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私の部屋の整え方
どんな部屋が好き?
「理想の暮らしは?」
と聞かれて、
「ホテルのような暮らし」
と答える人は多いそうです。
確かにホテルの部屋って清潔で整っていて、気持ちがいいですよね。
自宅とホテルでは何が違うのでしょう。
答えは人によって違うかもしれませんが、一つには
「物の数」
があると思います。
もちろん生活している場所と一時滞在の場所での物の数は違って当たり前ですが、
1、玄関から反対側の窓まで、何も物がない状態
2、玄関から反対側の窓まで、物でパンパン
この2つを想像してみたら、気持ちいい空気が通りそうなのは1番だと思います。
一般家庭にある物の数はおおよそ6000くらいなのだとか。
物が多いお宅だと7000とか、家族の人数によっては8000ものアイテムが詰まっているんだそうです。
ホテルにある物の数の記憶が曖昧なんですが、100か500くらいのようです。
(だいぶ差がありすみません^^;)
仮に500だとしても10分の1以下です。
・清潔
・物が少ない
・物の位置が一目瞭然
これらが、ホテルの空間が気持ちいいと思う理由なのではないでしょうか。
私は今でこそ片付けや整理整頓することが結構好きですが、むか〜し実家で暮らしていた頃はそうでもありませんでした。
母は、父が他界してからは割と躊躇なく物を手放すようになりましたが、
「まだ使える」
という基準でものをキープしていたので、出番待ちの物たちが多く家にひしめき合っていました。
私は私で、
「どうせまた使うなら片付けの時間がもったいない」
と謎の屁理屈を頭の中で呟いて片付けない言い訳をしていました。
一人暮らしをして初めて
「自分の空間を作る」
ことに意識が向き、自分の好きな空間を考えたり収納の工夫をするようになりました。
最初は曖昧だったイメージも、雑誌を眺めたりインテリアショップ巡りを重ねるうちに段々と自分の感度が増して好き嫌いを秒で判断できるようになりました。
片付けに関しては、こんまりさんをはじめとしてたくさんの方がその方法を解説くださっていますが、私なりの方法を書き記しておこうと思います。
物の把握
まずは自分の家に何があるのかを把握します。
家の中のものを一気に、、と説かれている方法もありますが、私的にはいきなり家全部となるとどこもかしこもとっ散らかって、2時間後にはひっくり返したことを後悔したままとりあえずコーヒーでも飲みに出かけたくなると思うので。笑
場所ごとに手をつけます。
例えば押し入れやクローゼットを収納場所として使っているなら、その下部分だけ物を全部出してみる。
で、1個ずつ見てみると
「あーこれいらないな〜」
という物も結構出てくるもの。
ゴミ袋や靴などの空き箱、収納ボックスなどを横に置いておいて、
「捨てだな」→ゴミ袋
「要らないけど捨てるのはもったいないな」→空き箱
「これは使うわ」→ボックス
こんな風にとりあえず仕分けていきます。
物を全部出してスッキリになった空間はウェットシートで拭き拭き。
こんな時くらいしか拭きませんから♡
片付けしてると意外と空き箱も出てきたりするんですが(私だけ?)、箱の中に箱の仕切りも作れて便利だったりするので、箱系は箱系でとりあえずまとめて横に置いておきます。
余裕があれば、同じようなものを仕舞い込んでる場所や上の棚なども同じように分け分け。
シンキングタイム
さて、次が大切な工程。
体は一休みして頂いて、脳の活動開始です。
ちょっと話が脱線しますが、何度か壁を塗装したときに、本業の方から
「養生が9割!」
ということを口酸っぱく言われました。
養生というのは、ビニールがついたマスキングテープを塗装の枠に綺麗に貼っていく作業。
塗装自体が大変なのではなく、一番重要なのは準備段階なんだと。
そこのツメが甘いと、キワ部分の塗装がガタガタで全体の仕上がりも落ちてしまうと。
本当にその通りなんですよね。
この教訓は色々な場面で応用できると思いますが、片付けにも同じ。
「空いた場所に、どう物を配置するか」
をしっかりとつめておくことがその後の作業をスムーズにします。
家を建てるときに設計図が必要なように、物の収納も手にした物から適当に入れてしまうと空間を有効活用できないだけでなく、結局物の位置を把握できずイライラしてしまいます。
厳・禁句ワード
「とりあえず」
ダメ、絶対!!
とりあえずは言っちゃダメです。
準備が大事と先ほどお伝えしましたが、それを無視して言ってしまった「とりあえず」は全てをパーにします。
大抵その「とりあえず」が、その後数年に渡ってそのまま採用されることになります。
急がばまわれ。
落ち着いて。
ここは時間をかけて大丈夫です。
高さや奥行きを測って、どういう収納を作るか考えましょう。
私はそうした空間のサイズに合う棚を買って、高さを有効活用したりキャスター付きのもので出し入れをしやすくしています。
もちろん家にあるものを活用できるならそれに越したことありません!
アマゾンで買っても翌日以降の配送ですが、組み立ててセッティングして、
「アナタはここ」
と住所をつけてあげながら「使う物」認定された物たちを収納していくと、見た目も気持ちも不思議とスッキリしていきます。
「捨てるのはもったいない」認定されたものは、
・人にあげる
・メルカリ出品
・寄付
いずれかにしています。
これを次の場所、次の場所と同じようにしていくと、
「あ、あれさっきあそこに置いたよな〜。
これもそこにまとめた方がわかりやすいか」
と同じようなアイテム同士を近くに置く知恵がついてきます。
台所なら台所だけ。
洗面所なら洗面所だけ片付けても、かなり気持ちよくなるので3時間くらい時間があったらラジオでも聴きながら作業してみてください。
(私は何か聴きながら作業することが多いんですが、収納場所を考えながらだと聞こえているけど聴いていないことがほとんどです。笑)
計測前に収納を買わない
さっきさらっと書きましたが、これもすごく重要なこと。
「空間に必要なサイズのものを探す」
引っ越しなどで以前使っていたものを新しい場所で使い回す必要がある際は、
「前のものを新しい場所にどうフィットさせるか」
考える必要がありますが、そうでない場合は
「今ある空間に必要なサイズの収納を購入する」
が正解です。
逆は不正解!
私的には結構当たり前のことなんですが、
「このアイテムがすごく便利」
という記事を見て、実際の使用感を計測する前にIKEAや無印などで買ってしまった話をよく聞くので、意外とあるあるなのかと思いました。
X:買ったものを自分の家でどう使えるか?
を考えるのはナンセンス。
○:必要な収納棚はどこで買えるか?
の視点で探すようにしましょう!
もちろんオーダー家具のようにピッタリとはいきませんが、例えば左右少しゆとりをもったサイズの棚を横向きに置くと、上段下段で物を収納できて、余ったスペースには高さのあるものを置くことが出来たりします。
物の大きさは関係ない
「物」
と一言で言っても、消しゴムのように小さなものからトランクのように大きなものまで様々あります。
夏のタンクトップは薄いけど冬のコートは分厚くてかさばります。
でも、物を片付ける時に、自分が物の大きさに格差をつけちゃダメだと思っています。
そういう人は大抵、
「まぁ別に嵩張るものじゃないし、、」
とか言いながら支出と箪笥の肥やしをまた一つ増やしていくのです。
服も本もペンも、自分が所有しているのはどれも同じ熱量で把握するようにすると、
「『何か』を買いに行く」
から
「『これ』を買いにいく」
と、自分の必要な物が明確になります。
壁の使い方
基本的には出ている物は少ない方が整頓されている印象になりますが、
「それをキープしないとと思うと疲れて続かないんだよね〜」
という人もいるでしょう。
昔ながらの日本の家屋を想像してもらいたいんですが、
・襖の戸
・大きな箪笥
・押し入れ
この3点はあるな〜と想像できるのではないでしょうか。
あとは掛け軸とか生花がかざってあるとか。
つまり。
掛け軸の壁もカウントすると、壁の4面とも用途があって埋まってしまっているんですよね。
壁の面があまりない。
それがどうした?
↓
日本は
「壁を装飾する文化が育ってこなかった」
んです。
私は賃貸でも使える壁紙を貼ったりもするんですが、壁紙屋さんに行くと8割型外国からのデザインです。
冬が長い北欧や雨の多いイギリスなどは壁紙の種類も多く、シーズン毎に貼り替えることも多いのだとか。
家の中で過ごす時間が長いので、少しでも楽しい気持ちで暮らす知恵ですね。
日本は白に近い明るい壁紙の家が多いですが、1面だけ渋い色にするとか、好きな柄にすると部屋の印象がパッと華やぎます。
「なんか部屋が垢抜けないんだよな〜」
と思う方は、よくわからないインテリアを新調するより、壁紙を1面貼り替えるだけで叶います。
断言!笑
100均でも賃貸対応の貼れる壁紙が売っていたりするので、トイレの背面だけ、とか試しに変えてみてもいいのではないでしょうか。
隠す収納と見せる収納
先ほどの壁と通ずるところがありますが、
「壁を収納の一部にする」
という発想も意外と少なかったりするのかな、と思います。
紙袋や日用品の詰め替えストックなんかは見えない収納にしていますが、普段よく使うものは割と
「見せる収納」
で壁を利用しています。
収納棚を壁に作ってしまうと圧迫感が出るので、後ろの壁は見えるけれど物を置く板が8段くらいあるような棚を使っています。
ティッシュとか薬箱とか文房具類など、細々したものを適当に置いているんですが、意外と雑然と見えないんですよね。
ティッシュボックスをおしゃれなものにしたり、カゴを置いてクリップや糊など細々したものを入れたり。
合間にフェイクグリーンを置いたり普段使っていないパールのネックレスをかけたり、表紙がおしゃれな本を置くだけでなんとなくちゃんとデコレーションしている感が出ます。
特に子供は隠れているものを探すのが苦手なので、一目でわかるようにしていた方がお互いストレスになりません。
家は気力チャージの場所
まだ頭の中の半分も書けていませんが、書きながら自分に意外とこだわりあったんだなと思いました。
外で頑張って疲れた心身を癒す場所が家だと思っています。
(結婚生活においては逆でしたが笑)
家が心地いいと、元気をチャージしてまた外で頑張る気力も湧くというもの。
配置場所を決めるまでは1箇所でも悩んだりしますが、一度ピタッとハマればその後はずーっと心地いい空間と物の迷子が出てこない家になります。
出来上がったステキな家のカタログを見ると別世界に思えますが、案外そんなことなかったりします。
1、物量を適正量にして(不要なものを処分する)、
2、全ての物の場所を決めて、
3、デコレーション!(自分のお気に入りのものを飾っていく)
たぶんこれだけ。
最後のデコレーションマジックに、勝手におしゃれ空間作りのハードルが上がる人が多いんじゃないかと思っています。
あなたは家で過ごす時間は好きですか?!
また気が向いたら続きも書いてみようかな、と思います^^