Break the Limitsの先には次代がみえる
イメージの知的情報+経験知を形式化しCADデータ化することで『物の表現あるべき姿の限界をこえ、想像を現実化する』ことで表現することができる。そこに表現された確かな裏付けは製品設計およびマーケティング活動により大きなインパクトを与える。
SOLIDWORKS Visualizeは開発プロセスのフロントロードで、製品イメージを的確に把握できる。3Dデータからプロの写真のような高品質画像、アニメーション、その他の3Dコンテンツを迅速に作成し、意思決定の精度を上げる。
昔のIDツールは、ドラフター、マーカー、サーフェイスモデルから2000年以降、3DCADツールでワーク、プロセスはフロントロードへ、モデルはRP(ラピットプロトタイピング)モデルへと変化していった。3Dデータ活用は利便性が重宝された。特に、2013年にオバマ大統領が製造業を呼び戻す変革の旗頭として3Dプリンター(RPと同一)と言うキーワードを押し出した。結果、デジタル化が飛躍的に進んだ。
今や日本でも3Dデータでデザイン・設計・金型工程までデータを活用した『データの一元化』は認知されている。ものづくりプロセスの要となっている。
AM技術の進化により小ロットのものづくりや先行開発の実用化へのハードルは下がり、可能性を拡げた。工業デザインではCADデータから「実際に製品がどのように見えるのか? 」を忠実に再現するフォトリアリスティックなビジュアルコンテンツを作成する。
フォトリアリスティックなビジュアルコンテンツは数分で作成できる。最近は、クラウドでAIが神絵を描く画像生成サービスなどDXプラットフォームの重要性は増し、活用の幅がひろがりつつある。
しかし、デジタル分野のビジネス、政府、および、より広い社会における経済変革の主要な推進力として、主要63カ国・地域の経済と技術能力を評価している。
2021年が4位だったデンマークが初めてランキング首位になった。日本は2018年の22位から年々低下し韓国、台湾、中国などに取り残されて、今年2022年は過去最低の29位になってしまた。
日本の評価では、知識28位、技術30位、将来への準備が30位となっていて、3項目とも低評価である。詳細では、デジタル人材が50位、デジタルやセキュリティ技術のスキルが47位、そして、デジタル分析と応用、そのスピード感が最低レベルの62位である。
Break the Limitsで次代に推進することは、デジタル人材の育成と活用、デジタルやセキュリティ技術のスキルUP、デジタル分析と応用の活用と実行、そして、スピードもって、ことを進めなければなならない。
Break the Limitsで次代に推進するには、蓄積情報+クラウドから考える。まとめる。実行する。積み上げる。行為に他ならない。
2022/10/1 iida