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『銀河鉄道の夜』2回目(四から六まで)

文 宮沢賢治 声 kobayashi mu
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『銀河鉄道の夜』2回目は、段落の四から六までです。ジョバンニたちが見上げただろう、天の川まではっきりと見える満天の星空は、とても美しかったのでしょうね。

満天の星空というと、学生時代に仲間たちとよく訪れた、御嶽山のふもと、長野県王滝村の星空を思い出します。月がない空一面に星が光り、ぼうっと天の川もあるのです。いつもはすぐわかる星座でも、星がありすぎて、よくよくみないとわかりませんでした。

最初は、天の川を雲とみまちがえていて、それが天の川だと気がついたとき、ものすごく感動して、その場から動けなくなりました。

そんな星空を、寝転んで、じっと見ていると、まるで、自分が宇宙に浮かんでいるような気持ちになるのです。時折、流れ星にも会いました。星座早見盤で、銀河や星雲星団を探しながら、望遠鏡でみたりもしました。晴れていれば薄明近くまで、星空を楽しみました。

賢治さんが、星を宝石に例えられるのが、とてもしっくりとします。惑星以外の星は、キラキラと瞬いてみえますよね。まさに、満天の星空は無数の宝石が入っている宝石箱のようです。

さて、ジョバンニとカンパネルラの旅が始まりました。線路脇には、星のりんどうの花が咲き乱れているようですよ。さぁ、ご一緒に出発です!

おやすみ前のおともにしていただけたら、うれしいです。宝石箱のような星空を思い描きながら、お楽しみください。

どうぞよろしくお願いいたします♪

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