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自分の身体を大切に〜カウンセリング編⑥〜


以前のカウンセリング編はこちらから



 カウンセリングの最後に、何か先生にお礼を渡したかった。先生にきいたら、「受け取れない」ときっぱり言われた。でも、どうしても何かお返ししたくて、「手紙はどうですか?」ときいたら、「いいですよ」と言われたのだった。

 今までを振り返りながら、手紙を書いた。

 先生のおかげで、悲しみや怒り、悔しさから抜け出すことができたこと。安心して素直に、自分の心に向き合えたこと。「認知を捉え直すこと」を学び、不安や悲しみなどの気分が格段に減ったこと。これまでのお礼と、試験の合格を心より祈っていると書いた。


 カウンセリング最終、第11回目。2024年1月末。

 まずは、12月半ばからの1ヶ月間のことをきかれた。話したのは、主に二つについて。

・母のことで、心が大きく揺れたが、だからこそ、わたしは言葉にこだわり、何かを書きたくなると気ついたこと

・例年、年末年始は目が回るほどに忙しいのだが、今回は子どもたち2人ともが体調を崩し、夫だけが帰省することになって、のんびりできたこと

 先生は、いつものように、じっくりと話を聞いてくださった。

 その他にも、これまでの振り返りをし、捉え直しのことを復習した。また、以前わたしが宿題で書き出したものから、先生が「できるようになったこと」や、「これからがんばりたいこと」を、A4の紙にわかりやすくまとめてくださり、それを見ながら、話してくださった。

 客観的に自分のことを見られたし、これから取り組むことも、はっきりとわかって、安心もした。何より、今までの自分のがんばりがよくわかって、胸がいっぱいになった。がんばったなぁ、わたし。

 最後に、がんばり過ぎに注意すること、くれぐれも無理しないことを念押しされて、わたしなら「大丈夫」のお言葉もいただいた。お守りみたいな言葉になった。

 あっという間に、時間が過ぎた。お礼も言えたし、手紙もちゃんと渡せた。とても名残惜しくて、本当は泣きそうだった。でも、笑顔でお別れできたし、先生も笑顔だった。本当に、先生は笑顔が素敵な人だと、改めて思った。

 これからは、自分でやっていくんだ。ゆるゆる、ぼちぼちと、がんばっていこう。






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 今回、記事を書くために、カウンセリングを受けた半年間を再び振り返って、また気がついた。

 子どもの頃に、わたしがして欲しかったように、先生に接してもらえたようだった。こんな風に、困っていることを正直に話し、逐一相談に乗ってもらうことって、今まであっただろうか。自分のことは自分でやらなくっちゃと思っていたし、誰かに頼ることがとても苦手だ。それが先生のお仕事であり、また料金を支払っていることで、罪悪感を持たずに相談ができた。

 また、がんばりを認めてもらえ、褒めてもらえることが、とてもとてもうれしかった。単純なわたし、褒めてもらうと、またがんばれる。それは、わたしが望んでいた、「お母さん」みたいだった。わたしの中の「小さなわたし」が、ものすごく喜んでいた。

 それから、自分軸についての印象が変わった。自分軸は、新たに作っていくものではなくて、もともとあるものを、発掘していくものではないだろうか。誰にでもあるのだけれど、埋もれていてわかりにくい人もいるんだ、わたしみたいに。

 今、わたしは、しっかりと自分を感じることができる。ただ、自分のすべてを、そのまま受け入れることは、まだまだできそうにない。引き続き、ゆっくりとやっていく。




「自分の身体を大切に〜カウンセリング編〜」を終わります。お付き合いいただき、ありがとうございました♪



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