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臨床で活かす、ブリッジ動作3つの視点

おはようございます!今回は臨床でよく使う運動の王道、ブリッジについて考えていこうと思います。おそらく一番取り入れてられてる運動ではないでしょうか(笑)

どんな人にこの記事がおすすめか

・腰痛評価について知りたい方
・膝痛評価について知りたい方
・運動療法について引き出しを増やしたい方
・ピラティスに興味がある方

こういった方に臨床での介入について考えるきっかけになれば幸いです。

この記事の内容としてはブリッジ動作の動きを観察することでなぜ腰痛が起こるのか?また膝痛が生じるのか?運動療法として質をさらに高めれないかを考えていくということです

ブリッジ動作によってどんなことが評価できる?

まずブリッジ動作についてですが、、、ブリッジ動作を行うことでこのような視点が考えれれます。

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・自動運動での股関節伸展角度
・股関節伸展筋の筋力があるか
・股関節外転筋(中殿筋や大腿筋膜張筋など)の柔軟性の確認
・膝が内反、外反位になりやすいか
・膝に対して足部がどんな位置関係にあるか
・足部の内返し、外返しが生じるか
・骨盤の前後傾が自分でコントロールできるか
・脊柱の柔軟性があるか

みなさんも臨床でよく取り入れられているのではないでしょうか?このようにたくさんの情報(患者の動きの癖、どんなストレスが患部に加わっているか)がわかるため僕もよく使っています。

そこでさらに運動としてではなくブリッジ動作を腰痛や膝痛の評価としての視点でも見ています。

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それぞれ腰痛の評価としてはどのように考えていくのか、膝痛の評価としてはどのように使っていくのか書いていこうと思います。

腰痛評価としてブリッジ動作を行う場合

腰痛の評価として考えるときに考えるのは「股関節の機能低下により腰椎が過剰に運動し、痛みが生じているのではないか?」という考え方です。

股関節の可動域低下、


このように何らかの理由で股関節伸展の機能低下により腰背部の筋の過剰収縮、椎間関節への圧縮ストレスなどが強まり、腰痛が生じます。

評価の視点として、ブリッジ動作を行う時に
・自分で股関節を伸展0度以上まで持ち上げれるか(伸展筋の筋力)
・股関節前面の伸長感が訴えとしてあるのか(前面の筋の柔軟性)
・股関節伸展動作にともなって骨盤が後傾するか?(骨盤の前後傾の動きが自分で行えるか)
・持ち上げた股関節が下りるときに脊柱→股関節と順に降ろしていくことができるか?(脊柱の柔軟性)

股関節伸展の自動運動での可動域は?

こういった点を考えながら動きを見ることで股関節と骨盤、腰背部の動きのつながりを確認することができます。

特に体幹伸展や側屈時に痛みがある人に使える評価になると思います。

膝痛評価としてブリッジ動作を行う場合

膝痛の評価としてみるポイントは「股関節or足関節の位置関係によって膝関節に回旋ストレスが加わっていないか?」と考えていくことです。

足関節の可動域低下、 もしくは過剰な回外・回内足

このように膝は中間の関節なので上下の関節の位置関係によってねじれて、痛みが生じるといった流れが多いです。では、ブリッジでどんな視点を持つかですが、

・ブリッジ動作をした時に膝に内反、外反ストレスが加わっていないか?
・足の位置と膝の位置関係はどうなっているか?
・足部の動きはどうなっているか?
・股関節の内転、外転は生じているのか?→歩行の動きとも似ているので実際に歩行中も起こっていると想起される 

このような視点で評価していきます。
※歩行に関してですが厳密には違うと思いますが、股関節屈曲から伸展へと持っていく動きは歩行中の立脚初期から中期への動きと似ているのでスクリーニングで評価していくような考え方です。

まずブリッジしたときに股関節が中間位で行えているのか、もしくは内転、外転が生じるのか確認します。

股関節が外転位

このように股関節の外転、内転によって膝にも回旋ストレスが加わります。

また、足部の位置関係もチェックします。例として足部が膝に対して内側にあるときは内反ストレスが加わりやすくなります。

膝蓋骨中央と第二足趾 の延長線が一直線上にあるか? (1)

逆に足部が膝に対して外側にあるときはKneeinとなり外反ストレスが加わりやすくなります。

足部が膝に対して内側に場合、内返しを伴ってることが多く、逆に膝に対して外側にある場合外返しを伴っていることが多い印象です。

このように足関節の位置関係によっても相対的に膝関節に回旋ストレスが加わります。

実際の臨床の時は前述したような動きの癖を見たいのであえて何も教えずにブリッジ動作を何回かやってもらい、股関節から足関節までどんな位置関係でブリッジを行うのか確認しています。

運動療法としてブリッジを行う場合

最後に、運動療法(ピラティス)としてブリッジ動作を行う場合の方法、キューイングを紹介します。

アーテキュレーションショルダーブリッジ(ブリッジ)

スプーンですくわれるようにお尻をあげ、背骨から一つ一つ降ろしていく

姿勢:背臥位ニュートラルポジションをつくる
方法:臀部を持ち上げるときは骨盤後傾~股関節伸展、降ろすときは背中~骨盤~股関節の順に降ろしていく
呼吸:吐きながら骨盤後傾~股関節伸展を行っていく

キューイング:「スプーンでお尻からすくわれていくようにお尻、背中と順に持ち上げていきましょう」「降ろすときは背骨から一つ一つ降ろしていくようにしていきましょう」

エラー:股関節の内転・外転が生じる、足部の内返し・外返しが生じる、骨盤の後傾が生じないまま持ち上げてしまう

ポイント:もし股関節が内転・外転してしまう場合は間にティッシュの空き箱などを挟むと良いかと思います。前述した項目(腰痛と膝痛の項目)のような姿勢にならないようニュートラルポジションで行います

ニュートラルポジションに関してはこちらの記事でも詳しく書いているのでよかったら見てください。


まとめ

以上ブリッジ動作について評価としての視点、運動療法としての視点で考えていきました。最後に箇条書きでまとめると、

・ブリッジ動作には股関節、骨盤、足部の動きなど動きの癖がわかりやすい
・腰痛の評価としてみるときは股関節と骨盤の動きに注目してみてみる
・膝痛の評価としては股関節、足関節と膝関節の位置関係に注目してみる
・運動療法として行う時は股関節~骨盤、また足関節の位置をニュートラルポジションで行えているか確認しながら行う

今回記事はどのようなストレスが加わって痛みが生じているのかのスクリーニング評価として考えるのが良いかと思います。

また整形外科テストを組み合わせていくことでより局所的な部分は絞り込んでいくことができると思います。

みなさんの臨床の参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。


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りょう 理学療法士×ピラティス
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