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513○ 声の行方

「声の行方」

なぜ度々夢の中で
私の声はかき消されていたのか
今なら分かる
険しくない道や山だとしても
確かな到達点を思い浮かべて
距離の長短に感情が遊ばれる
その不安定が楽しかったりする
描いた先に
漠然たる白いスクリーン
透けて見えない向こう側も
想像たるものすらない時
絶望的な高い壁に見えてしまう
聞こえなかった声には
未来の雫がどこにもなかったから
仮でもいい
あまりにも無謀でもいい
今の続きを思えば
ぼやけと滲みが重なった景色は
ゆっくりと見えていき
自分の声はきっと帰ってくる

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 NAKAJI

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