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ただの紙切れが価値を持った理由

さてさて!予告通り紙幣の成り立ちのお話を!
成り立ちについては諸説あり、新しい説が出てきているのですが、基本的に伝えたい事は一緒なので無視して突っ走りますねー!

一度は社会科の授業などで聞いたことがあるかもしれませんが、お金が生まれる前は「物々交換」を行っていたというのが通説です。

昔、集落では俺はマンモスー!俺は魚ー!俺は畑を耕すぜー!とかいって、人々がそれぞれの得意分野の食糧を多めに確保し、必要に応じて不得手な分野の食糧と交換していました。

また、食糧以外のものが交換対象となることもしばしばありました。

しかしこの方法では、相手が自分の持っているものを欲しくない場合には、相手のものと交換してもらうことができません。
マンモス男からしたら、自分が魚が欲しいタイミングで相手がマンモスを欲しているとは限らないわけですね。

また食糧同士で交換すると、腐ったり、そのもの同士で価値が釣り合わないといった問題も出てきます。

そこで人々は「物品交換」を行うようになります。

物々交換では直接欲しいもの同士を交換しますが、物品交換では「布・塩・貝・砂金(金と銀を配合したもの)」などの比較的価値が下がりにくい物品と欲しいものを交換します。

現在のお金の役割を特定の物品が担っていた、と考えると分かりやすいですよね。

ただ、この物品交換にも欠点がありました。

貝は壊れるし、布や塩などは物品交換を行わなくても製造や入手が可能だったからです。

そこで価値も下がらないし、壊れない、製造や入手が困難な「金」でやり取りする様になりました。

ここまでは「金」そのものに価値があったんですね。

でもある日、誰かが気付いたんです。『金って、重いしかさばらない? リスクも高くて持ち歩きにくいし不便だよね』と。その時に現れたのが、金商というゴールドを預かってくれる人。金商はゴールドを預けた人に、預かり証明書を発行します。その証明書はただの紙っぺらなんだけど、その紙1枚にゴールド何個分の価値があることを皆が分かってる状態でした。だから、ただの紙に価値が生まれて、もうみんな分かってるんだったら、金を取りにいかなくてもいいやん。この証明書でやりとりしようぜ。となったわけです。
そしてこの証明書がお金というかたちで流通し始めた。つまり、紙幣というのはそもそも『全員が信用している』ことで成り立っていたんです。

今は幻想だけど、最初はみんなが紙幣に「価値がある」と思い込む出来事が起こっていたんですね。

ここまで説明してようやく今流行りのこの一言が出てきます。

お金は信用である。という事です。

というわけで、明日はお金は信用である。という事について気が向いたら書こうと思います。

意外と歴史を知ると面白いでしょ?(^^)
ただの紙切れが価値を持った理由。

明日どんな内容になるのか。。。

お楽しみに!

おしまい。




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