私と鬱病(デイケア)
少しずつ動けるようになった私は先生の勧めでデイケアに通うことにしました。
デイケアというと高齢者が行っているイメージがあるかもしれませんが、鬱病患者も社会復帰のために行くのです。
私はここで多くの人に出会い学びました。今回は3つのカリキュラムのことを記したいと思います。
マインドフルネス
マインドフルネス、つまり瞑想ですね。
病気になれば悪いことを考えてしまうことが増えてしまいます。自己嫌悪に陥りなかなか抜け出せないことも。そんな時に役にたつのがマインドフルネスです。
これは今でも時々実践しています。
色々なやり方があるので私が気に入っていたものを。
まずは音に集中するというもの。目を閉じ深呼吸して聞こえてくる音を感じます。換気扇の音、足音、時計の針の音。
私はただ意識に集中するだけのものは苦手ですぐ寝てしまっていたので、意識をむける対象がある方がやりやすかったです。
そしてもう一つは、歩行瞑想。これは書いての通り歩きながら瞑想するものです。目をうっすら開けて右足、左足と出す方向の足をひたすら頭で唱えながら歩きます。
意識が動きの方にむきやすく余計なことを考えることがなくなります。私は一歩、二歩…と歩数を数えながら瞑想するのも好きでしたね。
頭から思考を取り除くのは訓練がいりますができるとかなり効果があります。マインドフルネスの本もたくさんあるので読んでみてはいかがでしょう。
生活習慣の見直し
デイケアに来ている人とグループを組んで一週間の過ごし方について発表します。一度書き起こしてみると、日中の活動量や睡眠量が分かるので思いのほか寝ていたなんてことも気づかされます。
さらに周りから良いところとアドバイスをもらえるので生活習慣の立て直しにもってこいでした。
私は昼寝ている時間が長く運動量が少なかったのでウォーキングを取り入れました。なかなか寝付けない日があることを知った仲間から睡眠アプリを教えてもらったり、ノンカフェインの紅茶を薦められたりと教えてもらえるのは嬉しかったです。
鬱病になってから家族以外の人と話す機会が極端に少なかったので…
認知行動療法
ざっくりとですが、グループにわかれ自分が嫌だった場面や環境を思い出しどうすれば対処ができたのかをみんなで話し合うものです。
私は職場で一番イライラしたことを取り上げて考えてもらいました。びっくりしました、自分では思いつかなかったような考えが次々に出てくるのです。
私はこれまで自分は悪くない、すべては相手のせいだと思っていました。
しかし意見を聞いていくうちに自分がもっと人を頼っていれば解決できる問題であったことに気づいたのです。
他人は変えられないが自分は変えられる。相手を恨むだけではなく自分がどうすればよかったのかを考え今後の参考にする。
ここで学んだことの一つです。