ストレートネックと首の痛みの関係
こんにちは!デイジーです。
今回は、ストレートネックと首の痛みに対する系統的レビューとメタ分析を紹介します。
タイトル
頭が前に出る姿勢と首の痛みの関係
1.イントロダクション
頭が前に出る姿勢(Forward Head Posture, FHP)は、首の痛みと関連があるとされる一般的な姿勢異常です。しかし、その関係性は一貫しておらず議論の余地があります。本研究の目的は、FHPが無症状の被験者と首の痛みを持つ被験者で異なるかどうかを明らかにし、FHPと首の痛みの関連性を調査することです。
2.対象者
この系統的レビューとメタ分析には、2009年から2018年9月までに発表された15の横断研究が含まれました。対象者は首の痛みを持つ成人および高齢者、青年で構成されており、首の痛みがない無症状者との比較が行われました。
3.検査方法
情報源および検索戦略: 電子データベース(EMBASE、MEDLINE/PubMed、Cochrane Library、PEDro、CINAHL)を使用し、関連する観察研究を検索。
評価基準: FHPの評価には、頭部と肩の相対位置を示す角度(CVA、UCA)や距離測定が使用されました。首の痛みの評価には、視覚アナログスケール(VAS)や首の障害指数(NDI)などの標準化された評価ツールが使用されました。
4.結果
全体のFHPの差異: 10の研究が首の痛みのあるグループと無症状グループの比較を行い、高い異質性が観察されました。総合的な平均差は1.61(95% CI = −0.99, 4.22)であり、統計的に有意な差はありませんでした。
年齢別のFHP:
思春期
思春期の参加者において、FHPと首の痛みとの間には有意な関連性は見られませんでした。
首の痛みとFHPの関連性に関する研究では、痛みの強度、頻度、または障害との間に統計的に有意な相関関係が見つかっていません。
成人 (18歳~50歳)
成人では、FHPと首の痛みの間に有意な関連性が見られました。
首の痛みを持つ成人は、無症状の成人と比較して有意にFHPが増加していることが示されています。具体的には、成人におけるFHPと首の痛みの強度との相関係数はr = -0.55、障害との相関係数はr = -0.42です。
高齢者 (50歳以上)
高齢者においても、FHPと首の痛みの間に有意な関連性が見られました。
首の痛みを持つ高齢者は、無症状の高齢者と比較してFHPが増加していることが示されています。高齢者における首の痛みの強度とFHPの相関係数はr = -0.42。
5.考察
年齢がFHPと首の痛みの関係において重要な役割を果たすことが明らかになりました。年齢はFHPと首の痛みの関連性において重要な交絡因子とされています。年齢が増すごとにFHPと首の痛みの関連性が強くなる傾向があると考えられますが、因果関係は未確定です。これらの知見は、今後の研究や臨床実践において、年齢に応じた介入や評価方法を考慮する必要があることを示唆しています。
6.まとめ
Q.頭が前に出る姿勢は首の痛みと関連しているか?
A.成人及び高齢者では、頭が前に出る姿勢(FHP)は首の痛みと有意に関連している。一方、青年では関連が見られない。これは年齢に応じた身体的変化によるものであると考えられる。
7.疑問点や今後の課題
因果関係の解明: 本研究は横断研究に基づいており、因果関係を明確にするためにはさらなる縦断研究が必要です。
評価方法の標準化: FHPの評価方法や首の痛みの評価基準の標準化が必要です。
異質性の調整: 異質性の高い結果を解釈するための方法論的改善が必要です。
以上が今回の論文紹介になります。
ここで一つ疑問に思った事があります。
それは、成人及び高齢者では、FHPと首の痛みは負の相関がある(結果を参照下さい。)という事です。
rとは相関係数といい、2つの変数間の関係の強さと方向を表す統計的な指標です。この場合はrがマイナスになっているので、FHPと首の痛みが負の相関があるという事になります。
、、、、、ん?
これだけ見れば、『FHPが強くなれば、首の痛みは減る』という事になります。
、、、、、、、、、、、、、、、、ん?
と思ったのは僕だけではないはず。(そうであってくれ)
ここで考えたのが、FHPが何を指標にして定められているのかです。
今回の論文では、CVA50未満に定義されています。
これに置き換えると、『CVAが強く(大きく)なれば、首の痛みは減る』と解釈できます。
このように考えれば、納得できますね!
今回の論文が痛みを軽減、改善できるヒントになればと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この論文の詳細は以下をご参照ください。