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de,愛永遠彼(であいとはかれ)

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闇を描いたダークな恋愛小説 其々に闇を抱えながら日々を過ごし 人と触れ合う タイトルに深い意味を持つ物語
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記事一覧

de、愛永遠彼(であいとはかれ)7話

de、愛永遠彼(であいとはかれ)7話

       美由紀と由紀
 私は幼い頃から父親が嫌いだった、優しいお母さんをいつも苛めているから。毎日のようにその光景を見て来たからか私は人を信じられなくなり誰とも話が出来なくなってしまった。
 中学に入る少し前からお母さんが隠れて泣いている事が多くなり、父親に対して殺意さえ覚える様になっしまっていた。
 そんなある日私は父親に乱暴されてしまう、もう何が何だか分からなかった。私が抵抗するとお母さ

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de、愛永遠彼(であいとはかれ)6話

de、愛永遠彼(であいとはかれ)6話

       由紀雄と由紀

 初めての告白からもう3ヶ月が経とうとしている。あれからの俺の人生はガラリと変わってしまった、なんとなくその日をボーっと過ごしていたあの頃とは違い毎日を刺激的に今と言う日を楽しんでいる。
大人の階段を1つ登った俺に神は使命と責任を押し付けて来たんだ。
    え?どう言う事かって?
 そうだな、ならあの告白した後からの話をするよ。
 返事を貰えたのは意外と早く7日を空

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de、愛永遠彼(であいとはかれ)5話

de、愛永遠彼(であいとはかれ)5話

       明日香と由紀雄
 今日は明日香の快気祝いも兼ねて外で飯を食いに行く事になった。健一は相変わらず彼女と一緒だ、そう言えば健一と出掛けたのって······ん?去年の冬に明日香と3人でお好み焼きを食べに行って以来だから···はぁ······もう直ぐ夏だぞ?それにしてもオタクでボッチ傾向の健一がよく長続きするもんだ。ってこんな事聞かれたら絶対怒るよな?「お前なんか彼女出来た事無いくせに」って

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de、愛永遠彼(であいとはかれ)4話

de、愛永遠彼(であいとはかれ)4話

       美由紀と由紀雄

 新しい生活が始まって正直苦労する事ばかりだ。今まで住んでいた所ではお母さんが私の立ち寄るお店に声を掛けていてくれた、だから会話をする必要もストレスも無くスムーズに買い物が出来ていた。高校を中退しちゃったから······平日の昼間に街を歩いていると注目を浴びる、それはストレスだ。だからと言って夕方にすると人が多い。本当に毎日がストレスでしかない。学校に行っていた時は

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de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)3話

de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)3話

       相田 由紀

「この荷物は奥の部屋でいいんですね?」
「はい、お願いします」
「お嬢さん、これはどこに置きますか?」
「···························」
「ごめんなさい、娘は会話が出来ないので」
 正確に言えば極度の対人恐怖症と異性恐怖症である、由紀が上手く引っ越しの業者と話しを付けた事で作業員は全て女性で済んだのだが、矢張り予想通り対人恐怖症が作業員との対話

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de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)2話

de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)2話

       相田 美由紀

 まだ残暑が残る晴れた日に、美由紀は東京から少し離れた産婦人科で産声を上げた。父親は相田敏行、建築会社に勤務し毎日泥にまみれて仕事をしている。いわゆるガテン系であり肉体労働と言う事もあり、体格はガッチリしていて職人気質と言うのか気性は荒く、仕事の疲れを酒で癒やすほどの酒好きだった。
 母親は相田由紀、容姿は美しく性格はお淑やかで、敏行とは10も離れていて二十歳で結婚し

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de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)

de,愛永遠彼(で、あいとはかれ)

      彼の名は由紀雄

「お願いだから·········私はあなたを大切にするから考え直して?」
 今彼はビルの最上階の屋上で、泣き崩れる一人の女性に背後から抱き締められていた。男の顔には生気が見られない、女性が止めなければ確実に飛び降りていたのだろう。

        22年前

「オギャァオギャァ!!」
「あ?·········な、なんだよ!!お、おい!!誰か至急湯を沸かしてくれ!!そ

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