思い出の一本、『タクシードライバー』から考えるブランディングとは?
ふらっと約束もなく仕事場にやってくる友人が何人かいる。先日もその一人がやってきた。中学時代の友人で、破天荒な人生を歩み、いまはタクシードライバーだ(最近は月に数えるほどしか乗らないそうだ)。
彼も僕もジャズと映画が大好きで、この夜は映画『タクシードライバー』の話題になった。封切りは1976年だから48年前ということになる。はじめて観たのは大学生のときだったと思う。
日本公開40周年を記念して、スタッフ・キャストが勢ぞろいした動画を見つけた。当然だが、みんな年を重ねている。主にジュディー・フォスターが話しているが、隣のシビル・シェパードの変わりように驚く。
主演は「ロバート・デ・ニーロ」だ。ベトナム帰還兵のどうしようもない孤独と狂気を見事に演じ切っている。他の出演者もすごい(当時はみんなそれほど売れていなかったと思う)。
娼婦アイリス役は「ジュディー・フォスター」、デ・ニーロが恋する相手は「シビル・シェパード」、ヒモ役は「ハーヴェイ・カイテル」、運転手仲間は「ピーター・ボイル」が演じている。
監督は社会派の名匠「マーティン・スコセッシ」だ。他にも『レイジングブル』『キング・オブ・コメディ』『ディパーテッド』『ヒューゴの不思議な発明』などを監督している。どれも好きな作品ばかりだ。
そのスコセッシ監督がこんなことを言っている。上手いし、ずるいなあと思ってしまうほど素敵な言葉だ。
ブランディングも同じだと思う。正しいブランディングも、間違ったブランディングもない。
自分にとって、「できること」「やりたいこと」「求められていること」を見つけ出し、それの実現に愚直に取り組むのがブランディングだ。