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509○ しなり

「しなり」

普遍的な環境下だと思って
それが結局柔らかい板挟みになっていて
いつでも飛び出せる世界が
目の前にはあって
分かっていたのに
分かっていたのに
髪なんて舞い上がって
肌に触れる心地も加減が真ん中の
安住ほどの穏やかさだったのに
分かっていたのに
分かっていたのに
その中で決めた行為は
只管に日々
心を冶金するということ
打ち続けた時間はあまりにも長く
多くの大切なものを失った
今はどうだろうか
誰にも分からない分かりあえない問いに
力を込めて破壊しようと試みる
あの頃よりかは
小さな鼓動のような優しさを感じた

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NAKAJI

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