ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について
私は劇中の突然の大きな音が苦手である。
銃声なんてもってのほか。
それでも舞台が好きで観続けている。
私を舞台の楽しさを教えてくれた作品が、ミュージカル「ウィキッド」。
初めて「ウィキッド」を観たのは小学生のとき。ところどころ怖くて、ビビりながら観たのを覚えている。
私のような興味はあるけれど少し不安がある方に、この記事が届けばいいなと願っている。
↑他の作品の大きな音に関する記事はこちら↑
*下記、物語のネタバレがあるので、ご注意ください。
物語
簡単に書くと、「オズの魔法使い」に登場する良い魔女グリンダと悪い魔女エルファバの前日弾。
2人の出会いと別れを描いた作品で、そんなに難しい話ではないので、ノー予習でも楽しめるかと。
もし事前に作品の雰囲気を掴みたい場合は、CDがおすすめ。
(音源はSpotifyなど各種ストリーミングサービスでも配信されている)
原作の小説は、ミュージカル版と結構異なる部分があるので、あまり予習には向かないかも…。
演出
一番ビクッとなるのは、おそらく幕開けの場面。
インパクトのあるオーバーチュアに合わせて、ドラゴン時計と呼ばれる舞台上部のドラゴンの胸像(?)が動き、やたらリアルなマスクを被った猿たちが出てくる。
大きな音や不気味な雰囲気が苦手な方は、少し身構えるシーンだと思う。
ちなみに、この猿たちは、その後も何度か登場する。
一幕終盤のエメラルドシティのシーンや、二幕のエルファバがオズ陛下と再会するシーンなど。(その度に、おどろおどろしい音楽もついてくる。)
音響
前述した一幕のオーバーチュアだけでなく、二幕も比較的大きな音楽とともに始まるので、苦手な方は注意が必要かも。
(ともにCDに収録されている音楽なので、事前に聴いておくと心構えができそう)
他に大きな音といえば、二幕でオズ陛下とマダムモリブルが二人で密談しているシーンにて、マダムモリブルが「ネッサローズに災いを!」みたいな台詞を言った直後に雷鳴が轟く。
ここも苦手な方は少しビクッとする場面かもしれない。
また、二幕ではフィエロが銃を持って登場する場面があるが、発砲はされない。
(そのため、もちろん銃声もなし。)
客席降り
客席を使う場面はなし。
いくつか大きな音がするシーンはあるものの、残虐なシーンなどがあるわけではないし、幅広い人が楽しめるミュージカルだと思う。
観劇前の参考になれば幸いである。
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