【書評】「現実はアウトプットでしか変わらない!!!」 OUTPUT大全 樺沢紫苑
こんばんは。Twitterが凍結されてましたが、Twitter社へ「うんち!!!」というメールを送ったら、それが効を奏してアカウント復活した美川です。
早速ですが、朗報です。
【書誌情報】
『学びを結果に変える アウトプット大全』2018年, 樺沢紫苑, サンクチュアリ出版
アウトプットすると、インプットの何倍も頭に残りやすく、自己成長に繋がるみたいです!!!
「アウトプット」とは、文字通り、「自分の頭にあるものを外に出す」こと。
この本では、精神科医・樺沢さんの実体験、心理学や脳、精神科学に基づいた「アウトプットのメリット」が余すところなく解説されています。
また、青を基調としたデザインもクールで、だいたい1内容1見開き。かわいいイラスト、分かりやすい図説もほぼ全部のページに載っており、かなり読みやすい構成。
アウトプットとは、考えを文字化すること。Twitter、Noteを書く、手帳を書く、日記を書くetc.........
Noteを書いている皆さん。朗報です。Noteを書くという行為は、素晴らしいアウトプット方法なのです!!
具体的なアウトプットの例(私のTwitter)
こうして書評を書くのも、映画の感想をツイートするのも(Twitterの140字の制限は、「要約力」の育成には絶好の制限らしいです)全て、よい「アウトプット」です。
また、Twitter上での何気ないツイートも「アウトプット」だそうです。
映画の感想、本の感想、考え おもい etc... それを自分なりの言葉で「発信」する。そのことによって脳が活性化し、勉強にもなる、というのです。
具体的なアウトプットの例(私のTwitter)
本書は、以上にあげたような「アウトプットすることのメリット」と、アウトプットを通じて自己成長をするための「具体的な方法」をくわしく、わかりやすい文体、図などを使って丁寧に解説しています。
以下、本書を読んで私が感じたことを、「アウトプット」していこうとおもいます。
【本書からの気付き①】
【「質問する」ことの重要性】
皆さんは普段から「質問」していますか? 「質問」というのは、かなり効果的なアウトプット方法だそうです。以下、樺沢さんからの引用。
「質問する」というのは最も簡単で、最も効果的なアウトプット方法の一つです。それも、「他人に質問する」のもいいですが、「自分自身に質問する」だけで、脳は圧倒的に活性化し、必要な情報を集めてくれるのです。 (p.60)
「自分自身に質問する」!!!
なんてこった!!
そんなこと今まで思い浮かばなかった!!!!
例えば、本を読むときにも「自分はこの本を読んで、何を一番学びたいか?」と自分自身に質問し、その答えを意識するだけで、学習効果は圧倒的に高まるらしいです。膨大な情報の中から「自分の求めるもの」だけを意識し、抜き出すことができるから、らしいです。
これは心理学で「カクテル・パーティー効果」と呼ばれていて、パーティーの雑踏の中でも、「自分の名前を呼ぶ声」はハッキリ聞き取れる、という状況からきた言葉です。
確かに、「何が知りたいか」という質問の答えを用意しておくことで、それにまつわる情報が浮かび上がってくる!!!読書にメリハリがついて、楽しくなります。
私も、これを早速やってみました。
「OUTPUT 大全を読んで、
美川くんは何が一番知りたいんだい?」
→「私は、よいコミュニケーションの方法を、
本書から学びたいです。」
この答えを意識すると、自然と、本書の「コミュニケーション」に関連する箇所に注目がいきます。注目がいくことによって、「コミュニケーション」にまつわる部分を深く学ぶことができました。
学んだことを実際に、バイト先で実践してみました。本書中で紹介されていた「ザイオンス効果」、これは、「接触回数が多いほど、新密度が高くなる」という心理学の法則です。一度にバッと話すより、細かく何度も雑談したほうが、人は喜ぶそう。
それを意識して、バイト先の塾で「話し方」を改善してみました。生徒に話しかけるとき、今までは話す内容をしっかり考えて「面白いことはなさなきゃ!」というプレッシャーに追われていました。しかし、「ザイオンス効果」を意識して、「短く、気軽に、何度も話しかける」というのをやってみました。
すると、生徒とのコミュニケーションが捗る捗る。自分も相手も、楽しく授業することができました。私は普段、雑談の頻度が少なかったので、バイトの同僚に「雑談してる!!」と驚かれたりもしましたw
「驚かれる」ということは、「自分が確実に変化している」という証拠。本書に書かれていたことを「実践」したことによって、自己成長ができたと感じました。
はい、私のバイト先の例のように「自分自身に質問する」だけでも、かなりの進歩を得ることができるのです。皆さんもこれからは「質問する」という行為を自分にもしてみてはいかがでしょうか。
自分自身にする「質問」は、以下のようなものでもいいと思います。
・自分は何がしたいんだ?
・自分の今の目標はなに?
・自分の価値ってなに? etc....
こうした質問は、普段から考えてないとなかなか答えられないものだと思います。「自分自身に質問する」ことによって、自身のことをより深く理解できるのではないでしょうか。
自分自身に「質問」することは効果的なアウトプット方法!!
自己成長にも繋がる!!!
というのが、本書から得られた第一の「気付き」です。
【本書からの気付き②】
【知識はためるものではなく、放出するもの】
皆さん、知識は「インプット」するもの、とお思いではないでしょうか。私もそうでした。自分が本を読んで学んだ知識は、自分だけのもの。他人に聞かせたらもったいない。
そう思ってました。
しかし、「知識」は、
「アウトプット」なしでは身に付かないそうなのです。
以下、樺沢さんからの引用。
人に教えた経験がある人はわかると思いますが、しっかり理解していないと、人に教えることはできません。つまり、教えることで、自分の理解度や不十分な点が明確に見えてきます。そして、実際に「教える」日までしっかり勉強して、その不十分な点を補います。 (p.197)
これ、本当にそうです。私は大学で英語学(英語を言語学として研究する)を専攻していますが、ある日、塾で教える生徒に「see」 と「watch」の違いについて聞かれました。私はそのばで何とか持ち合わせの知識で乗り切りましたが、納得いってなかった。
see と watch の違いは、おれにもよくわからん!!
これは、教えることではじめて明るみになった「不十分な点」です。
ちょうどその日に、「OUTPUT 大全」を読んでいたので、「これは調べるチャンスだ!!」と思い、ググって、分厚い英英辞書も引いて調べました。そして、それを「アウトプット」し、以下の記事ができました。
この記事がまさに「アウトプットの成果」です。
しかし、反応は今のところいまいちないので、微妙だったのかな?と振り返っております。
この「反応」というのも重要です。アウトプットして、それを評価する。評価して、反省点を見つけて(フィードバック)、また次のインプットにつなげていきます。そしてまたアウトプット・・・
反応は今のところいまいちないので、微妙だったのかな?
というフィードバックも、アウトプットするうえではまた重要な点みたいです。
話を戻します。
上の記事で、調べたことををアウトプットし、そして昨日また別の生徒に「see と watch 」の違いを教える、「アウトプットする」、ことができました。今度は自信たっぷりに。好循環です。
知識は「アウトプット」することによって
血肉となる。
特に、「人に教える」という経験から得られる成長は
大きい。
と感じました。自分が塾講師というバイトをやっててよかった!!と思えた瞬間です。大学生のみなさん、自己成長したいなら、塾というのは最適な職場ですよ!!!
また、「人に教える」という役割が回ってきたら、それは絶好の自己成長のチャンス!!と思ってください!
つまり、「教える」はアウトプットであり、フィードバックであり、さらなるインプットでもある。自己成長の3ステップをすべて含んだ、三位一体、完全、最強のアウトプット術であり、自己成長術であるといえるのです。(p.197)
この文章の書き方、最高です。「三位一体」「完全」「最強」・・・
樺沢さんの自信がありありと見えてきます。かっこいい!!
また、とてもびっくりしたのが以下の部分です。
セミナーでいちばん勉強になり、成長するのは誰でしょうか。それは受講生、参加者ではありません。いちばん成長するのは、間違いなく講師なのです。(p.199)
はい、びっくりです。てっきり「知識を吸収する生徒」が一番ためになってるのかとおもってました。しかし、以上にあげたような事例や、樺沢さんの主張からみると、「教える」側の自己成長度はとんでもないことになる、といっても過言ではないですね。
びっくりしすぎて、
この部分に
「エエエエー!!!」
と書き込んでありますw
また、「人に教える」までいかなくとも、
「人に教える」ことを前提としてインプットすると、
それだけでインプットの効果は絶大になるそうです。
「書評を書くつもりで本を読む」 「子供に教えるつもりで勉強する」
それだけで、絶大な学習効果がでるみたいですね。
知識はためるな!!
アウトプットすると、
するぶんだけ頭がよくなる!!!
とにかくGIVE AND GIVE AND GIVE AND GIVE!!!!!
これが第2の「気付き」。
本書からの気付き③
コミュニケーションも「アウトプット」
最後に、「コミュニケーション」に着目して、本書からの気付きを述べたいと思います。
「人とはなす」「人とかかわる」ことも、アウトプットの一つです。「言語行為全般は、喋る筋肉を使う「運動」であり、効果的なアウトプット」だそうです。以下、引用。
「アウトプットが苦手」という人は、どんなアウトプットからスタートすればいいのでしょうか?
まずは「話す」ことから始めましょう。「話す」ことが、最も簡単なアウトプットです。「昨日、こんなことがあってさ」と昨日出来事を友人や同僚に話す。これも立派なアウトプットなのです。 (p.40)
「話す」これだけでアウトプットになる!!
ならば、話さない手はないでしょう!!!
寡黙より、おしゃべりなほうが楽しいし、
自分のためにもなる。
今までの自分は、どちらかというと寡黙なほうでした。人と喋るのは面倒くさい、時間の無駄・・・
しかし、変わりました。インターンシップで二週間、「喋ら」なければやっていけない場に突っ込んだおかげで、「コミュニケーション」の重要性と楽しさがよーくわかりました。
その「楽しさ」の裏付けをしてくれたのが、この本です。おまけに、喋るというのは、アウトプットにもなるので、いいことづくめ!!
これからは「人とはなす」ことを意識して生活していこうとおもいます。スマホみすぎない!!人と一緒にいるときは、なるべくおしゃべり!!
また、「話す」は「アウトプット」なので、自分の成長にも繋がるのです。時間の無駄ではなく、むしろ有益なことなのです。
喋ることで色々な筋肉、ジェスチャーも加えるので全身の筋肉も使います。なので、喋ったことは、忘れにくい「運動性記憶」になるらしいです。暗記ものをするとき、声に出して覚えるのとにた感じ。
「アウトプット」というと尻込みするが、
「話す」だけでもOK!!
「アウトプット」というのは、
今すぐにでもできること!!!
これが3つめの「気付き」。
それを考えると、SNSやTwitterの存在が偉大に思えてきますね。どこにいても、色々な人と一瞬でコミュニケーションが交わせる。
同じスマホを使うなら、そうした「交流&アウトプットの場」として、うまーくSNSを利用したいものです。
もちろん、現実もおろそかにしないで!
結論
「アウトプット」は、普段の生活でも十分できる!!!
しかも、「アウトプット」することによって得られるメリットは
無限大!!!
入れた知識は放出すると、
相手だけでなく自分のためになる!!!
樺沢さんによると、インプットとアウトプットの比率は、3対7 がいいらしいです。インプットより、アウトプットの比率をあげたほうが、自分の成長に繋がる、というわけです。
教科書暗記より、問題集で演習演習!!ミスも成長の糧。
机上の空論で思い悩むより、まずは実行!!
この観点から、樺沢さんは「マーケティング」の有効性も主張していました。
「アウトプット大全」では、
アウトプットすることで得られるメリットが
論理的に解説されている。
この本を読めば、
「行動する」ことへの不安がなくなり、
ほどよい緊張感を持って、
より楽しく日々を過ごすことができる!!!
適度の緊張は、「パフォーマンスを上げる」というのも、本書に書かれていました。緊張は「味方」だそうです。
この本に出会えて、自分の行動、考え方が変わりました(上記に上げた、バイト先での雑談の頻度のように)。
「アウトプットなしでは、世界は変わらない」
これきもに、日々精進していきたいとおもいます。
【追記】
著者の樺沢さんは、youtubeで「毎日」更新してるすごい人。他にもメルマガ、執筆、セミナーetc....
「精神科医」という枠組みから離れた、幅広い活動をしています。いうなれば、樺沢さんの生活は日々「アウトプット」の連続ですね。ゆえに、常に自己成長し続けている。
最強。お手本とすべき人
だと思います。
あと、かなり映画オタクなのも伺えて面白いですw
書中で「イレイザーヘッド」の話をしていて、「わかってる人だな」と感じました。
参考程度に、樺沢さんの動画で「面白い!!」と思ったものをいくつか紹介して、本記事の締めとします。
美川
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