dandan

シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴ってみます。

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マガジン

  • こんな舞台を観てきた

    観てきた作品の感想とか

  • ユースチケットの記録

    学割やU25・U30などのチケットで観劇した記録。 座席位置やチケット価格の備忘録。(ちょっとした感想も)

  • 劇中の大きな音にビビった記録

    銃声などの音にビビりながら観劇した記録

  • こんな映像を観てきた

    これまでに観てきた演劇関連の映像のまとめ

  • こんな本を読んできた

    これまでに読んだ演劇関連の本のまとめ

最近の記事

芸術の秋はどこ?(2024年10月の観劇記録)

急に寒い。 芸術の秋なんて言葉もあるが、秋を飛ばして、夏から冬へ、にわかに突入した気がする。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 諸国を遍歴する二人の騎士の物語初めて観る別役実さんの作品。 とっつきにくい感じを想像していたが、意外と観やすいなという印象。 ケラさんが敬愛していたということもあって、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品と少し近い雰囲気を感じた。 もしかすると不条理劇が好きなのかもしれないと思った観劇だった。 吉祥寺シアターについて 初めて行った劇場だったので、

    • U30チケットの記録(劇団青年座)

      2024年に創立70周年を迎えた劇団青年座。 劇団青年座では、文学座や劇団民藝と同様に、U30チケットの取り扱いがある。 ↑そのほかのユースチケットを使って観劇した記録はこちら↑ 価格帯ホームページを見ると、U30チケットは3,000円に設定されている。 また、18歳以下が対象のU18チケットは1,800円で販売されている。 (いずれも2024年時点) 座席位置今回観劇した「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」の場合、劇団青年座のWEBサイトから、座席を選びながら購入するこ

      • ミュージカルと歌舞伎の名作たち(2024年9月の観劇記録)

        9月に観た4本の芝居は、今回が初演の作品はなく、どれも再演を重ねる作品ばかりだった。 何度も上演を重ねることで、作品としての成熟を感じられる作品が多かった気がする。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ RENTサントラはずっと聴いていたけれど、実際に観劇するのは初めて。 今回の目玉は何と言っても、日本初演キャストの山本耕史さんがマーク役としてカムバックすること。 観劇前は「流石に実年齢とキャラクターの年齢が合っていないのでは?」と少し思ってしまったが、舞台上で観ると違和感が

        • U29チケットの記録(東京芸術劇場)

          東京芸術劇場の主催公演で、ユースチケットの対象年齢がU29まで引き上げられた。 これまではU25チケットだったが、東京芸術祭2024のプログラムではU29チケットの取り扱いがスタートした。 PARCOなど民間の製作会社ではこのような流れが進んでいるが、都内近郊の公共劇場では今回の東京芸術劇場が初めての例だと思う。 ↑そのほかのユースチケットを使って観劇した記録はこちら↑ 記録1:三人吉三廓初買会場:東京芸術劇場 プレイハウス 日時:2024年9月28日(土)13:00 U

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        • こんな舞台を観てきた
          24本
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          27本
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        記事

          結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

          8月は4本の芝居を観た。 夏休み期間は、子どもが楽しめる作品が多く上演されているが、大人が観ても色々な発見があり興味深い。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ふたりのロッテ何気なくチケットを取った劇団四季のファミリーミュージカル。 可愛らしい世界観の作品かと思いきや、結構ドロドロした話だった笑 夏休みということもあり、劇場には多くの子どもたちが観にきていたが、どういう感想を抱いたか、非常に気になるところ。 というのも、子どもが主役の物語なのに、父親の新しい恋人であるイレ

          結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

          ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について

          私は劇中の突然の大きな音が苦手である。 銃声なんてもってのほか。 それでも舞台が好きで観続けている。 私を舞台の楽しさを教えてくれた作品が、ミュージカル「ウィキッド」。 初めて「ウィキッド」を観たのは小学生のとき。ところどころ怖くて、ビビりながら観たのを覚えている。 私のような興味はあるけれど少し不安がある方に、この記事が届けばいいなと願っている。 ↑他の作品の大きな音に関する記事はこちら↑ *下記、物語のネタバレがあるので、ご注意ください。 物語簡単に書くと、「オズの

          ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について

          劇場までの道のりが辛い季節です(2024年7月の観劇記録)

          連日の猛暑(とゲリラ豪雨)にも負けず、3作を観劇。 オーランド これは何とも難解だった。 PARCO劇場×栗山演出ということで、2021年に観た「ザ・ドクター」のことを思い出した。(あれも難しかった) 劇中に宮沢りえさんの録音した音声を流すシーンが何回かあったのだが、「ザ・ドクター」でも大竹しのぶさんの録音した音声を流していた気がする。 一幕は、短いエピソードがいくつも羅列され、一つのストーリーというよりかは、短編小説のような趣だった。 二幕になると、宮沢さん演じるオーラ

          劇場までの道のりが辛い季節です(2024年7月の観劇記録)

          U35チケットの記録(PARCO)

          昨年2023年、パルコ・プロデュースは、ユースチケットの対象年齢をU25からU30へと引き上げた。 かと思えば、今年2024年にはさらに対象年齢を引き上げ、U35チケットを発売し始めた。 観客としては、ユースチケットがより長く使えるので、嬉しいニュースである。 その一方で、パルコ側には、若年層の顧客を引き込ていない現状があるのだろうか、なんて邪推をしている。 価格帯基本的には、定価の半額に設定されている。 例えば、「オーランド」の場合、定価が11,000円なので、U35チ

          U35チケットの記録(PARCO)

          公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

          6月に観た3本の芝居は、全て公共劇場で上演されている作品だった。 しかも、いずれもチケット代が3,000円台で、昨今の相場からすると、かなりリーズナブルに良質なお芝居を観ることができた。 (※うち1作はU29チケットの価格)  ↑これまでの観劇記録はこちら↑ デンギョー! 小松台東という劇団の舞台を初観劇。 「デンギョー」は何度も繰り返し上演されている作品で、今回が再々演らしい。 物語の舞台は、宮崎のとある電気工事店の詰所。 私は、電気工事の業界のことや職人のことは知ら

          公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

          U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

          岡田 利規さんが主宰を務めるチェルフィッチュ。 昨今、ユースチケットの対象年齢を引き上げる制作会社が多い中、チェルフィッチュもU29チケットを発売。 ↑その他のユースチケットの記録はこちら↑ 座席位置「消しゴム山」に関しては、世田谷パブリックシアターのWEBサイトで購入した際に座席選択ができた。 記録①:消しゴム山会場:世田谷パブリックシアター 日時:2024年6月9日(日)13:00 U29 ¥3,500(A席) 座席:1階F列20番台 この公演では、U29チケット

          U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

          言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

          タイトルはハムレットの有名なセリフから。 5月に観た3本の芝居は、いずれも言葉を大事にした作品だった。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ アラビアンナイト文学座の公演を観るのは、2022年の「欲望という名の電車」に続き2度目。 ↑「欲望という名の電車」の感想はこちら↑ 文学座アトリエについて 今回の観劇の動機の一つとして、「文学座アトリエで舞台を観てみたい」という思いがあった。 キャパ200くらいの濃密な空間だけど、隣の座席との距離が近過ぎることもなく、いい劇場だなと

          言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

          U30チケットの記録(文学座)

          *2024/7/7 加筆・修正 ミュージカルを中心としたチケット代高騰が止まらない中、老舗劇団の文学座が、ユースチケットの対象年齢を25歳から30歳に引き上げるという英断を下された…! ユースチケットの対象年齢の引き上げに関しては、2023年秋ごろからパルコ・プロデュースも同様に実施している。 若年層の新規顧客開拓が主な目的だと思うけれど、普段から観劇をする身からしても、チケット代は毎月のそれなりの出費なので、とてもありがたい。 (他の興行会社もぜひこの流れに乗ってほし

          U30チケットの記録(文学座)

          戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

          4月は、井上ひさし作品とオフ・ブロードウェイ初のディズニーミュージカルの2作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 夢の泪「夢の裂け目」・「夢の泪」・「夢の痂」からなる「東京裁判三部作」の二作目。 新国立劇場のために書き下ろされた作品なので、こまつ座での上演は今回が初めてだったらしい。 夢の裂け目と比較して 2018年に「東京裁判三部作」の一作目である「夢の裂け目」を観劇したことがある。 約6年前のことなので、記憶がおぼろげなところもあるが、何となく今回の「夢の泪

          戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

          はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

          3月は4本の芝居を観た。 なかでも、人生初めての野外劇は印象的だった。 どうしても観る作品の傾向が固定化されてしまうので、2-3ヶ月に1回くらいは全く知らない演劇を観ようと思った。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 骨と軽蔑ケラさんの新作がシアタークリエで上演。 その情報だけで面白そうだと思い、迷わず観劇。 物語は、内戦が起きているとある国で、戦争の兵器や武器を製造して生計を立てている一家の話。 浮世離れした一家の姿が、何だかチェーホフの「桜の園」と少し重なった。 (特に

          はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

          ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

          2月は、ギリシア神話を基にした作品と、神奈川を舞台にした作品の2本を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ エウリディケ演出が白井晃さんなのに、世田谷パブリックシアター主催ではない不思議な公演。 ベースになっているギリシャ神話は何となく知っていたので、時代設定を現代に置き換えたという点に興味を惹かれて観劇。 しかし、抽象的なセットも相まって、あまり現代に置き換えた意図は汲み取れず、個人的には消化不良な公演だった。 観客は正直で、客席の埋まり具合とカーテンコールの反応が

          ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

          劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

          ここ数年は年1-2回のペースで劇団四季を観ていたが、1月はたまたま重なり、1ヶ月で3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ウィキッド 前回、劇団四季のウィキッドを観たのは2014年4月なので、約10年ぶり…! (2017年にはBWでも観劇した) 私の観劇は、USJのウィケッド(ミュージカル Wickedを約30分に短縮したショー)から始まった、といっても過言でもないので、思い入れはかなり強い。 ↑作品との出会いはこちら↑ 作品について 久しぶりに観劇して、

          劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)