星々が頭上に降り注いでくる感覚に襲われる。

やがて、空に吸い込まれていくような感覚に陥った。

体が、す〜っと軽くなり

私の体は闇に同化する。

そして、宇宙空間へと上昇する。

どんどん、上昇し続ける。

意識が宇宙に支配され始める。

星々が、私の周りを取り囲む。

次第に、無意識になっていく。

今まで抱えていた辛さ、切なさ、悲しみが

私の中から消えていく。

全て、闇の中に溶け込んでいく。


昔、星になりたいと思っていた。

太古の宇宙にあった星々は、人類の源。

私は母なる星々に抱かれ

宇宙との一体感に癒されていく。


そして、星のかけらになり、たゆたう。


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